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December 18, 21
スライド概要
アルコール依存症の治療薬について講義やYouTubeで解説するのに使用した資料です。講義やレクチャーでの使用OKです。
精神科医、大学教員かつYouTuberです。資料は講義での使用OKです。 私がYouTubeで使用している資料につき公開をご希望の方がいたら、該当する動画のコメント欄でお知らせください。
依存症 の治療薬 アルコール
シアナミド シアナマイド® ジスルフィラム ノックビン® アカンプロサート レグテクト® ナルメフェン セリンクロ®
依存症が 薬物治療だけで 治ることはない アルコールなどの 依存症治療の主体は 心理社会的治療 薬は補助
精神診療 プラチナ マニュアル
抗酒薬
抗酒薬=嫌酒薬 お酒に弱くなる薬
アルコール アセトアルデヒド 酢 酢酸 抗酒薬
液体の シアナミド シアナマイド® 粉末の ジスルフィラム ノックビン®
抗酒薬の「隠し飲ませ」 非告知投与は
抗酒薬でその日の 断酒を決意 しやすくなる
家族による 懐疑的な目での監視
家族が肯定的に 応援しやすくなる
精神診療 プラチナ マニュアル
アカンプロサート レグテクト®
GABA 抑制性 グルタミン酸 興奮性
飲酒
長期の飲酒
GABA神経系が 長期の飲酒で ダウンレギュレーション
飲酒
長期の飲酒
グルタミン酸神経系 アップレギュレーション 長期飲酒で
飲酒欲求
アカンプロサート
アカンプロサート 24 週=約半年継続し その後に漸減・中止
精神診療 プラチナ マニュアル
ナルメフェン セリンクロ®
報酬系は中脳辺縁系における オピオイドとドパ ミン が関与 吉野相馬, 脳と精神の医学, 2008年
モルヒネ様の薬理作用のある神経伝達物質 オピオイド 内因性オピオイドには βエンドルフィンや ダイノルフィンがある
オピオイド受容体は デルタ μ,κ,δ ミュー カッパ の3種類
アルコール摂取で βエンドルフィ ン放出が増え μ受容体に作用して ミュー 快 快が生じ依存
長期の飲酒で ダイノルフィンが κ受容体に作用し カッパ アップレギュレーションが生じ 不快が生じ 飲酒に駆り立て依存 持続的な
μオピオイド受容体で ミュー 快が生じて飲みたくなり κオピオイド受容体で カッパ 持続的な不快が生じ 飲まずにいられなくなる
ナルメフェンは オピオイド受容体の μとκ受容体 ミュー カッパ に拮抗し、依存を治療
飲酒の1~2時間前 ナルメフェンで 飲酒欲求を抑える
ナルメフェン処方の条件1 •アルコール依存症につき特定 の研修を受けた医師が処方 •アルコール依存症につき特定 の研修を受けた看護師/精 神保健福祉士/公認心理師 などとの協力が必要
ナルメフェン処方の条件2 •診療計画の作成と 、その本 人・家族への説明 •心理社会的治療が、初回投 与時は30分以上かけて、その 後も継続的に行われ、その内 容がカルテ記載されている
精神診療 プラチナ マニュアル
シアナミド ジスルフィラム アカンプロサート ナルメフェン 飲めなくなる 飲めなくなる 離脱を抑える 依存を抑える