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May 25, 25
スライド概要
2025年5月25日のJPAUG広島「Power Appsで市民開発したいけぇ#3」にて"余談"としてお話した際のスライドです。
生成AIエージェント時代がやってきて、我々の働き方はどう変わるのか?
ざっくりまとめています。
日本マイクロソフトが公開している以下の記事もあわせて読むと、理解が深まるかもしれません。
2025 Work Trend Index を公開: 新たな組織概念 “フロンティア企業”の誕生
https://news.microsoft.com/ja-jp/2025/04/24/250424-the-2025-annual-work-trend-index-the-frontier-firm-is-born/?msockid=39dd13100a8961a90de506e60b3e60af
組込み屋生まれSIer育ちの営業マン(本業)。 Microsoft 365の提案・構築・運用・教育もやる自宅独学系無免許SE(趣味)。保有資格はMS-900/MS-700/PL-900/PL-100/情報セキュリティマネジメント。 ホップバシバシ系のペールエールビールが大好物。 HIT広島観光大使。
生成AI時代に求められる「働く力」 生成AIの現在地と2030年までに予想されること
この資料の目的 • 生成AIに関する最新動向の情報提供を目的としています • 生成AIをキーとして、今後 民間企業が遭遇すると予想される変化を考察し ています ©️Yuho Miyakawa 1
2022年11月頃 生成AIのおさらい ① (例:ChatGPT-3.5-turbo) 1. 入力内容を解釈 2. 記憶を頼りに回答を”生成” テキスト(文字) テキスト(文字) 入力 出力 生成AIモデル (生成) 人間の脳の一部を模した構造 + 大量データの学習で得た重みづけパラメーターセット ©️Yuho Miyakawa いい加減なことを回答する “ハルシネーション”が課題 2
2025年5月現在 生成AIのおさらい ② (例:ChatGPT o3) 1. 入力内容を解釈 2. 記憶+検索結果をもとに回答に反映 テキスト(文字) 音声 画像・映像 3. さらに”推論”により、回答前に熟考 テキスト(文字) 音声 入力 出力 生成AIモデル 検索 閲覧 (生成) 画像・映像 ハルシネーションが減り、 実用レベルになった ©️Yuho Miyakawa 3 ウェブ 社内サーバー
生成AIの現在地 汎用の対話型生成AIの登場 対話型生成AIの自社専用版の開発が可能に 自律型AIエージェントの内製時代に突入 ChatGPT登場 Azure OpenAI 一般提供開始 Copilot Studio 自律型エージェント 一般提供開始 2022.11 2023.1 2025.3 公開から2ヶ月で1億MAU*達成 商用のデータ保護が契約で保証され、 プロ開発者のみならず、市民開発者が GPT-4が利用できる環境が登場。 自社のAIエージェントを開発できるよう Fortune500企業の半数が採用。日本で になった。 2025年春には1億8,000万MAU超へ も大手企業を中心に採用が進んだ。 *MAU:Monthly Active User 月間アクティブユーザー数 ©️Yuho Miyakawa 4
アシスタントとエージェント 役割 人との関わり方 行動範囲 ©️Yuho Miyakawa 生成AIアシスタント 生成AIエージェント 特定の作業の支援 特定の業務の自律的な実行 (例:メールを書く、パワポを書く) (例:出張の申請とフライトの予約) 作業の支援内容を指示する必要が 出張の予定が登録されたら、自動的に出張申請 ある を作成し、必要に応じてフライトの予約も実施 特定のアプリ上で動作 複数のアプリ、ウェブ、社内のデータを行き来しな (例:ブラウザーのサイドメニュー) がら動作 5
企業で求められる生成AIスキルのレベル LEVEL1 LEVEL2 LEVEL3 生成AIアシスタントを 使いこなせる 生成AIエージェントを 使いこなせる 生成AIエージェントを 開発できる メールや資料の読み書きに 自身が推進する業務や事業に 生成AIエージェント開発ツール 生成AIアシスタントを使用して おいて、すでに作成されている を利用し、業務に必要な生成AI 高い生産性を発揮できる 生成AIエージェントを組み合わ エージェントを開発(市民開発) せて、仕事を推進できる。 できる。 ©️Yuho Miyakawa 6
まとめ • 生成AIは、すでに「実用」レベルに到達し、元々コンピューターが得意とする領域の能力は人間に相当する か、一部で凌駕し始めています。 • 例:プログラミング、文章作成 など • 人間とは異なり、五感を通じた学習ができないため、完全に人間の代わりとなることは不可能です。 • いずれはそうなるかも知れませんが…現時点では目処がたっていません。 • パソコン作業の単純性が強い作業から順番に、生成AIエージェントに起き変わっていくことが予想されます。 • 人間は、AIエージェントを活用して「知識創造」のための時間を捻出し、新しい事業や新しい製品・サービスを作り出していく ことがより強く求められていくものと考えられます。 • 2030年までに、 労働者のコアスキルの39%が入れ替わる、という予測もあります。 https://www.weforum.org/publications/the-future-of-jobs-report-2025/in-full/3-skills-outlook ©️Yuho Miyakawa 7