自己愛性パーソナリティ障害

自己愛性 パーソナリティ障害

自己愛性 パーソナリティ障害 Narcissistic Personality Disorder

DSM-5では 9つの症状 ７ が挙げられている

自分が重要だという 誇大な感覚 業績や才能を誇張したり すごいと思われることを期待したり

成功、権力 才気、美しさ 理想的な愛の 空想 に とらわれている

自分が 特別で独特だから……

自分が特別で独特だから 特別な人や地位の高い 人や団体じゃないと 自分を理解できない と思っている

自分が特別で独特だから 自分には 特別な人や地位の高い 人／団体と繋がりが あるべきだと 思っている

過剰な賛美 を求める

特権意識 特別な取り計らいや 自分が期待すれば 相手が自動的に従うことを 期待する

人を不当に 利用する 自分自身の目的達成に 他人を利用する

共感の欠如 他人の気持ちや欲求を 認識しようとしないし それ気づこうとしない

他人に嫉妬する または 嫉妬されていると思う

尊大で傲慢な 行動・態度

DSM-5では 9つの症状の 5つ以上

精神診療 プラチナ マニュアル

パーソナリティ障害 A群 猜疑性、シゾイド、統合失調型 B群 反社会、境界、自己愛、演技 C群 回避、依存、強迫 DSM-5

成人期早期 までに始まる

専門家の間では 誇大型自己愛傾向 過敏型自己愛傾向 の２つに分類される

家族歴や選考環境など については よくわかってない 精神科診断戦略

50～75%が 男性 DSM-5

誇大型自己愛傾向 特権意識が 前面に出る

過敏型自己愛傾向 批判に 傷つきやすい

精神診療 プラチナ マニュアル

自己愛パーソナリティ障害の人の 自信は 現実に根差した 自信ではない

批判や挫折で 自尊心が傷つきやすく 傷つきに敏感 否定的な出来事に ストレスを強く感じる

自尊心が傷つけられると 軽蔑したり 激怒したり 反撃したり 攻撃性と関連

自己愛性パーソナリティ障害 を主訴に受診することはまれ 自己愛が傷つけられての 抑うつや怒りで 受診することが多い

精神診療 プラチナ マニュアル

薬物治療の 対象ではない 併存する抑うつなどに 対症療法で試みられるかも

薬で難治だったり反復したりする うつ病の原因に 自己愛性パーソナリティ障害が あることを説明 ただ、「俺じゃなくて会社が悪いんだ」 などと他罰的になり説明を 受け入れられないこともありうる 参考：岡島由佳, 精神科･わたしの診療手順 自己愛性パーソナリティ障害, 臨床精神医学, 2016, 45(増刊号) 504-506

治療の場で 特別扱いを 求めてくるかも

医療者を 理想化したり 脱価値化して批判したり するかも 参考：岡島由佳, 精神科･わたしの診療手順 自己愛性パーソナリティ障害, 臨床精神医学, 2016, 45(増刊号) 504-506

理想化や批判に ほどよく引き受ける 参考：岡島由佳, 精神科･わたしの診療手順 自己愛性パーソナリティ障害, 臨床精神医学, 2016, 45(増刊号) 504-506

批判されてると感じて 治療を中断する 可能性に注意 参考：岡島由佳, 精神科･わたしの診療手順 自己愛性パーソナリティ障害, 臨床精神医学, 2016, 45(増刊号) 504-506

受け入れられる範囲で 事実を少しずつ直面化しつつ 本人が 解釈していく 参考：岡島由佳, 精神科･わたしの診療手順 自己愛性パーソナリティ障害, 臨床精神医学, 2016, 45(増刊号) 504-506