悪性症候群

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March 01, 22

スライド概要

悪性症候群について講義やYouTubeで解説するのに使用した資料です。講義やレクチャーでの使用OKです。

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精神科医、大学教員かつYouTuberです。資料は講義での使用OKです。 私がYouTubeで使用している資料につき公開をご希望の方がいたら、該当する動画のコメント欄でお知らせください。

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関連スライド

各ページのテキスト
1.

悪性症候群

2.

統合失調症や 双極性障害 で用いられる 抗精神病薬 で生じる

3.

意識障害 発熱 発汗 頻脈、動悸、血圧変動 などの自律神経症状 筋強剛 などの強い錐体外路症状

4.

発熱 血中/尿中ミオグロビン高値 クレアチニンキナーゼ CK高値 血中

5.

横紋筋融解症が 血中ミオグロビン高値 を経て 腎障害/急性腎不全 を引き起こすこともある

6.

悪性症候群で死亡もありうる ただし 非定型抗精神病薬での 死亡は10%未満 Murri et al., Drugs R D. 2015 PMC4359181

7.

統合失調症のみかた 治療のすすめかた 第2版準備中

8.

統合失調症や 双極性障害 で用いられる 抗精神病薬 で生じる

9.

抗精神病薬の 開始や増量の 直後が多い 2-4週以内

10.

悪性症候群 定型抗精神病薬より 非定型抗精神病薬 の方が少ない Murri et al., Drugs R D. 2015 PMC4359181

11.

不穏・興奮などの精神症状 脱水 高用量の抗精神病薬の投与 がリスク因子 精神科救急で要注意

12.

悪性症候群の頻度 以前は高く報告され 近年の報告では 頻度が低下 以前の報告の高さは、後ろ向きな研究デザイン、緩い 診断基準、スペクトラム概念、診断の流行で説明可能 Adityanjee et al., Clin Neuropharmacol. May-Jun 1999 PMID: 10367179

13.

悪性症候群の頻度 0.02% 0.04% 0.06% Guinart et al., Schizophr Bull. 2021 PMID: 34013325 Nielsen et al., Can J Psychiatry. 2012 PMID: 22854034 Chen et al., Int J Psychiatry Med. 2009 PMID: 20391864

14.

統合失調症のみかた 治療のすすめかた 第2版準備中

15.

悪性症候群の 治療

16.

悪性症候群の治療 抗精神病薬 の中止

17.

悪性症候群の治療 補液 全身管理

18.

悪性症候群の治療 末梢性の筋弛緩薬 ダントロレン 40mg/日を30分かけて静脈注射 効果を見ながら20mgずつ追加 最大200mg/日まで

19.

悪性症候群の治療 ドパミン作動薬 ブロモクリプチン 粉末にして経鼻胃管で投与 7.5-15mg/日で開始し、効果を見て2.5-5mgずつ増量し、最大30mg/日分3 ドパミン放出薬 アマンタジン

20.

悪性症候群の治療 精神症状 ベンゾジアゼピンで しのぐぐらい

21.

悪性症候群の治療 高熱は NSAIDsが効かないので クーリング