赤面症を招くカルチノイド症候群

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February 05, 22

スライド概要

赤面症を招きうるカルチノイド症候群についてYouTubeで解説するのに使用した資料です。講義などでの使用OKです。

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精神科医、大学教員かつYouTuberです。資料は講義での使用OKです。 私がYouTubeで使用している資料につき公開をご希望の方がいたら、該当する動画のコメント欄でお知らせください。

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各ページのテキスト
1.

カルチノイド 症候群

2.

見た目が正常で 増殖が遅い腫瘍 発見した病理医が命名したのが カルチノイド 「癌のようなもの」の意味

3.

カルチノイド 癌のようなもの その存在だけで 悪液質のような 身体的異常を招きはしない

4.

「癌のようなもの」 だと思われたが 実際には悪性化しうる

5.

カルチノイド腫瘍 神経内分泌腫瘍 主に腸にできる 半数以上の症例で 他臓器(特に肝臓)に転移

6.

10代以降の全年齢 特に中年後期に発症 男女差なし

7.

モリソン先生の ルールアウト 精神症状の潜む 身体疾患66

8.

よくみられるのは 消化器症状 消化管出血で 黒色便「メレナ」 腹痛 胃や腸での通過障害

9.

虫垂の カルチノイド腫瘍だと 無症状

10.

カルチノイド腫瘍は セロトニン を分泌しうる

11.

モリソン先生の ルールアウト 精神症状の潜む 身体疾患66

12.

肝転移した腫瘍の一部が セロトニンなどのホルモンを 分泌することで 皮膚の紅潮 が生じうる 初発症状のこともある

13.

皮膚の紅潮 顔面の紅潮が 毛細血管拡張の慢性化で 赤紫になることも

14.

皮膚の紅潮 顔・首のほか、全身にも出現 ストレス、食事・飲酒で 出現

15.

皮膚 紅潮 社交不安などの 精神症状と 扱われがち

16.

モリソン先生の ルールアウト 精神症状の潜む 身体疾患66

17.

診断は 蓄尿で 24時間 セロトニン代謝産物の 血中濃度上昇を確認

18.

カルチノイド症候群 症状が出現時には 腫瘍が 転移 していることが多い

19.

顔面紅潮が生じて 2〜3年で 亡くなることが多い 早期発見できれば 手術で根治も期待できる