Outcomeの設計と計測のやり方

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July 19, 25

スライド概要

Scrum Fest Osaka 2025 での発表資料です

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レッドジャーニー(https://redjourney.jp/) 所属のアジャイルコーチ 元ギルドワークス 所属 様々な規模のSIerでのシステム開発を経て今に至り、約10年で45の組織、100のチームを支援している。 「ええと思うなら、やったらよろしいやん」を口癖に、社内のみならず社外のチームがより良くなるお手伝いなど日々活動中。 ・認定プロフェッショナルスクラムマスター(CSP-SM) ・認定プロダクトオーナー(CSPO) ブログ:サウスポーなエンジニアの独り言

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関連スライド

各ページのテキスト
1.

Scrum Fest Osaka 2025 Outcomeの設計と計測のやり方 中村 洋(@yohhatu)

2.

自己紹介

3.

中村 洋(Yoh Nakamura) ✔ レッドジャーニー ✔ アジャイルコーチ ✔ @yohhatu ✔ DevLOVE関西 ✔ 「ええと思うなら、やったらよろしいやん」

4.

ともに越える

5.

最近、言われること 「Outcomeオジサン」

7.

Outcomeに関する こんなモヤモヤない?

8.

Outcomeに関する こんなモヤモヤない? ✔ 「誰の課題解決になるの?」 ✔ 「事業にどんな貢献があるの?」 ✔ 「作った機能は役に立った?」 これらがわからないとモヤモヤしませんか?

9.

Outcome、むずかしい… ✔ Outcome、なんもわかっていなかった… (か、どうかすらわからない)

10.

Scrum Fest Osaka 2025 現段階のyohhatuの思う Outcomeへの考えと 設計と計測のやり方 中村 洋(@yohhatu)

11.

Outcomeの自分の理解

12.

Outcomeの自分の理解

13.

Outcomeの自分の理解 ✔ Activity:プログラミングなどの活動 ✔ Output:生み出された(中間)生成物 ✔ Outcome:生成物を通して得られた成果(変化) ✔ Impact:成果の対価として得られたもの

14.

Outcomeの自分の理解 ✔ 生成物を通して得られた成果(変化) ✔ できなかったことができるようになっている か?もしくはなっていないか? ✔ 効果がない、副作用があるのもOutcomeの一 種

15.

Outcomeの自分の理解 ✔ 行動が変わるだけじゃなく「課題がどうなっ ているか?」が大事

16.

Outcomeの設計と計測で 自分が今のところ考えていること

17.

Outcomeの設計と計測で 自分が今のところ考えていること ✔ Outcomeだけで考えずにOutput、Impactを 含めて全体で考える

18.

Outcomeの設計と計測で 自分が今のところ考えていること

19.

Outcomeの設計と計測で 自分が今のところ考えていること ✔ Output、Outcome、Impactをそれぞれ計測 するが、それを人やチームの評価に使わない

20.

Outcomeの設計と計測で 自分が今のところ考えていること ✔ Output、Outcome、Impactの計測は強い因 果があるわけではなく、わかりにくいものだと いう認識を持つ

21.

Outcomeの設計と計測で 自分が今のところ考えていること ✔ Output、Outcome、Impactにみんなで関心 を持ち、対話を重ねる

22.

Outcomeの設計と計測で 自分が今のところ考えていること

23.

Outcomeの設計と計測で 自分が今のところ考えていること ✔ 単独で考えずに全体で考える ✔ 計測するが、評価に使わない ✔ わかりにくいものだという認識を持つ ✔ みんなで関心を持ち、対話を重ねる

24.

Outcomeの設計と計測で 自分が今のところ考えていること どれも当たり前のこと

25.

Outcomeの設計と計測で 自分が今のところ考えていること ✔ 当たり前だが、うまくやれるとは限らない ✔ 「難しい」は、やらない理由にはならない ✔ 組織、現場ごとに違うので、探し続ける

26.

Outcomeをどのように 設計して、計測するか?

27.

【再掲】Outcomeの設計と計測で 自分が今のところ考えていること ✔ 単独で考えずに全体で考える ✔ 計測するが、評価に使わない ✔ わかりにくいものだという認識を持つ ✔ みんなで関心を持ち、対話を重ねる

28.

Outcomeをどのように 設計して、計測するか? ✔ Outcomeだけで考えず、Output、Impactも 含めて考える ✔ それぞれに責務を持っている人たちで一緒に 取り組む ✔ 対話を通じて継続的に学んでいく

29.

Outcomeをどのように 設計して、計測するか?

30.

Outcomeをどのように 設計して、計測するか? ✔ プロダクトのロードマップ ✔ プロダクトのバックログ ✔ プロダクトのデモ、レビュー

31.

Outcomeをプロダクトの ロードマップに設定する

32.

Outcomeをプロダクトの ロードマップに設定する ✔ もったいない例:ビジネス的な数字(Impact) と作るもの(Output)しかないロードマップ

33.

Outcomeをプロダクトの ロードマップに設定する ✔ ビジネス的な数字(Impact)、課題解決(Outcome)、 作るもの(Output)があるロードマップ

34.

Outcomeをプロダクトの ロードマップに設定する ✔ Output、Outcome、Impact、それぞれに責 務を負っている人たちみんなで設計する

35.

Outcomeをプロダクトの ロードマップに設定する ✔ ビジネスとしてどうなりたいか? ✔ そのために利用者がどんな体験ができるとい いか? ✔ そのためにどんな機能、プロダクトになると いいか?

36.

【再掲】Outcomeの設計と計測で 自分が今のところ考えていること ✔ Outcomeだけで考えずにOutput、Impactを 含めて全体で考える

37.

Outcomeをプロダクトの バックログに設定する

38.

Outcomeをプロダクトの バックログに設定する ✔ 誰の課題を解決するの? ✔ 解決できているかをなにで計測する? ✔ どうなっていたら解決できていると言える?

39.

Outcomeをプロダクトの バックログに設定する ✔ 利用者が自分にあった商品をより早く手に入 れられる ✔ 検索する回数・探し始めてから購入までの時 間・次に買うまでの時間間隔 ✔ 検索する回数がN%減る・購入までの時間が N%短くなる…

40.

Outcomeをプロダクトの バックログに設定する ✔ バックログのOutcomeをどう集めるの?

41.

Outcomeをプロダクトの バックログに設定する ✔ バックログのOutcomeをどう集めるの? ✔ ロードマップから集める(のも1つ)

42.

Outcomeをプロダクトの バックログに設定する ✔ バックログを小さく分割した時、それぞれに Outcomeって設計するの?

43.

Outcomeをプロダクトの バックログに設定する ✔ バックログを小さく分割した時、それぞれに Outcomeって設計するの? ✔ 分割元のバックログのOutcomeをトレースで きるようにしておく(のも1つ)

44.

【再掲】Outcomeの自分の理解 ✔ 行動が変わるだけじゃなく「課題がどうなっ ているか?」が大事

45.

Outcomeをプロダクトの バックログに設定する ✔ 技術的なバックログのOutcomeはどう設計す るの?

46.

Outcomeをプロダクトの バックログに設定する ✔ 技術的なバックログのOutcomeはどう設計す るの? ✔ 開発者の課題が解決するならそれをOutcome としてみる

47.

Outcomeをプロダクトの バックログに設定する ✔ Outcomeをプロダクトのバックログに設定す ることでロードマップに対する検査もしやすく なる

48.

プロダクトのデモ、レビューで Outcomeを計測する

49.

プロダクトのデモ、レビューで Outcomeを計測する ✔ デモで利用者に触ってもらってOutputからど んなOutcomeが生まれるのかを観察する

50.

プロダクトのデモ、レビューで Outcomeを計測する ✔ 提供したOutputのOutcomeを確認する

51.

プロダクトのデモ、レビューで Outcomeを計測する ✔ どれくらいの頻度でOutcomeの検査するの?

52.

プロダクトのデモ、レビューで Outcomeを計測する ✔ どれくらいの頻度でOutcomeの検査するの? ✔ Outcomeの計測に一定の時間が必要なことも ある。必ずしも一定じゃなくてもいい

53.

プロダクトのデモ、レビューで Outcomeを計測する ✔ 直近のOutputの検査とごっちゃになりそう

54.

プロダクトのデモ、レビューで Outcomeを計測する ✔ 直近のOutputの検査とごっちゃになりそう ✔ ごっちゃになるならOutcomeの検査をする別 の場を作る。参加する人が必ずしも一緒とは限 らない

55.

まとめ

56.

まとめ

57.

まとめ ✔ Outcomeだけでなく全体で考える ✔ それぞれ計測するがチームの評価に使わない ✔ わかりにくいものだという認識を持つ ✔ みんなで関心を持ち、対話を重ねる

58.

まとめ ✔ 当たり前だが、うまくやれるとは限らない ✔ 「難しい」は、やらない理由にはならない ✔ 組織、現場ごとに違うので、探し続ける

59.

まとめ ✔ ロードマップにOutcomeを設定し、関係者で 対話する ✔ バックログにOutcomeを設定し、理解を深め る ✔ デモでOutcomeの結果を計測し、検査する

60.

Outcomeを中心にした プロダクトづくりのヒントに なれば幸いです