統合失調症の発症パターンや経過からみた予後予測

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April 02, 22

スライド概要

統合失調症の発症パターンや経過からみた予後予測についてYouTubeやレクチャーでの使用した資料です。レクチャーでの使用OKです。

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精神科医、大学教員かつYouTuberです。資料は講義での使用OKです。 私がYouTubeで使用している資料につき公開をご希望の方がいたら、該当する動画のコメント欄でお知らせください。

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各ページのテキスト
1.

発症や経過からみた 統合失調症の 予後

2.

予後良好の因子は? 予後不良の因子は?

3.

どんな発症か で考える

4.

統合失調症 誘因の存在は良 Vaillant, Arch Gen Psychiatry. 1964 PMID:14208654 『カプラン臨床精神医学テキスト 日本語第3版/原著第11版』 p.358 脳レベルの 問題は軽い 脳レベルの 問題が強い

5.

統合失調症 発症年齢が 若い方が不良 医学書院 『今日の精神疾患治療指針』 p.62 『カプラン臨床精神医学テキスト 日本語第3版/原著第11版』 p.358 など

6.

統合失調症の予後 緩徐発症 潜在性発症 は悪い 突然発症 は良い Vaillant, Arch Gen Psychiatry. 1964 PMID:14208654 医学書院 『今日の精神疾患治療指針』 p.62 『カプラン臨床精神医学テキスト 日本語第3版/原著第11版』 p.358 など

7.

統合失調症 Duration of Untreated Psychosis : DUP 未治療期間が 短い方が予後良好 Perkins et al., Am J Psychiatry. 2005 PMID:16199825

8.

まとめると 誘因がある方が良 若くして発症は不良 すぐ治療開始した方が良 急性発症の方が良

9.

妄想性障害は?

10.

妄想性障害の予後の因子 統合失調症と共通したものが多い 『カプラン臨床精神医学テキスト 日本語第3版/原著第11版』 p.381

11.

統合失調症様障害 の予後は? 症状が 1ヶ月以上 のもの 6ヶ月未満

12.

統合失調症様障害のDSM-5基準 以下の2つ以上の存在で「予後の良い特徴を伴う」 の特定用語が用いられる • 日常の行動・機能の最初の変化から4 週以内に顕著な精神病症状が出現 • 病前の社会的・職業的機能が良好 • 感情の鈍麻または平板化がないこと • 錯乱や混乱 DSM-5

13.

短期精神病性障害 の予後は? 1ヶ月未満 症状が のもの

14.

短期精神病性障害の予後良好の指標 •症状の突然の出現 •症状の持続期間が短い •精神病状態でみられる錯 乱・当惑 『カプラン臨床精神医学テキスト 日本語第3版/原著第11版』 p.385