DSM-5-TR 統合失調症関連についての変更点

5.3K Views

July 09, 23

スライド概要

DSM-5の統合失調症関連についての変更点について勉強会やYouTubeで解説するのに使用した資料です。レクチャーなどでの使用OKです

profile-image

精神科医、大学教員かつYouTuberです。資料は講義での使用OKです。 私がYouTubeで使用している資料につき公開をご希望の方がいたら、該当する動画のコメント欄でお知らせください。

シェア

またはPlayer版

埋め込む »CMSなどでJSが使えない場合

関連スライド

各ページのテキスト
1.

DSM-5から DSM-5-TRへの 変更点

2.

統合失調スペクトラム症 及び他の精神症群 統合失調型(パーソナリティ)症、 妄想症、短期精神症、統合失 調様症、統合失調症、統合失 調感情症、カタトニア

3.

DSM-5 〇〇障害 DSM-5-TR 〇〇症

4.

DSM-5 統合失調感情障害 DSM-5-TR 統合失調感情症

5.

DSM-5 統合失調型(パーソナリ ティ)障害 DSM-5-TR 統合失調型(パーソナリ ティ)症

6.

DSM-5 妄想性障害 DSM-5-TR 妄想症

7.

DSM-5 統合失調症様障害 DSM-5-TR 統合失調様症

9.

精神病症状 とは

10.

精神病 明治時代に精神医学が日本に入ってきた際 精神疾患全般を 指す用語として 使われていた

11.

精神病 PsychosisとNeurosis の二分が定着する際に 精神病と神経症 という訳語が生じた

12.

精神病症状 幻覚・妄想を指す語 として精神医学界に定 着してしまった

13.

幻覚・妄想は あくまで症状であり 疾患単位をなさない 精神病症状と呼ぶのは 不適切では?

14.

DSM-5 精神病 DSM-5-TR 精神症 精神病性 精神病症状 精神症性 精神症症状

15.

DSM-5 短期精神病性障害 DSM-5-TR 短期精神症

16.

特定用語 DSM-5 精神病性の特徴を伴う DSM-5-TR 精神症性の特徴を伴う

18.

短期精神症 幻覚、妄想、まとまりのない言動、緊張病症状のどれか 統合失調症のような症状 が1ヶ月未満

19.

統合失調様症 統合失調症のような症状2つ 以上が1ヶ月以上6ヶ月未満

20.

統合失調症 幻覚、妄想、まとまらない発言、まと まらない行動か緊張病症状、陰性症 状のうち2つ以上が生じ、6ヶ月以上 のもの

22.

妄想症 妄想だけのもの

23.

統合失調型パーソナリティ症 統合失調型症 幻覚や妄想までいかないけど関係念慮があったり、変わった信念や 魔術的思考があったり、特別な知覚体験をしたり、疑い深かったり、 人と関わらず感情の幅が狭いなど陰性症状ぽかったり、行動や見た 目が奇妙だったり 要するに、陽性症状ぽかったり陰性症状 ぽかったり

24.

統合失調感情症 統合失調症の症状と抑うつ/ 躁が同時に生じるもの

25.

DSM-5 緊張病 DSM-5-TR カタトニア

26.

カタトニア 昏迷、カタレプシー、蝋屈症、無言 症、拒絶症、姿勢保持、わざとらしさ、 興奮、常同症、しかめ面、反響言語、 反響動作