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September 25, 20
スライド概要
滋賀県立総合病院「がん遺伝子パネル検査」のご案内
滋賀県立総合病院 化学療法センター 腫瘍内科医
滋賀県がん診療連携拠点病院 がんゲノム医療連携病院 滋賀県立総合病院 がん遺伝子パネル検査のご案内
滋賀県立総合病院で がん遺伝子パネル検査が始まりました 2020年1月 滋賀県立総合病院に通院中の方を対象に がん遺伝子パネル検査を開始しました 2020年6月 他院でがん治療を受けておられる方も 滋賀県立総合病院でがん遺伝子パネル検査を 受けられるようになりました
2019年6月から がん遺伝子パネル検査が保険承認されました がんは細胞中の遺伝子の異常によって引き起こされる病気ですが、 同じ臓器に発生したがんでもがん細胞に生じている遺伝子の異常は 患者さんごとに異なります がんに関連する遺伝子異常を調べることで、 有効な治療薬がみつかることや、新薬の治験や臨床試験に 参加できるようになる可能性があります がん遺伝子パネル検査は、がんに関連する数百種類の遺伝子に 異常がないかを網羅的に調べる新しい検査です
滋賀県立総合病院は がんゲノム医療連携病院に認定されています がん遺伝子パネル検査はどこでも受けられるわけではなく、 がんゲノム医療中核拠点病院・がんゲノム医療拠点病院・ がんゲノム医療連携病院のいずれかに認定された医療機関でのみ実施できます 当院はがんゲノム医療連携病院であり、 がん遺伝子パネル検査が実施可能な施設の一つです 当院はがんゲノム医療中核拠点病院である京都大学医学部附属病院と連携し 滋賀県でがん遺伝子パネル検査を始めとする診療を行います
この検査の対象になる方 手術不能な進行がんで、標準的な薬物治療が 終了した(または終了見込み)の固形がんの方 原発不明がんの方 標準的な治療が確立されていない希少がんの方 手術が可能なステージ(病期)の患者さんは対象となりません ほとんどの臓器のがんで、ステージ4のがんのみが対象となります
がん遺伝子パネル検査に関するご注意 治療に有用な 遺伝子が見つかる 可能性について 検査後の 医療費について 治療に有用な遺伝子変異が見つかる可能性は約10〜20%と低く、 また遺伝子変異が見つかっても治療薬が使えないこともあります。 したがって実際に治療薬を投与できる可能性は高くはありません。 本検査の結果をもとに未承認の治療薬の投与を受ける場合は、 治療費は保険適用外で全額自己負担(10割負担)となります。 一定額以上の医療費の自己負担が免除される 高額療養費制度の対象ともなりません。 その他にも注意点がありますので詳しくはお問い合わせください。
当院で行うがん遺伝子パネル検査の種類 それぞれの検査に特色がありますので 病気の状態や検査目的に合わせていずれかのがん遺伝子パネル検査を選択します
遺伝性腫瘍が見つかる可能性について がん遺伝子パネル検査で見つかった遺伝子異常の中には ご本人だけでなく親子・兄弟など血縁の方につながる病気が 意図せず判明することもあります 遺伝性腫瘍のなかには、がんの発症前に予防や検診の方法が確立され ているものがあります 遺伝性腫瘍の可能性が判明した場合には、今後の暮らし方や予防・ 検診、また詳しい追加検査を行うかどうかも含めて相談するために、 遺伝カウンセリングを受けていただいております
検査の流れ 検査終了後の治療費は別途かかります。 治験や臨床試験以外で未承認薬を使用する 場合の治療費は全額自己負担(10割負担) で高額療養費制度の対象にもなりません。 このため治療費が月額30〜100万円程度と 非常に高額になる可能性があることにご留 意ください。 検査費用は保険適用で1〜3割の自己負担となり、 高額療養費制度の対象ともなります。
当院での検査を希望される方 検査について詳しい説明を聞いてみたいと思われたら 現在がん治療を受けておられる医療機関の主治医の先生とご相談後に 当院がん相談支援センターで説明を受けて頂きます 主治医の先生から治療歴や検査のデータを当院に送っていただき がん遺伝子パネル検査が実施可能かどうかの判定をします 当院のがんゲノム外来にてさらに詳しい説明を受けた後、 検査についての承諾・同意をいただきます
さらに詳しくお聞きになりたい方へ 滋賀県立総合病院のがん遺伝子パネル検査について さらに詳しい話をお聞きになりたい方は 滋賀県立総合病院のがん相談支援センターにご相談ください 滋賀県立総合病院 がん相談支援センター 077-582-8141(電話) 077-582-5073(FAX) [email protected](メール)