651 Views
July 10, 25
スライド概要
JP_Stripes東京2025_07 - AI & RevOps
JP_Stripes 東京 2025/07 RevOpsはじめてみた Stripe Sigma や⽣成 AI / MCPを利⽤して、 サービスの現在地を調べる⽅法 DigitalCube 岡本秀⾼ 2025. 07. 10 © DigitalCube Co. Ltd.
⾃⼰紹介 ● 地元企業を2社ほど転々 ● DigitalCube - アプリケーション開発者 ● Stripe - Developer Advocate ● DigitalCube - 事業戦略室 ( BizDev ) DigitalCube で作る楽しさを知り、 Stripe ではプロダクトの 成⻑や収益化などへの興味を深める。 2回⽬の DigitalCube では、「プロダクトを育てる‧作る」ことに挑戦 Okamoto Hidetaka 岡本 秀⾼ AWS Samurai 2017 / Alexa Champions / AWS Community Builders / JP_Stripes Connect 2019 / WordCamp Kansai 元実⾏委員⻑ © DigitalCube Co. Ltd. 2
最近の(個⼈的な)テーマ 導⼊した Stripe を もっと上⼿に⽤したい! © DigitalCube Co. Ltd. 3
⾃社での Stripe 導⼊実績 50名以下の企業でも、内製で複数の SaaS / IaaSを構築できる PayPal / 紙の請求書から始まったWordPressインフラサービスから、新規事業の迅速な開発‧リリースまで Shifter FinanScope Amimoto WordPressを「静的サイト」に変える SaaS 事業承継やIPOのためのタスク管理 SaaS WordPress x AWSのフルマネージド IaaS https://www.kek.jp/ja/ https://www-user.yokohama-cu.ac.jp/~ynext/amed/ https://ja.amimoto-ami.com/ © DigitalCube Co. Ltd. 44
⾃社での Stripe 導⼊実績 7 - 8 年前の Stripe 連携実装が各所で現役 © DigitalCube Co. Ltd. 55
導⼊後に⽣まれた課題( ⼀部 ) 1. 未払いの検知と回収 2. インフレや為替による価格変更圧⼒ 3. サービスの売上‧収益データ分析が⼤変 4. 複数決済⼿段をサポートする際のデータ分析 © DigitalCube Co. Ltd. 66
導⼊後に⽣まれた課題( ⼀部 ) 1. 未払いの検知と回収 2. インフレや為替による価格変更圧⼒ 3. サービスの売上‧収益データ分析が⼤変 4. 複数決済⼿段をサポートする際のデータ分析 © DigitalCube Co. Ltd. 77
未払いの検知と回収 サブスクリプションの更新に失敗、 しかしそのままサービスが利⽤できる状態だった © DigitalCube Co. Ltd. 88
複数アカウント管理の煩雑さ [社外] 顧客への通知機能の設定⾒直し [社内] Slackでの決済失敗通知設定 https://github.com/digitalcube/advanced-stripe-mcp-server © DigitalCube Co. Ltd. 99
導⼊後に⽣まれた課題( ⼀部 ) 1. 未払いの検知と回収 2. インフレや為替による価格変更圧⼒ 3. サービスの売上‧収益データ分析が⼤変 4. 複数決済⼿段をサポートする際のデータ分析 © DigitalCube Co. Ltd. 1010
インフレや為替による価格変更圧⼒ インフラコスト ( AWS ) の増加により、 サービスの価格改定を余儀なくされた © DigitalCube Co. Ltd. 1111
インフレや為替による価格変更圧⼒ プランの数が多いので、 変更のミスが発⽣しやすい環境 © DigitalCube Co. Ltd. 1212
インフレや為替による価格変更圧⼒ 対策: terraformを利⽤したコード化 required_providers { stripe = { source = "lukasaron/stripe" } } © DigitalCube Co. Ltd. 1313
インフレや為替による価格変更圧⼒ 対策: ⽣成 AI を利⽤した価格変更テストの⾃動化 テストクロックによる時間経過テストなど テスト機能に全振りした MCP サーバーを OSSで開発・公開 https://revtrona.hidetaka.dev/en/tools/stripe-testing-mcp © DigitalCube Co. Ltd. 1414
導⼊後に⽣まれた課題( ⼀部 ) 1. 未払いの検知と回収 2. インフレや為替による価格変更圧⼒ 3. サービスの売上‧収益データ分析が⼤変 4. 複数決済⼿段をサポートする際のデータ分析 © DigitalCube Co. Ltd. 1515
サービスの売上‧収益データ分析が⼤変 ⽉毎のプラン別契約件数を⼈⼒で集計 ※数字はダミー ・アプリケーションの DBから 契約に関するデータを CSVで取得 ・Google シートにimportし、 COUNTIFSでプランごとの数を数える © DigitalCube Co. Ltd. 1616
サービスの売上‧収益データ分析が⼤変 何が⼤変? 1. 営業‧マーケが⾃⼒でデータを取れない → PythonとAWSわかる⼈によるスクリプト実⾏待ち 2. CSVからの集計するためのシートの実装と保守 → プランの種類が増減したとき、誰が更新する? 3. これらの作業をする時間の確保 © DigitalCube Co. Ltd. 1717
Stripe Sigma 導⼊ © DigitalCube Co. Ltd. 18
Stripe Sigma ・Stripe 上のデータを SQL で分析 ・CSV でのエクスポートや Webhook での連携、 スケジュール実行 ・API や Webhook では 取れないデータもクエリ可能 © DigitalCube Co. Ltd. 19
サービスの売上‧収益データ分析が⼤変 前回在籍時に Sigma を使わなかった理由 1. Sigma よくわからん 2. SQL もよくわからん 3. トライアルあるけど、分析できる気がしない 4. データ分析に関する課題が表⾯化していなかった © DigitalCube Co. Ltd. 2020
3年ぶりに 触った結果 © DigitalCube Co. Ltd. 21
サービスの売上‧収益データ分析が⼤変 今の Sigma はそこまでこわくない ※ブラウザの翻訳ツールで日本語化しています ・分析テンプレートが 30以上ある ・生成 AI がSigma のクエリを書ける ・Helpfeel の人が書いた日本語ガイド https://sigma-guide.akiroom.com/ © DigitalCube Co. Ltd. 2222
サービスの売上‧収益データ分析が⼤変 ⽣成 AI x Stripe ( Sigma )が想像以上に便利 ・Sigma AIでクエリ生成や変更 ・エラーが起きたら Claude などで SQLとエラーメッセージを貼り付け ・SQL ( Presto ) の勉強にも丁度いい © DigitalCube Co. Ltd. 2323
Sigma 導⼊提案における最⼤の壁 これまでの集計データと 数字が⼀致しない © DigitalCube Co. Ltd. 24
サービスの売上‧収益データ分析が⼤変 全契約データを調査し、差分の発⽣原因を調査 © DigitalCube Co. Ltd. 2525
サービスの売上‧収益データ分析が⼤変 なぜ差分が発⽣していたか? 1. 論理削除したデータの紛れ込み 2. サブスクリプションの集計対象が異なる 例: unpaid を含むか、含まないか → アプリ側 DB は、請求に関する状態を知らない © DigitalCube Co. Ltd. 2626
集計結果CSVが 毎週メールで 届くように © DigitalCube Co. Ltd. 27
サービスの売上‧収益データ分析が⼤変 Next: Churnの分析などもテスト中 © DigitalCube Co. Ltd. 2828
サービスの売上‧収益データ分析が⼤変 Stripe Sigma、初めから⼊れたらこわくない説 ● 契約 / 決済データのSoTは Stripe ○ ダッシュボードで⾒れる情報から集める ○ Sigma x ⽣成 AI で更なるデータ収集も ● ⽉〜500取引で1000 〜 2000円ほど ⼈⼒集計や移⾏コストより間違いなく安い © DigitalCube Co. Ltd. 2929
サービスの売上‧収益データ分析が⼤変 ⾒積もりツールもでたので、コストを試算してみよう 試算方法をまとめた記事を 会社ブログに公開しています : https://www.digitalcube.jp/knowledge/17 465/ © DigitalCube Co. Ltd. 3030
導⼊後に⽣まれた課題( ⼀部 ) 1. 未払いの検知と回収 2. インフレや為替による価格変更圧⼒ 3. サービスの売上‧収益データ分析が⼤変 4. 複数決済⼿段をサポートする際のデータ分析 © DigitalCube Co. Ltd. 3131
Stripe ダッシュボード / Sigmaの弱み Stripe上にないデータを 集計‧分析できない © DigitalCube Co. Ltd. 32
銀⾏振込は Boardを利⽤中 © DigitalCube Co. Ltd. 33
複数決済⼿段をサポートする際のデータ分析 複数決済⼿段をサポートしているサービス側では、 Sigmaを⼊れて解決‧‧‧にはならない そして神エクセルへ・・・ © DigitalCube Co. Ltd. 3434
複数決済⼿段をサポートする際のデータ分析 欲しいものを整理する ● 契約状況の定点観測スポット ● コードを書かずにデータをみたい ● 抜け漏れのない網羅性 © DigitalCube Co. Ltd. 3535
複数決済⼿段をサポートする際のデータ分析 現時点で検討している候補 ● Stripeに全部寄せる ● ETL や DWH を⽤意する © DigitalCube Co. Ltd. 3636
複数決済⼿段をサポートする際のデータ分析 データが散らばるなら、まとめてしまう ● 参照元にできそうなソース : Stripe / HubSpot / Board / DynamoDBなど ● 送信先は おそらくGoogleシート ● ETL初心者なので、 まず動かしてみるところから © DigitalCube Co. Ltd. 3737
複数決済⼿段をサポートする際のデータ分析 Stripe Sigmaで取れる形にしてしまう⼿も? ● Stripeの請求書は、 「Stripe外での決済」にも対応 ● データはStripeに置き、 請求書発行や消し込みは Board 側で対応すればいけそう? © DigitalCube Co. Ltd. 3838
複数決済⼿段をサポートする際のデータ分析 ひとまずの対応: Backlog課題を集計 ● サーバー立ち上げ作業などで Backlog にチケットが立つ WF ● 決済手段に関係なく 集計できる現状唯一のソース ● コメントのチェックなども必要 なので MCP ツールを自作し、 Claude がレポートする体制へ © DigitalCube Co. Ltd. 3939
複数決済⼿段をサポートする際のデータ分析 絶賛悩み中。。 同様の取り組みをされた⽅、 ぜひ懇親会で相談させてください! © DigitalCube Co. Ltd. 4040
導⼊後に⽣まれた課題( ⼀部 ) まとめ: SaaSローンチ後にもStripeは便利 1. 未払いなどの連絡と通知もほぼノーコードで実現 2. 価格変更もそのテストも API / MCPでかなり楽に 3. SaaSならStripe Sigmaはオンにしよう 4. 複数決済サービスの併⽤つらい © DigitalCube Co. Ltd. 4141
Thank you @hidetaka_dev © DigitalCube Co. Ltd. 42
© DigitalCube Co. Ltd. 43