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August 08, 25
スライド概要
JBUG京都202508
このプレゼンテーションでは、AIとBacklogを活用して業務効率化の未来を探ります。生成AIを利用することで、分散されたナレッジやタスク履歴の管理が容易になり、従業員が自ら情報を探し出す手間を減らすことができると説明しています。特にBacklog MCPサーバーを使った効果的な情報検索の方法や、導入に関する障害についても言及しています。また、ナレッジが蓄積されている状態の重要性、情報が適切に管理されていない場合の問題点などを具体的な事例を交えながら述べています。
JBUG京都#2「AI × Backlogで探る業務効率化とその未来」 Backlog MCPサーバーで効率化 なぜBacklogにタスクや情報を集約すべきか? DigitalCube 岡本秀⾼ 2025. 08. 07 © DigitalCube Co. Ltd.
⾃⼰紹介 ● 地元企業を2社ほど転々 ● DigitalCube - アプリケーション開発者 ● Stripe - Developer Advocate ● DigitalCube - 事業戦略室 ( BizDev ) DigitalCube で作る楽しさを知り、 Stripe ではプロダクトの 成⻑や収益化などへの興味を深める。 2回⽬の DigitalCube では、「プロダクトを育てる‧作る」ことに挑戦 Okamoto Hidetaka 岡本 秀⾼ AWS Samurai 2017 / Alexa Champions / AWS Community Builders / JP_Stripes Connect 2019 / WordCamp Kansai 元実⾏委員⻑ © DigitalCube Co. Ltd. 2
デジタルキューブについて 50名以下の企業ながら、内製で複数の SaaS / IaaSを構築している PayPal / 紙の請求書から始まったWordPressインフラサービスから、新規事業の迅速な開発‧リリースまで Shifter FinanScope Amimoto WordPressを「静的サイト」に変える SaaS 事業承継やIPOのためのタスク管理 SaaS WordPress x AWSのフルマネージド IaaS https://www.kek.jp/ja/ https://www-user.yokohama-cu.ac.jp/~ynext/amed/ https://ja.amimoto-ami.com/ © DigitalCube Co. Ltd. 33
Problem is .. © DigitalCube Co. Ltd.
ナレッジの分散や⼈‧チームへの依存 サービスごとに対応履歴やナレッジ、開発履歴がある ⇨ 「これなんでこうなってるの?」を探すのが⼤変 「 Shifter でこのプラグイン使える?」 「ごめん、 Shifter はわからん」 「OK。じゃあ誰に聞けばいい?」 「XX さんだけど、今⾶⾏機だわ」 「えー、じゃあ Backlog 掘り返すしかない?」 * さっき5秒で考えた事例⽤フィクションです © DigitalCube Co. Ltd. 55
対応履歴‧メモ‧ナレッジ‧共通認識 ● ⼤前提: 「決まったこと」「やったこと」を記録する ● 理想: 「過去のデータを参考に、各⾃が判断」 ● 現実: 「⾒つからんのやが‧‧‧」 ● そして: 「 XX さん、ちょっとお時間良いですか?」 ⇨ 「ログがあるから、⾃分で探して欲しい」 vs 「それが⾒つからないから困ってるんです」 © DigitalCube Co. Ltd. 66
「俺はそんなしんどいことやりたくない」 「履歴を探す」タスクを誰かにやらせたい 「⾒つかるまでキーワードを変えてトライ」したい というか知りたいのは「答え」であって情報じゃない © DigitalCube Co. Ltd. 77
⾯倒なことは ⽣成AIに やらせよう © DigitalCube Co. Ltd. 8
⾯倒なことは、⽣成AIにやらせよう ⽣成 AI を利⽤した情報検索 ✅ ⼈間よりも多くの回数トライできる ✅ キーワード選定や追加調査、取りまとめもOK ❗ デフォルトでは公開情報しか検索できない ❗ 基本的に空気は読まない © DigitalCube Co. Ltd. 99
⾯倒なことは、⽣成AIにやらせよう 社内のデータを ⽣成 AI に検索‧発⾒‧利⽤させたい © DigitalCube Co. Ltd. 1010
⾯倒なことは、⽣成AIにやらせよう 社内のデータを ⽣成 AI に検索‧発⾒‧利⽤させたい © DigitalCube Co. Ltd. 1111
https://zhuanlan.zhihu.com/p/29301066811 © DigitalCube Co. Ltd.
⾯倒なことは、⽣成AIにやらせよう Backlog も MCP サーバーを提供中 https://github.com/nulab/backlog-mcp-server © DigitalCube Co. Ltd. 1313
⾯倒なことは、⽣成AIにやらせよう ⽣成 AI が Backlog API経由で課題やWikiを⾒てくれる © DigitalCube Co. Ltd. 1414
⾯倒なことは、⽣成AIにやらせよう MCP と検索によるマッシュアップ 1. Backlog の課題やコメントをチェック 2. AWS MCP でシステムの状況を調査 3. 対応⽅法や類似事例を検索 4. 問題についての考察と対処⽅法を提案 or 実践 © DigitalCube Co. Ltd. 1515
⾯倒なことは、⽣成AIにやらせよう Backlog MCP を活⽤するポイント ● ● ● 課題とコメント両方を読ませる やってほしいタスクは明確に指示 調査に使える MCP サーバーを 複数セットアップしておく © DigitalCube Co. Ltd. 1616
MCPを社内に 展開する際の 最⼤のハードル © DigitalCube Co. Ltd.
© DigitalCube Co. Ltd.
ローカルMCPサーバーはつらい JSON / Docker / Node.js を扱える⼈ばかりではない ● 黒い画⾯(Terminal)はこわいもの ● そもそもNodeもDockerも⼊ってない ● 開発系じゃないのでメモリが少ない ● 社員全員分のセットアップを誰がやる? © DigitalCube Co. Ltd. 1919
セットアップが難しいなら、させなければいい Remote MCP サーバーを⾃作し、社内展開 ● ● ● ● ● Cloudflareのサンプルを利用 Google OAuthで認証 Backlog API with API キー Claude Integrationで社内展開 公式 Remote MCPサーバー全力待機 © DigitalCube Co. Ltd. 2020
もう⼀つの対応⽅法 Claude は dxt ファイルで簡単に配布ができる ● ● ● ● インストール用の独自拡張子 Claude アプリはNodeを内蔵 dxtで MCPサーバーを配れば、 JSONやTerminalなしに設定可能 nulabさんdxt対応をぜひ 🙇 https://zenn.dev/kameoncloud/articles/573e6e8b3c0e82 © DigitalCube Co. Ltd. 2121
Backlog MCPを社内に 展開する際の 最⼤のハードル © DigitalCube Co. Ltd.
ないものは探せない みんなBacklog 使ってくれないなぁ‧‧‧ © DigitalCube Co. Ltd. 2323
ないものは探せない AI DX には、バックログスイーパーが⽋かせない ● ● ● ないものは調べれない あれば、AIがなんとか探してくる AI使って効率化できるから、 Backlogに情報ちゃんと書こう https://backlog.com/ja/blog/backlog-sweeper/ © DigitalCube Co. Ltd. 2424
Backlog MCPはいいぞ Backlog MCP 活⽤推進に向けた課題 ● ● 機密や個人情報のある課題は 渡さないほうがいい ○ 検索ツールなどで 外部に送信するリスク ○ 利用ツールの制御で 送信させないことはできる ○ ただし全社員に それを徹底するのは困難 入出力をチェックする ガードレールが MCPには必要 https://www.docswell.com/s/harinezumi/5QXNE3-2025-08-07-170240#p20 © DigitalCube Co. Ltd. 2525
最近思っていること Backlog API x Remote MCP は 各社の DX 提案メニューに 遠からず掲載される © DigitalCube Co. Ltd. 26