IGDA日本 アカデミックSIG 2009-2025: 誕生から終了まで

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May 31, 25

スライド概要

「小規模/インフォーマルなビデオゲームの学術コミュニティ情報交換会」2025 発表スライド草稿にリンク情報を追加.

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Game Jammer working at Yasuda Women's University since April 2025. IGDA Japan board member, HEVGA individual member. 2025年より安田女子大学に移りました.

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関連スライド

各ページのテキスト
1.

IGDA日本 アカデミックSIG 誕生から終了まで 2009-2025 アカデミックSIG幹事 山根信二 小規模/インフォーマルなビデオゲームの 学術コミュニティ情報交換会 2025

2.

スライドは公開します • https://www.docswell.com/user/s-yamane

3.

今年3月で活動を終了 •これまでのふりかえり •課題 •副産物 •ジェネラルイシューからシングルイ シューへ

4.

草の根 (grass-root) コミュニティ • 地表からは見えないところでつながっている • 業務外で組織外の人とつながっている • 【反意語】フォーマル,権威,偉い人 • IT業界・ゲーム業界も,草の根のつながりがある • GDCの歴史とIGDA • 昨晩も組織を超えて「GDC2025オーディオ報告 会」

5.

IGDA日本 アカデミックSIGとは •NPO法人「IGDA日本」の専門部会 •IGDA日本は,国際NPO「IGDA」(国際 ゲーム開発者協会)の日本支部 •ゲームの学術草の根ネットワーキング •本家 IGDA Education SIGに相当: • なぜ名前が「教育SIG」じゃないの? • 日本の場合,ゲーム研究者はゲーム研究教育で 就職せずに別の専門分野に就職していた

6.

関連年表 • 2009: SIG発足,ブログ開始 • IGDA EduSIGがGlobal Game Jam開始 (2009),日本初の ゲームジャム紹介記事をブログで公開(2010) • 2010:海外先進校のゲームジャム会場紹介,ゲーム脳, SIG-INDIE, CEDEC2010 • 2011: IGDA日本が福島ゲームジャムを開催 • 2013: オバマ政権でゲーム専門家がホワイトハウス入り • 2016: 東大教授諭旨解雇(東大公式では氏名は非公表) • 2019: 『Art of Game Design』日本語訳正誤表170→200 • 2020: ICD-11ゲーミング障害と香川県ゲーム条例 • 2021: オンラインイベント,他SIGへ参加

7.

ふりかえり • SIGブログでは学術情報共有をしてきたが,開始 後に具体的社会的な対応が増えた • ゲームジャム解説記事,香川県条例,ポストコロナ • インフォーマルな活動(ゲームジャム学校会場開 催支援,GDCスカラシップ応募支援,研究書の貸 出など)も個別に行った • ゲームが学問の対象であること,トップスクール の教育プログラムの社会的認知が進んだ • 大学発のゲームがプロと同列に評価されるように なった

8.

今後の活動 •海外では学位授与機関によるHEVGA創設 •ジェネラルイシューからシングルイシュー 活動へ •IGDA日本で人材育成や産学連携に関わる SIGの創設が続く • SIG地方創生,SIG-Growth, SIG4NG等 •アカデミックな話題提供が各方面で求めら れるようになり,各SIGに入る

9.

4月から某大学から女子大学へ転職します • 「ゲームをやる学科は偏差値が落ちる」国内事情への挑戦 • 「君はやっぱりゲームだよ!」という半ば突き放した進学指導 • 偏差値で測れない能力を求める業界 • これは女子教育でも起こるのか? • 日本のゲーム開発における女性の活躍が可視化されていない • GDCアワードで受賞する日本の女性開発者 • 東京ゲームショウに出展する複数の女子大ブース • ゲーム業界よりも女性比率が少ない専門職大学では困難 • 安田女子大学ではオンラインでふるさと納税が可能 • 「新しいゲーム開発者教育のために使って」と書き添えて…

10.

参考文献 • NPO法人IGDA日本について • 日本のゲーム産業と大学を隔てる大きな溝(2007) • IGDAカリキュラムフレームワーク2008(デジタルコンテン ツ制作の先端技術応⽤に 関する調査研究付録)(2009.03) • センス・オブ・ワンダーナイトの紹介(2009) • ゲーム産業と学術研究機関の関係(2009) • IGDA日本アカデミック・ブログ(2009-) ここから参加 • Understanding Japanese Games Education (DiGRA2013) • Two Decades of Game Jams(ICGJ '21)