ベロシティと生産性の話

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March 23, 21

スライド概要

ベロシティと生産性についての説明です
- よくある誤解

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UXデザインとアジャイルをつなぐ人。

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関連スライド

各ページのテキスト
1.

ベロシティと生産性の話 12/09 TDCソフト 伊藤 貴洋

2.

まず、 生産性≠ベロシティ

3.

この違い、 説明できますか? 生産性≠ベロシティ

4.

そもそも生産性とは Productivity

5.

生産性 @ Wikipedia • 資源から付加価値を産み出す際の効率の程度 • 生産性=アウトプット/インプット

6.

インプットが固定なら、 アウトプットも固定?

7.

ソフトウェアのプロは、 同じインプットに同じ アウトプットを出す?

8.

そもそもソフトウェアの 開発は同じ インプットばかり?

9.

より時間を費やせば アウトプットは比例し 増える?

10.

同じ人月に対し 同じコード行数が 得られる?

11.

どれか1つでも”YES”の方います? • インプットが固定なら、アウトプットも固定? • ソフトウェアのプロは、同じインプットに同じアウトプットを出す? • そもそもソフトウェアの開発は同じインプットばかり? • より時間を費やせばアウトプットは比例し増えるの? • 同じ人月に対し同じコード行数が得られる?

12.

そもそも生産性が どれだけ価値に コミットするのか アウトプット≠アウトカム

13.

ベロシティとは Velocity

14.

そもそものVelocityという単語の意味 • Velocity = 速度(一定方向への物理的なベクトル量) • 平均速度=移動距離 / 経過時間

15.

平均速度=移動距離 / 経過時間 平均ベロシティ=達成したストーリーポイント / 1スプリント ストーリーポイント=ストーリー実装に必要な作業量

16.

チームは価値を届けるのと SPを消化すること どちらに集中する?

17.

SPを消化することが 価値を届けていると どこまで言える?

18.

SPがインフレを していないといえる?

19.

SPがチームの見積もり であるのに生産性の 指標になりえる?

20.

ベロシティへの疑問 • チームは価値を届けるのとSPを消化することどちらに集中する? • SPを消化することが価値を届けているとどこまで言える? • SPがインフレをしていないと言える? • SPはチームの見積もりであるのに生産性の指標になりえる?

21.

どうベロシティを 扱うべきか

22.

ベロシティは 予測のためだけのもの Nothing more, nothing less.

23.

プロダクトオーナーがビジネス計画に使う • ベロシティとプロダクトバックログを照らし合わせて計画を立てる • チームのベスト&ワーストベロシティを元にリスク管理する

24.

スクラムの経験主義、 それを支える計画の ツールがベロシティ

25.

まとめ

26.

まとめ • 生産性はインプットに対するアウトプットの量 • ベロシティはプロダクトオーナーの計画のためのツール • 生産性もベロシティも直接「顧客の価値」にコミットしない

27.

ベロシティ アンチパターン 乱入歓迎!

28.

スプリントの 早い段階から ベロシティ重視 時間がかかることを理解しておく

29.

ベロシティを 評価指標にする 予測以外に使わない、顧客価値を評価指標にする

30.

目標ベロシティを プランニング時点で 高く設定する 前回スプリントと同じに設定すること

31.

異なるチームの ベロシティを比較する チームによってストーリーポイントの基準がそもそも異なる

32.

ベロシティがブレるのを 許さない チームもステークホルダーも、ブレを理解し受け入れる

33.

以上の話を聞いて、 自分のチームで できることを書き出してください その先でどうするかは各チームにお任せします

34.

関係ありそうな グッドプラクティス おまけ

35.

ストーリーポイントの見積もり直し • スプリントレビュー時に、このポイント多かったね、少なかったねがある • その際にポイントを振り直す • より正確な予測のためにやってもOK

36.

PBIにビジネス価値の概念としてダイヤをつける • ストーリーポイントが「規模」の相対見積もり • ダイヤは「価値(アウトカム)」の相対見積もり • ROI(価値と規模)でプロダクトバックログの優先順位付けをする • ダイヤはコミュニケーションのツール以上でも以下でもない

37.

ダイヤと同じ様な概念にICEスコア • Impact(影響力):機能が与える効果の推定量 • Confidence(確信度):Impactについての自信 • Ease of Implementation(実装の容易さ):必要な労力