透明性・検査・適応を"日々の当たり前"にするには?

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August 01, 26

スライド概要

Scrum Fest Osaka 2026 での発表資料です

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アジャイルコーチ 元レッドジャーニー、元ギルドワークス 所属 様々な規模のSIerでのシステム開発を経て今に至り、約10年で50の組織、100チーム以上を支援している。 「ええと思うなら、やったらよろしいやん」を口癖に、社内のみならず社外のチームがより良くなるお手伝いなど日々活動中。 ・認定プロフェッショナルスクラムマスター(CSP-SM) ・認定プロダクトオーナー(CSPO) ブログ ・サウスポーなエンジニアの独り言( https://www.yohhatu.com/ ) ・yohhatu's note( https://scrapbox.io/yohhatu/ )

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各ページのテキスト
1.

Scrum Fest Osaka 2026 透明性・検査・適応を “日々の当たり前”にするには? 中村 洋(@yohhatu)

2.

こんなことありませんか?

3.

こんなことありませんか? 目的地はわかっている(つもり)が… 現在の場所、燃料、距離がわからない 希望とどれくらい違いそうかわからない そもそも、何を確かめたいのかわからない わかったあと、何を変えるのか決まっていない

4.

伝えたいことを最初に

5.

伝えたいこと ✔ 透明性・検査・適応の三本柱は、仮説を学び に変える仕組み ✔ 三本柱を「自分たちのための仕組み」として 活用する

6.

伝えたいこと ✔ 仮説がなければ三本柱は定着しない こうすれば、こうなるのではないか ↓ それを確かめるために透明性をつくる ↓ 予測と実際の違いを検査する ↓ わかったことをもとに適応する

7.

伝えたいこと ✔ 三本柱を「自分たちのための仕組み」として 活用する Outcomeや自分たちの仕事をよりよくするために使う 透明性を維持し、なにを検査して、どう適応するかは 自分たちで決めてやっていく

8.

透明性・検査・適応

9.

透明性・検査・適応 ✔ スクラムが機能するための経験主義の要素

10.

透明性・検査・適応

11.

透明性・検査・適応 三本柱を機能させる三つの問い ✔ 自分たちは何を確かめたいのか? ✔ そのためには、何が見える必要があるか? ✔ 結果によって、何をどう変えるのか?

12.

透明性・検査・適応 ✔ 仮説:レビュー方法を変えると待ち時間が減 るかもしれない。そうなれば、リードタイムが 短くなるのではないか

13.

透明性・検査・適応 ✔ 透明性:レビュー待ち時間、リードタイム、リリー ス頻度などを見えるようにする ✔ 検査:変更後にリードタイムが短くなったか、別の ボトルネックが生まれていないかを検査する ✔ 適応:レビュー方法を続けたり、別のボトルネック に対して次の実験をする

14.

透明性

15.

透明性 “創発的なプロセスや作業は、作業を実 作業を受け取る に する とその える必要がある。 スクラムにおける重要な意思決定は、3つの正式な作成 物を認知する状態に基づいている。透明性の低い作成 物は、価値を低下させ、リスクを める意思決定につ ながる可能性がある。 透明性によって検査が可能になる。透明性のない検査 ⼈ ⾏ ⾼ ⾒ ⼈ は、誤解を招き、ムダなものである。”

16.

透明性とは? ✔ やり方、現在の状況がチームや一緒に仕事を する人、関係する人たちから見えていること ✔ 透明性が高いことで、より価値を高める機会 を得たり、よりよい意思決定ができる

17.

透明性とは? ✔ 透明性が低いと余計な介入を呼ぶこともある 周りの人たちが「ホントにこのままで大丈 夫?」と不安になる 透明性は管理されるためでなく、余計な不安や 介入を減らし、集中したり、必要な支援を得る ためにも使える

18.

透明性の例 ✔ チームで誰がなにをやっているか? ✔ なにを目指している? ✔ 施策の結果は? ✔ この作業はどうなったら終わりなのか? ✔ どんなモヤモヤがあるか?

19.

透明性を日々の当たり前にする ✔ 自分たちがどんなことがわかればより良い意 思決定ができるかを知る ✔ 必要な透明性を定期的に見直す ✔ 透明性のための情報を集める手間を減らす

20.

透明性を日々の当たり前にする (具体例) ✔ タスクボード、バーンダウンチャートなど状 況を見えるようにする道具を活用する ✔ 利用者の状況やシステムの状態がわかるダッ シュボードを設置し、自動で更新される仕組み をつくる

21.

検査

22.

検査 “スクラムの作成物と合意されたゴールに向けた進捗状 況は、頻繁かつ熱 に検査されなければならない。こ れは、潜在的に望ましくない変化や問題を検知するた めである。スクラムでは、検査を 援するために、5 つのイベントでリズムを提供している。 検査によって適応が可能になる。適応のない検査は意 味がないとされる。スクラムのイベントは、変化を引 ⽀ ⼼ き起こすように設計されている。”

23.

検査とは? ✔ 生成物、成果物、進捗状況などが頻繁に検査 されること ✔ 頻繁な検査によって変化や問題を素早く見つ けることができる

24.

検査とは? ✔ 普段を知っているから、変化に気づける たまに見るだけでは、それが異常なのかわからない 頻繁に見ることで、いつもの状態がわかり、小さな変 化を捉え、大きな問題になる前に準備できる ただし、すべての変化に反応して大きく変える必要は ない

25.

検査とは? ✔ 検査のきっかけは、精密な計測でなくてもよ い 客観的な定量データだけでなくてもよい。 「チームの調子を5点満点で言うと?」という問 いから始めてもいい

26.

検査の例 ✔ このままだとゴールにいつ到達できる? ✔ やり方を変えてどんなことが起きた? ✔ 施策の結果は自分たちの予想通りだった? ✔ 顧客の行動はどんな風に変わった? ✔ 自分たちはなにができるようになったのか?

27.

検査を日々の当たり前にする ✔ 検査の手間を減らす ✔ 仮説を持ち、何を検査するかを決める

28.

検査を日々の当たり前にする (具体例) ✔ 一定の条件でアラートが飛ぶ仕組みを作る ✔ 検査の観点を問いかけのリストに入れておく ✔ 検査の観点が固定化しないためにチーム外に アドバイスを求める

29.

適応

30.

適応 “プロセスのいずれかの側 が許容範囲を逸脱していたり、 成果となるプロダクトが受け れられなかったりしたとき は、適 しているプロセスや製造している構成要素を調整す る必要がある。それ以上の逸脱を最 限に抑えるため、でき るだけ早く調整しなければならない。 ⼰ ⾃ ⼩ ⼊ ⾯ ⽤ 関係者に権限が与えられていないときや、 管理されてい ないときは、適応が難しくなる。スクラムチームは検査に よって新しいことを学んだ瞬間に適応することが期待されて いる。”

31.

適応とは? ✔ なにかおかしいこと、期待と違う結果である ことがわかったら対応する ✔ 適応することで改善し、より良い結果を得や すくなり、目標に到達しやすくなる

32.

適応とは? ✔ 適応は少しずつやる 一気にやろうとするとなにが効いたのかわかり にくい 一気にやること自体が大変

33.

適応の例 ✔ より大事なことが見つかったので、作戦を変 えてそちらを先にやることにした ✔ 実験が効果がなかったので止めた ✔ 顧客の反応がよかったので、よりその方向に 進むことにした

34.

適応を日々の当たり前にする ✔ 適応は必ずしもうまくいくわけではない。実 験であることを理解する ✔ 適応するために取り組んでいることをチーム 外にも知ってもらう ✔ 適応の期待結果を考えておく

35.

適応を日々の当たり前にする (具体例) ✔ 適応している取り組みをバックログに入れる ✔ 適応に取り組む時に、どのような結果なら続 ける・やめる・変えるのかを先に決める

36.

三本柱を日々の活動に組み込む

37.

【再掲】透明性・検査・適応 三本柱を機能させる三つの問い ✔ 自分たちは何を確かめたいのか? ✔ そのためには、何が見える必要があるか? ✔ 結果によって、何をどう変えるのか?

38.

三本柱を日々の活動に組み込む デイリースクラム スプリント プランニング スプリントレビュー スプリント 透明性 検査 適応 現在地、障害、見通 スプリントゴールに 今日の過ごし方を変 しを共有する 届きそうか える この計画に自信があ ゴール、作戦を変え るか? る 動くもの、施策の結 相手の反応、予想し プロダクトバックロ 果を見せる た結果だったか? グを更新する 出来事、感情、デー なにが結果に影響し 次に試す小さな実験 たのか? を決める ゴール、前提、完了 条件を見えるように する レトロスペクティブ タを出す

39.

三本柱を日々の活動に組み込む ✔ 新たな活動を増やすのではなく、普段の活動 の問いを変える ✔ 三本柱を特別なことではなく、日常の当たり 前にする

40.

三本柱を日々の活動に組み込む ✔ 透明性・検査・適応そのものも検査する 自分たちのスクラムイベントや作成物が三本柱 を実現し、強化するようなものになっているか を検査して、必要に応じて適応していく

41.

まとめ

42.

伝えたいこと ✔ 透明性・検査・適応の三本柱は、仮説を学び に変える仕組み ✔ 三本柱を「自分たちのための仕組み」として 活用する

43.

伝えたいこと ✔ 仮説がなければ三本柱は定着しない こうすれば、こうなるのではないか ↓ それを確かめるために透明性をつくる ↓ 予測と実際の違いを検査する ↓ わかったことをもとに適応する

44.

伝えたいこと ✔ 三本柱を「自分たちのための仕組み」として 活用する Outcomeや自分たちの仕事をよりよくするために使う 透明性を維持し、なにを検査して、どう適応するかは 自分たちで決める

45.

中村 洋(Yoh Nakamura) ✔ アジャイルコーチ ✔ @yohhatu ✔ Outcomeを考えるのが好き ✔ 口癖「ええと思うなら、やった らよろしいやん」

46.

透明性・検査・適応を活用して 価値を生み出せるチーム、組織へ