アルコール依存症[基本]用語から理解する概念

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October 02, 26

スライド概要

アルコール依存症の基本概念や関連用語について解説する動画です。アルコール依存症は単なる意志や道徳の問題ではなく、習慣から必要へと変化していく病気であり、DSM-5ではアルコール使用障害とも表記されます。動画内では、嗜癖や依存の定義をはじめ、単純酩酊・複雑酩酊・病的酩酊といった酩酊の分類や、急性アルコール中毒と慢性アルコール中毒の違いを説明しています。また、やめられない状態を示す精神依存(渇望・コントロール障害・飲酒の優先化)と、身体依存(耐性・離脱症状)のメカニズムについて詳しく触れています。さらに、断酒後に現れる振戦、発汗、頻脈、嘔気、不眠、不安、幻覚、離脱性けいれん発作、振戦せん妄といった離脱症状の経過と、それを防ぐベンゾジアゼピン等の薬物療法に関しても提示しています。最後に、本人が問題を認めない「否認」や「合理化」といった防衛機制、周りの家族や関係者が陥りやすい「共依存」や「イネイブリング」の関係性、そして断酒や減量を目的とした治療の基本的な考え方を網羅的にまとめています。

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精神科医、大学教員かつYouTuberです。資料は講義での使用OKです。 私がYouTubeで使用している資料につき公開をご希望の方がいたら、該当する動画のコメント欄でお知らせください。

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関連スライド

各ページのテキスト
1.

アルコール 依存症

2.

アルコール依存症は 単なる 道徳や意志の 問題ではない

3.

飲酒は 自由から始まり 習慣へ そして 必要へと繋がる アメリカ精神医学の父 Benjamin Rush

4.

アルコール依存症 生涯有病率 男 約2 % 女 0.2% 推定患者数 107万人 Osaki et al., Alcohol Alcohol. 2016 PMID:26873982

5.

依存症 DSM-5では 使用障害

6.

依存 精神依存、身体依存で 物質の摂取が続く状態 嗜癖 その行為にのめり込んで コントロールを失ってる状態

7.

嗜癖の対象 物質 人物 行為

8.

物質の依存症 アルコール ニコチン 煙草 覚せい剤 大麻 マリファナ コカイン など

9.

精神診療 プラチナ マニュアル

10.

酩酊 アルコールなどで酔っ払うこと。 感覚が鈍くなる 笑う/怒るなど感情に影響する 頭が回らないなど認知に影響する ふらつくなど行動に影響する 意識障害に陥る など

11.

単純酩酊 飲んだ分だけ酔う

12.

複雑酩酊 飲酒で興奮して怒りだし 暴言や暴力にも 及びうる いわゆる酒乱 質的な異常

13.

病的酩酊 少量の飲酒でも 意識障害が生じて 人格の連続性が絶たれ 後で記憶が失われる 量的な異常

14.

単純酩酊:通常の酩酊 異常酩酊 複雑酩酊:質的異常 病的酩酊:量的異常

15.

精神診療 プラチナ マニュアル

16.

アルコール中毒 って アルコール依存 のこと?

17.

中毒 害が生じている状態 Slide 18 Slide 19

18.

急性アルコール中毒 多量の飲酒で 生じる問題

19.

慢性アルコール中毒 長期の飲酒で 生じる問題 例) 脳の萎縮 肝炎・肝硬変

20.

精神診療 プラチナ マニュアル

21.

依存 やめられない状態 Slide 22 Slide 26

22.

精神依存 Slide 23 Slide 24 Slide 25

23.

摂取欲求 渇望 飲酒してないとき 飲酒を望みつづける

24.

コントロールの障害 飲酒を始めると 自分の意志で途中でやめたり 量を調節したりできなくなる

25.

飲酒行動の優先化 快楽の無視 仕事、家族、健康、趣味や興味よりも 飲酒を人生の最優先事項にしてしまう

26.

身体依存 Slide 27 Slide 28

27.

耐性 同じ効果を得るのに 必要な量が増える 代謝耐性:肝臓などの分解スピードが早くなり、効きにくくなる 組織耐性:脳や細胞自体が刺激に慣れて、効きにくくなる 行動耐性:酔った状態での動きを学習・カバーし、酔っていないよ うに振る舞える

28.

離脱症状 急に飲酒量を減らしたり断酒した際に 自律神経系や神経精神面の 過活動反応が生じる

29.

精神診療 プラチナ マニュアル

30.

離脱症状

31.

アルコール離脱症状 断酒後6-12時間 急性離脱症状 Slide 32 Slide 34 Slide 36 Slide 33 Slide 35 Slide 37

32.

アルコール離脱症状 振戦

33.

アルコール離脱症状 発汗 頻脈

34.

アルコール離脱症状 嘔気

35.

アルコール離脱症状 不眠

36.

アルコール離脱症状 不安 焦燥

37.

アルコール離脱症状 幻覚

38.

アルコール離脱症状 断酒後 約24時間 けいれん発作 離脱性

39.

アルコール離脱症状 断酒後 約72時間 振戦せん妄

40.

アルコール離脱症状を 防ぐには、断酒時に ベンゾジアゼピン を使う

41.

精神診療 プラチナ マニュアル

42.

飲酒による問題や依存症であることを認めない防衛機制 否認 飲酒量の過小評価 問題の存在自体を否定 身体・生活への影響を無視 など

43.

飲酒や自分の行動を正当化する言い訳をつくる防衛機制 合理化 ストレスへの対処だと主張する 健康・効能を理由にする 仕事や社交を口実にする

44.

共依存 自分の人生やケアを後回しにして 「相手が私を必要としている状態」に 依存している状態

45.

依存症の人が依存を続けられる状態を作る イネイブリング 借金の肩代わりや立て替え 遅刻や欠勤の嘘の言い訳 暴言・暴行や失敗の後始末 「これで最後」と小遣いを渡す 酒や薬物の買い出し など

46.

アルコール依存症 治療薬はあるけど補助的 断酒が重要 せめて飲酒量を減量する