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November 27, 21
スライド概要
主に小児科が関わることの多い疾患ですが、精神症状が生じることもあるので知っておきたいウィルソン病について精神科医の私が理解できた範囲でYouTubeで解説するのに使用した資料です。講義・レクチャーでの使用OKです。
精神科医、大学教員かつYouTuberです。資料は講義での使用OKです。 私がYouTubeで使用している資料につき公開をご希望の方がいたら、該当する動画のコメント欄でお知らせください。
銅を 排泄できない 病気
肝臓、脳、眼に 銅の異常な蓄積
銅の蓄積で 神経障害 肝障害
発症年齢は 13歳〜若年成人 男女差なし
常染色体 潜性遺伝病 常染色体劣性遺伝
モリソン先生の ルールアウト 精神症状の潜む 身体疾患66
肝硬変 肝炎 肝不全 肝移植が必要となることも
羽ばたき振戦 が生じる人もいる
眼の角膜に銅が沈着し 眼 に 輪 金色の斑点状の が 出現 Kayser-Fleischer輪
構音障害 振戦 などの 神経学的症状
痙縮 筋固縮 流涎 嚥下障害 が生じる人もいる
異常な筋緊張 ジストニア 首や体幹を ねじるような動き
けいれん発作 を起こすことも
モリソン先生の ルールアウト 精神症状の潜む 身体疾患66
様々な精神症状 が生じうる
人格変化 過敏さ、苛立ちやすさ セックスに夢中になり 通常の社会的抑制を失う患者もいる
気分障害 特にうつ病 希死念慮など
幻覚や妄想
カ タ ト ニ ア 緊張病
認知機能障害
様々な精神症状 が生じうる
モリソン先生の ルールアウト 精神症状の潜む 身体疾患66
肝生検 で確定診断
検査 MRI 脳に で 異常がみつかることも
肝臓と大脳のレンズ核が 変性する病気 肝レンズ核変性症 ともいう
検査 肝機能検査 で 肝酵素や血清ビリルビン の異常
尿の銅が 高値
銅を運び出せず血清の 銅が低値 銅をもつ糖蛋白 セルロプラスミン が低値
モリソン先生の ルールアウト 精神症状の潜む 身体疾患66
治療で QOLや症状が 改善しうる 重度の症状でも積極的治療で回復しうる
食事療法 銅が少ない食事
薬物治療 D-ペニシラミンなどの 銅のキレート薬