2.3K Views
April 14, 22
スライド概要
依存性パーソナリティ障害について精神科医として解説しました。講義やレクチャーでの使用OKです。
精神科医、大学教員かつYouTuberです。資料は講義での使用OKです。 私がYouTubeで使用している資料につき公開をご希望の方がいたら、該当する動画のコメント欄でお知らせください。
依存性 パーソナリティ障害
依存性 パーソナリティ障害 Dependent Personality Disorder
依存症 とは異なる いわゆる アルコール依存症の併存率は 統合失調症型を除く 他のパーソナリティ障害よりも低い Loranger, J Nerv Ment Dis. 1996. PMID: 8551284
自信がなさすぎて 不安で 人に依存せずに いられないのが 依存性パーソナリティ障害
精神診療 プラチナ マニュアル
DSM-5では 8つの症状 7 が挙げられている
誰かに助言・保証 してもらわないと 日常的な物事でも 決められない
自分の責任で物事をこなせず 誰かに責任を もってもらわないと ほとんど何もできない
支持や是認を失うのを恐れて 人の意見に 反対意見を言えない
判断や能力に自信がなくて 自分の考えで 計画・実行できない
人の世話・支えを得ようと 嫌なことでも 自分からするなど やりすぎる
自分で何もできないのでは ないかと過度に恐れ 一人になると 不安や無力感 を感じる
誰かと親密な関係が終わったら 世話・支援してくれる 別の人を 必死で求める
孤独になって何事も自分で しなきゃいけなくなる ことを非現実的にまで 恐れる
DSM-5では 8つの症状の 5つ以上
精神診療 プラチナ マニュアル
パーソナリティ障害 A群 猜疑性、シゾイド、統合失調型 B群 反社会、境界、自己愛、演技 C群 回避、依存、強迫 DSM-5
依存性パーソナリティ障害 に対する薬物療法は ない 併存するうつ病や不安症に対 して抗うつ薬が使われうる
依存性パーソナリティ障害 であることを伝えた上で 精神療法/心理療法 を続ける