新 UiPath Community MVP 2025 特別講演 - 市民開発の実践

222 Views

April 10, 25

スライド概要

2025年4月8日(火) 開催
UiPath Friends 関西 ~ 自動化で答えを出す市民開発者 ~
新 UiPath Community MVP 2025 特別講演 - 市民開発の実践

profile-image

UiPath FriendsはUiPath ユーザー有志によって運営される非営利の公式ユーザーコミュニティです。 UiPathに関する技術交流や勉強会を行い、UiPathユーザーの技術力向上に寄与していきます。 イベントの登壇資料を掲載しています。 コミュニティサイト: https://uipath-friends.doorkeeper.jp/ YouTubeチャンネル: https://www.youtube.com/@UiPathFriends

シェア

またはPlayer版

埋め込む »CMSなどでJSが使えない場合

関連スライド

各ページのテキスト
1.

市民開発の実践 UiPath Friends 関西 ~ 自動化で答えを出す市民開発者 ~ Presented by たか

2.

自己紹介 ◆ ハードとソフト両方の自動化(効率化)を経験 ◆ 業務効率化と業務改革のスペシャリスト ◆ ITは専門外からスタート 赤字はRPA導入で役立った経験 業務 市民開発の推進事務局(CoE) 時 期 業務内容 1992年 ⚫ 事業所における設備エンジニア(ハードの自動化) ⚫ 他 (15年間) 名前 佐々木 孝之 2008年 (6年間) 2015年 (2年間) 2016年末にRPAに出会う ⚫ 業務改革など (2年間) ⚫ RPA推進事務局(CoE)の立ち上げ ⚫ 各種プロジェクトなど 2019年7月 ⚫ 市民開発型でのRPAの全社展開を開始 2017年 2 ⚫ 全社のIT教育(Ofiice製品やメール) ⚫ 業務改革など ⚫ ヘルプデスク窓口担当

3.

本日のテーマ 市民開発を進めるうえでの苦労と工夫

4.

イントロ

5.

2018年頃 UiPath以外の製品でRPAを理解したつもりで UiPathに切り替え、外部の研修に参加したものの、 “UiPath Studioのあまりの難しさに” (≒自分のプログラミングリテラシーの低さに) これは一般の社員は無理だと思い、 引き返そうかと悩むことに・・・

6.

悩むこと1週間 何が難しいんだろうと自問自答・・・ 出てきた結論は以下の3つ ・繰り返し(各行) ・row(”列名”).ToStringという記述 ・VB.Net

7.

触ること1週間 不器用なので、研修テキストを何度も繰り返してみる 「電車の中でテキストを見て、頭でイメージし、 会社の空き時間に実際の操作」を何度も繰り返すと・・・ Excelの関数も ・繰り返し(各行) → 意外と便利 あまりできない人間 だったので・・・ ・row(”列名”).ToString → 手が覚えた ・VB.Net → 超便利&面白い

8.

ついに悟る ・結局は「繰り返し」という概念が難しいだけで、 RPAを導入する以上、どの製品でも避けられない ・繰り返し(各行)は、 繰り返し(前判定)よりも断然簡単 ・VB.Netは教え方や伝え方を工夫すれば、なんとかなる

9.

本編

10.

市民開発者のみなさまへ 市民開発を進めるうえでの苦労と工夫

11.

開発スキルの習得① 当時の状況(RPA検討開始から1年間くらい) ◆ プログラミング経験が全く無く、RPA開発をすることができない(ほぼ何もできない) ◆ 外部研修に参加し、2つ目の製品でなんとか繰り返しをマスターするも、 実業務のワークフローを作るには多大な時間がかかる やってみて上手くいったことを次ページで紹介 11

12.

開発スキルの習得② 12 やってみたいこと 効果 解説 ブログ等でアクティビティの使い方、BV.Netを 理解する 2 •理解することが目的であまり効果は無かったです VB.Net一覧を作る 5 •CoEとして全社展開準備に作ったので、今でも、どこに何が書いて あるかが分かるレベル ある程度の塊の作業のXamlを作ってみる 3 •実際に手を動かす分、効果はそこそこありました プロのエンジニアに週1回、3時間程度教えて もらう 4 •この経験が、ハンズオンサポートの原点(今思い出しても感謝しか ない) 手当たり次第、実業務の開発を行う 4 •やはり、作業をしている人から望まれたワークフローを作るのは真剣 度が違い、効果大でした ある程度の塊の作業のXamlをストック(My 部品)し、いつでもみれるようにする 4 •偶然上手くいったことだらけ&教えてもらったことばかりだったので、 開発した手法が頭の中に残っていないことから取り組みだした 作ったMy部品を時々見返してメンテする 名称等を整理し、次に作りたい部品を考える 5 •復習になり、知識の定着に貢献 •体系立てて整理すると、将来必要になる部品がなんとなく分かり、 その部品をプロに教えてもらうことで、将来の躓きを回避できた プロのエンジニアに作って貰ったSampleをな ぞって見る 5 •最も効果的な学習方法(別ページで説明)

13.

開発スキルの習得③ 一番の転換期は配列型変数と繰り返し(コレクション)をマスターしてから! ◆ 当時はExcelを右方向に移動することができず・・・ ◆ 範囲を選択(A1)し、ホットキーを押下(→)で対応するしか思いつかず・・・ おすすめのミニレッスン 繰り返し(コレクション) コレクション:{“A”,”B”,”C”} メッセージボックス(item+”1”) A1 B1 C1 13

14.

開発スキルの習得④ ◆ 2重ループをマスターしてからは、Excelやデータテーブルの加工はほぼできる状態に! ◆ 2重ループのメカニズムが分かると、3重ループもできるようになることに気付く おすすめのミニレッスン(続き) 繰り返し(各行) 繰り返し(コレクション) コレクション:{“A”,”B”,”C”} メッセージボックス(item+count) 代入(左辺)=count 代入(右辺)=count+1 A1 B1 C1 A2 B2 14 C2

15.

CoEのみなさまへ 市民開発を進めるうえでの苦労と工夫

16.

市民開発型で進めるにあたり苦労した点(研修編) 苦労した点 ◆ 全社展開直前にUiPathに変更し、外部の研修に参加するも、 繰り返し(各行)やVB.NETやがでてきて??? ◆ 社内研修でも同じことになるだけと思い、頭を抱えることに・・・ どうやって解決したか 研修の目的を以下に変更 RPAを楽しいと思ってもらう RPAで何ができるかを理解してもらう 16 + 開発時には、 事務局がハンズオンサポート しながら開発するスタイルで展開

17.

市民開発型で進めるにあたり苦労した点(サポート編) 苦労した点 ◆ ハンズオンサポートの依頼がくるものの上手く完成に持ち込めない ◆ 着手中がたまっていく状態に・・・ どうやって解決したか ◆ プロのプログラマーの方にワークフローの部品(比較的長めのもの)を作ってもらったときに、 内容を解読することにチャレンジ(勝手にリバースエンジニアリングと呼んでいます) ◆ 素人の私にはあまりにも難しく、ワークフローを印刷し、赤ペンを持って格闘 ◆ 繰り返し(コレクション)の使い方をマスターするなど、一気に自分自身のワークフロー構 築力が目に見えて向上していることに気付く ◆ コツを掴んでからは、UiPathの機能があれば開発できないものは無いと思えるように! 17

18.

最後に スケール化に必要な技術 ⚫ コミュニケーション力(夢を語る力、ストーリーテラー) ⚫ Citizen Developerを育成する力 ◆ 研修から学習へ:「集まって貰って一括で研修する(基本的に1回)」というスタイルから、 「社員の学習する場を提供する(いつでも、どこでも、何度でも)」というスタイルに転換 自分の好みに合ったものを選んでもらう! ⚫ Citizen Developerによる開発を推進する力 ◆ ハンズオンサポート、ペア開発、エンカレッジ ◆ ベストプラクティスの提示、共通部品の提供など ⚫ 社内を安心させる力 ◆ エラーを発生させない開発力 ◆ 確実に成果物を届ける仕組みを作る力(Unattended Robotの活用力) 18 ◆ ガバナンス構築力(Orchestratorの活用力、運用力)

19.

おまけ UiPath Community 2025 MVP に選ばれました! 今年は市民開発にチャレンジされようとする方のお役に立てる取り組みをしたいと 考えていますので、気軽にお声掛けください。 CoEの5年間の実践知を体系化した書籍を6月頃に発売予定ですので、 宜しければ、お読みいただけると嬉しいです。 My Personal Mission UiPath Studioを日本全国に広く普及させること UiPath Studio を使って日本企業の競争力を取り戻す 19

20.

ご清聴ありがとうございました。 20