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May 11, 23
スライド概要
2023/4/25にエンタープライズアジャイル勉強会で講演したスライドになります。アジャイル組織設立の1年の軌跡の内容です。
Insurtechラボで作成しているスライドです
エンタープライズアジャイル勉強会 資料 組織にアジャイルを浸透しようとして ラボを設立しての1年の軌跡 ~キラキラ成果の向こうに続く 大きな闇(大きい悩み)~ 2023年4月25日 ニッセイ情報テクノロジー 保険インフラ事業部Insurtech推進室 小泉 岳人 承認№:NIT2023-026(保イ002)05
イントロダクション 2022年4月、ラボ設立 わが社も新しいソリューション 作りたいんだよね。ちょっとラボ つくって検討してよ。 君アジャイルとか好きだったで しょ は・・・・はい 2
イントロダクション ソリューション、プロダクトと言えば、 「仮説検証・アジャイル」だな。 普段はできない新しいこともやりたいし、 投資組織なんだからしっかり学んだことも 現業組織に還元したい よーしやるぞー!! 3
イントロダクション 1.開発も組織運営もアジャイル(スクラム)で実施 まず、アジャイルに関する 施策だ!! 2.週次勉強会実施や初心者向けコンテンツを展開 3.アジャイルコーチとしてお客様と伴走 4.アジャイルや組織の取り組みが全社表彰を受賞 4
イントロダクション 5.ローコードツールを使った開発を推進、内外に展開 ソリューション、プロダク トも作るし、サポートする ぞ! 6.デザイン思考/仮説検証のワークショップ 7.プロダクト作成のPoCを複数実施して、経験を積む 5
イントロダクション 8.合宿を実施。「我々が何故ここにいるのか」を検討 チーム、組織も変えていく ぞ! 9.社内外への発信を実施 10.MVVを定め、メンバーがゴールデンサークルを報告 6
イントロダクション 1年後 こうして、アジャイルによる組織変革は上手くいきました。 めでたしめでたし。。。 7
イントロダクション いやいや。。。実際の大きな組織では、そんな簡単にいかなくない?? 施策やったはいいけど、問題や効果、試行錯誤の内容を もう少し聞きたいんだけど。。 もっと、リアルなの聞けないかなー。。 8
本日の目的とラーニングアウトカム ■本日の内容 ・ラボ設立の1年間の実績とその背景/狙い、またその内容について 成果と上手くいかなかったことを説明。 ■ラーニングアウトカム (聞いてくれた方) -これから組織へアジャイルを進めていく方 ・組織新設/組織変革をする上での事例を聞いて、一歩を踏み出せる勇気がでる -既に実施している方 ・エンタープライズでの事例の成功/失敗ポイントから学びを得る (話した私) ・実際の悩みを聞いてもらい、ディスカッションして何らかヒントを得る ※あくまでも弊社のコンテキスト上での内容になりますので、 一般的ではないことをお含みおきください 9
エンタープライズアジャイル勉強会資料 組織にアジャイルを浸透しようとしてラボを設立しての1年の軌跡 ~キラキラ成果の向こうに続く 大きな闇(大きい悩み)~ 10
自己紹介 自己紹介 小泉 宣伝 岳人 Twitter:@koitake_ 保険インフラ事業部 Insurtech推進室室長 趣味:コントラバス ・生命保険向きのシステム開発のPM (プロジェクトマネージャー) 基幹系 ↓ 販売支援系 ↓ Webダイレクト ・Insurtechラボで新規ソリューション のPdM(プロダクトマネージャー)を実施 今週1週間、所属しているコミュニティでイベント 実施中です。 私も4/29(土) 13:00から「組織の芯に勉強会 を宿す20個の作戦」というテーマで社内勉強会に ついての講演を行います。 (シンアジャイルで検索してください)
目次 1.組織説明 2.施策への対応内容と方向性 2-1.開発も組織運営もアジャイル(スクラム)で実施 2-7.プロダクト作成のPoCを複数実施して、経験を積む 2-8.合宿を実施。「我々が何故ここにいるのか」を検討 2-9.社内外への発信を実施 2-10.MVVを定め、メンバーが自身のゴールデンサークルを報告 3.まとめ アペンディックス 1.開発も組織運営もアジャイル(スクラム)で実施 2.週次勉強会や社内にガイド初心者向けコンテンツを展開 3.アジャイルコーチとしてお客様と伴走 4.アジャイルや組織の取り組みが全社表彰を受賞 5.ローコードツールを使った開発を推進、内外に展開 6.仮説検証のワークショップを社内外で実施 7.プロダクト作成のPoCを複数実施して、経験を積む 8.合宿を実施。「我々が何故ここにいるのか」を検討 9.社内外への発信を実施 10.MVVを定め、メンバーが自身のゴールデンサークルを報告 12
1.組織説明 13
1.組織説明(会社紹介) ◼ 弊社は、日本生命グループのIT戦略を担う会社として1999年に設立されました。以降、グループ内外の 幅広いお客様へのご支援を行う中で経験を積み、高度な専門性と業務ノウハウを蓄積してまいりました。 会社名 ニッセイ情報テクノロジー株式会社 本社所在地 東京都大田区蒲田5丁目37番1号 設立 1999年7月 資本金 40億円 事業内容 保険・金融に関するシステムサービス 医療・介護に関するシステムサービス ネットワークサービス、アウトソーシング、収納代行 従業員数 2,480名 (2023年4月1日 売上高 790.67億円 ニッセイアロマスクエア 等 本社 ニッセイアロマスクエア 現在) (2022年3月期) 14
(宣伝) 採用募集中です!!!! 15
1.組織説明(組織紹介) ✓DXの中核技術であるAIやデータ分析に対応するため、2019年度にデジタルラボ(東京/大阪)を設立 ✓2022年度にはアジャイル手法や先進開発技術、スタートアップとのアライアンスなどを活用した新たなプラット フォーム創出を企図した「Insure Techラボ」を設立 企画営業統括本部 営 業 部 門 個人保険システム事業部 デジタルラボ(大阪) 業務推進室 販売チャネルソリューション 事業部 デジタルラボ(東京) デジタルイノベーション 企画部 銀行・代理店ソリューション 事業部 保険コンサルティング営業部 ・ ほか3営業部 ・ コンサルティング事業本部 開 発 ・ 運 用 部 門 保険インフラ事業部 Insur Techラボ 年金ソリューション事業部 企業保険ソリューション事業部 ・ ・ ほか9事業部 ・ 事業部内にR&D組織を設立。 事業部外からも兼務者を入 れて体制構築 (コンサル部門、インフラ部 門、企画スタッフ部門) ヘルスケア事業本部 16
(参考).Insurtechラボの紹介ミッション 『理解しやすい保険体験が「優しい世界」を創る』 ・現在、保険に入っている人/保険に入ろうと思っている人が保険に向き合おうとしたとき、 複雑難解な保険というものが理解・信頼できず、後悔しないようびくびくしなければなりません。 これは耐え難い事です。 ・本来、扶け合いの「優しい世の中」を創るための保険が、マイナスに思われていることが我慢できません。 ・私たちは、人々が納得して保険に出会え、前向きな気持ちで保険と向き合える世界。 また、保険業界の人が新たなチャレンジをし、よりユーザーを喜ばせようとする世界を夢見ています。 ・私たちは、「Insur×Tech Scrum(後述)」という活動を通じて、変革を目指し日々活動することで、 その世界を実現します ミッションは組織としての存在意義。世の中に対して我々が果たす使命 17
(参考). Insurtechラボの紹介_ビジョン ①仲間/チームが一 体となって成長を 実感できる 社内で立ち振る舞いやすくする活動 エンドユーザーの価値を探す活動 ⑤共創 Insur×Tech Scrum ②.新しい技術/環 境でわくわく仕事 ができる ⑥仲間を 増やす 技術を解決策に結び付ける活動 ④一目置かれ るソリュー ション ③.大切な人から 認められる ビジョンは組織としてどうなっていきたいかのゴール 18
(参考). Insurtechラボの紹介_バリュー 〇 我々のミッション・ビジョンは簡単なものではありません。日々逆風を感じるものになるでしょう。 我々は、変革を目論む『悪の組織』のメンタルを行動原則として、逆風を感じながらも スピーディーに失敗し続け,笑いあえる組織を目指します。 <悪の組織のメンタル> 悪の組織 正義のヒーロー 大きな夢、志、野望を抱いている 自分自身の具体的な目標が無い 相手の夢を阻止するのが生きがい 目標達成のため学習/研究開発を怠らない ※内部のメンバーで衝突も含め議論できる 常に成功パターンにしがみつき、ワンパターン 熱量が高く、常に先手先手で仕掛け続け、毎週新た な成果を出す 受け身の姿勢で自分からはアクションは起こさない。 能力は高いが、トラブル後に動くだけ 日々努力を重ね、色々なやり方を試す。失敗を怖が らず、めげず、ぶれない 失敗を次に生かし称賛する文化 1回負けただけでめげて凹み落ち込む 隠し事なく支えあい、チームで行動する 単独~少人数で行動、身内に素性を隠す 世の中に絶えず発信し続ける なるべく秘密にし続ける よく笑う 行動原則 怒っている バリューは我々の価値観や行動原則 19
(参考). Insurtechラボの紹介_戦略 心理的安全性/多様性/自己組織化したチーム リアルタイムコミュニケーション チームとメンバーのWhyの重ね合わせ 透明性の向上 チームでの学習 / 発信するマインド / AIの活用 仮説検証 ユーザー分析 アジャイル開発 学び・気付き アイデア創出 デイリー スクラム スプリント プランニング モデル化 運用/サービス SRE Site Reliability Engineer インタビュー 問い MVP ピボット or 継続? 実験開始 PBI デプロイ フィードバック アップデート ふりかえり スプリント レビュー 運用 自動化 デザイン思考 ローコード/ノーコード ビルド 研究調査 CI 実験 業界動向/新技術 Continuous Integration Continuous Delivery アジャイル開発 R&D リーンスタートアップ 監視 データ収集 CD クラウドネイティブ 運 用 DevOps 20
2.施策への対応内容と方向性 21
2.開発も組織運営もアジャイル(スクラム)で実施 1.開発も組織運営もアジャイル(スクラム)で実施 2.週次勉強会や社内にガイド初心者向けコンテンツを展開 3.アジャイルコーチとしてお客様とアジャイルを実施 アジャイルガイドの事例は 後半の事例紹介で説明しま す。 4.アジャイルや組織の取り組みが全社表彰を受賞 5.ローコードツールを使った開発を推進、内外に展開 6.仮説検証のワークショップを社内外で実施 7.プロダクト作成のPoCを複数実施して、経験を積む 8.合宿を実施。「我々が何故ここにいるのか」を検討 9.社内外への発信を実施 10.MVVを定め、メンバーが自身のゴールデンサークルを報告 22
2-1.開発も組織運営もアジャイル(スクラム)で実施 目的/狙い 探索型のアプローチを学び、徐々に改善させる 実施内容 モノづくりだけでなくチーム運営もスプリント 上手くいった ・対話が進み、主体的に動けるようになった ・アジャイルを本気で学ぼうとしている人がいる 上手くいかな かった ・メンバー増減やプロジェクトの解散/構築 ・スクラムの練度不足による混乱 ・チーム間でのコラボレーションが産めない ・兼務者の時間調整問題 方向性(仮説) ・価値あるプロダクト追及 ・スクラムマスターの育成(ハンガーフライト) ・情報連携を少なく済む組織設計 ・兼務者側のWinがあるような目的設定 お悩み事項 スクラムフレームワーク等アジャイルで、組織改善 運営を回すためにはどうすればよいか? 23
2-1.開発も組織運営もアジャイル(スクラム)で実施 目的/狙い 探索型のアプローチを学び、徐々に改善させる 実施内容 モノづくりだけでなくチーム運営もスプリント 少しずつ(インクリメンタル) 反復的に(イテレーティブ) チームで 24
2-1.開発も組織運営もアジャイル(スクラム)で実施 上手くいった ・対話が進み、主体的に動けるようになった ・アジャイルを本気で学ぼうとしている人がいる スクラムガイド 読み合わせ会 25
2-1.開発も組織運営もアジャイル(スクラム)で実施 ・メンバー増減やプロジェクトの解散/構築 ・スクラムの練度不足による混乱 ・チーム間でのコラボレーションが産めない ・兼務者の時間調整問題 上手くいかな かった <現在の組織> PO 小泉/ Aさん 森 Bさん DEV 5名 3名 5名 小泉 Cさん 5名 7名 R&D 1名 7名 デザイナー 2名 SM Dさん Eさん Eさん Fさん Gさん Hさん コーチ Iさん Jさん Iさん Kさん Lさん Lさん 運営 チーム アジャイル展開 モノつくらず デザイン思考 仮説検証 AWS Amplify ノーコードツール ソリューション① ソリューション② モノづくり 26
2-1.開発も組織運営もアジャイル(スクラム)で実施 方向性(仮説) ・価値あるプロダクト追及 ・スクラムマスターの育成(ハンガーフライト) ・情報連携を少なく済む組織設計 ・兼務者側のWinがあるような目的設定 スクラムマスターハンガーフライト Labの業務を本務の ミッションと合わせる 本務先 Lab 0.5人月 0.5人月 本務先 毎週1回コーチとスクラムマスターが 集まって、実験結果を共有 必ず1超える Lab 本務側のミッションをLabで 27
2-1参考③:ラボの体制(チームトポロジーの概念図) ストリームアラインドチーム チートポ 凡例 コラボレーション コンプリケイテッド サブシステムチーム ・チームトポロジーの凡例でチームの依存関係を イネイブリングチーム X-as-a-Service プラットフォームチーム 整理してみた 4つのチーム ファシリテーション 3つのインタラクションモード <チームトポロジーとは> ③,④,⑤,⑥ ・適応型の組織設計モデル D D 事 業 部 A F アジャイル展開 事業部 J 川口 田中麻 ②,④ こみ ④,⑤,⑥ K A Lab-SS(AWS Amplify) Lab-SS(Unqork) デ ・チームの目的と責任を明確にし、 ①,② 仮 ザ B E 説 イ ①,② I ン 検 チーム間の相互関係の効果の向上を目指す 証 思 E 考 ふぁん 認知負荷を下げる ①,③,⑥ 事業部 他社 C KFC G スクラムマスター コーチチーム ① 事業部 他社 ①,② チームトポロジー価値あるソフトウェア H を素早く届ける適応型組織設計 マシュースケルトンマニュエルバイス (著) 原田騎郎 永瀬美穂 吉羽龍太郎(訳) ①仲間/チームが一体となって成長を実感できる ②.新しい技術/環境でわくわく仕事ができる ③.大切な人から認められる ④一目置かれるソリューション(技術を解決策に結び付ける活動) ⑤共創(エンドユーザーの価値を探す活動) ⑥仲間を増やす(社内で立ち振る舞いやすくする活動) 28
2-1参考③:ラボの体制(チームトポロジーの概念図) ストリームアラインドチーム チートポ 凡例 コラボレーション コンプリケイテッド サブシステムチーム ファシリテーション イネイブリングチーム X-as-a-Service プラットフォームチーム 4つのチーム 3つのインタラクションモード ③,④,⑤,⑥ D D 事 業 部 F 仮 説 検 証 デ ザ イ ン 思 考 事業部 ①,② E I ①,② B R&D ②,④ ふぁん 事業部 他社 こみ アジャイル展開 K J Lab-SS(AWS Amplify) Lab-SS(Unqork) ④,⑤,⑥ ①,③,⑥ A A E 事業部 他社 C KFC G スクラムマスター コーチチーム ①,② H ① ①仲間/チームが一体となって成長を実感できる ②.新しい技術/環境でわくわく仕事ができる ③.大切な人から認められる ④一目置かれるソリューション(技術を解決策に結び付ける活動) ⑤共創(エンドユーザーの価値を探す活動) ⑥仲間を増やす(社内で立ち振る舞いやすくする活動) 29
2-1.開発も組織運営もアジャイル(スクラム)で実施 お悩み事項 スクラムフレームワーク等アジャイルで、組織改善 運営を回すためにはどうすればよいか? 「スクラムフレームワークは意図的に不完全」 「スクラムフレームワークは不変である」 -スクラムガイド2020より- ・スクラムは元々プロダクト開発のフレームワーク ・スクラムガイドでは「意図的に不完全」としており、 価値原則とフレームワークを適用することで様々な ケースに使えると示唆 ・ただし、具体的な適用方法はない。『不変』とあるが、 組織への適応は、だいぶ理解と読み替えが必要な印象 30
2-7.プロダクト作成のPoCを複数実施して、経験を積む 目的/狙い 実施内容 上手くいった 上手くいかな かった 方向性(仮説) お悩み事項 開発基盤を作らないとアジャイル開発もDevOpsも ないので、モノづくりを優先的に実施 ツールをお試しで作成。開発メンバーが『仮説検証 ~アジャイル開発~DevOps』を学ぶ ・最初にツールに着目したのは良かった ・メンバーが「その価値は?」と指摘してくる ・チームビルディングの強い意識 ・練習のプロダクトに留まっており、ビジネスに なるプロダクトはこれから ・仮説検証もDevOpsも目的を見失い、最初失敗 より実ビジネス、ユーザーに近いプロダクトを作っ ていく事で成長が進む ウォーターフォール開発⇒プロダクト開発への転換 の難しさ 31
2-7.プロダクト作成のPoCを複数実施して、経験を積む 目的/狙い 実施内容 開発基盤を作らないとアジャイル開発もDevOpsも ないので、モノづくりを優先的に実施 ツールをお試しで作成。開発メンバーが『仮説検証 ~アジャイル開発~DevOps』を学ぶ チャット バーチャルオフィス 文書管理ツール ホワイトボードツール AWSやローコードでの開発環境、 アーキテクチャ検討 SaaSのコミュニケーション ツールの認証基盤作成 仕事をする上でのコミュニケーショ ンツールの整備 デザイン思考、アジャイル開発、仮 説検証、DevOpsの学習 自動ペルソナ 作成ツール AND MORE… 32
2-7.プロダクト作成のPoCを複数実施して、経験を積む 上手くいった ・最初にツールに着目したのは良かった ・メンバーが「その価値は?」と指摘してくる ・チームビルディングの強い意識 各種ツールを使った働き方は 準備体操 反復でのチーム強化 インセプション デッキ プロダクト チーム 準備体操は念入りに!! 仮説 キャンバス 33
2-7.プロダクト作成のPoCを複数実施して、経験を積む 上手くいかな かった ・練習のプロダクトに留まっており、ビジネスに なるプロダクトはこれから ・仮説検証もDevOpsも目的を見失い、最初失敗 手段の目的化 アジャイルやるぞ!! 「バーンダウンチャート」作ったぞ!! 仮説検証やるぞ!! 「ペルソナ」作ったぞ!! DevOpsやるぞ!! 「ダッシュボード」作ったぞ!! で、何か良くなったんだっけ?? 34
2-7.プロダクト作成のPoCを複数実施して、経験を積む 方向性(仮説) より実ビジネス、ユーザーに近いプロダクトを作っ ていく事で成長が進む 35
2-7.プロダクト作成のPoCを複数実施して、経験を積む お悩み事項 ウォーターフォール開発であれどこの事は重要な内 容。どうやって全体の空気を変えていけるか? ・「経験主義」の通り、経験してもらわないと 中々伝わらないよなー ・自組織でキャズムの壁を超えられる気がしない 36
2-8.合宿を実施。「我々が何故ここにいるのか」を検討 目的/狙い 実施内容 上手くいった チーム運営メンバーでグループからチームになる 運営メンバーで1泊2日の合宿を実施。ラボのMVVを 作成 合宿後、メンバーの動き/モチベーションが大きく変 わった(気がする) 非日常のイベントで一緒に悩む経験 上手くいかな かった 合宿やるまでに1年かかってしまった 方向性(仮説) 合宿は非常に有用。組織変化を目指す場合は必須と 思える。上位組織の事業部でも進めていく お悩み事項 とはいえ、経験が少なく新たなメンバーとの合宿は 躊躇することもある、合宿に至るエピソードや結果 について情報欲しい 37
2-8.合宿を実施。「我々が何故ここにいるのか」を検討 目的/狙い チーム運営メンバーでグループからチームになる 実施内容 運営メンバーで1泊2日の合宿を実施。ラボのMVVを 作成 こうしてはどうで しょうか? 合 宿 後 リーダー メンバー 統制による運営 MVV わかりました ちょっと自己組織化 38
2-8.合宿を実施。「我々が何故ここにいるのか」を検討 上手くいった 合宿後、メンバーの動き/モチベーションが大きく変 わった(気がする) 非日常のイベントで一緒に悩む経験 「プロジェクトには、いくつかの部門にステークホルダーが いるのです。意見を一つにまとめるには、どうしたらよいで しょうか」 「野中先生はどう思われますか?」 「合宿をしなさい」 「形式的な会議で決めることはできない。合宿をし、一緒に 飯を食い、泊まって徹底的に話をする。そうすると、形式知 は脱ぎ捨てられ、自分の主観で話をするようになる。そこで、 なぜこのプロジェクトに自分が参加しているのか、という根 源的な問いまでたどり着けるだろう。そこから始めて、一つ の共通理解が生み出される。この過程をみんなで踏みなさ い」 合宿の様子 「アジャイル開発とスクラム~顧 客・技術・経営をつなぐ協調的ソ フトウェアマネジメント」 平鍋健児 野中郁次郎(著) より抜粋 39
2-8.合宿を実施。「我々が何故ここにいるのか」を検討 上手くいかな かった 合宿やるまでに1年かかってしまった 【やること】 ・メンバーの意識醸成 ・計画 ・コンテンツ/内容調整 ・日程調整 ・宿泊場所、金額、飲食、ファシリティー ・経費等での精算方法や深夜/休日の取扱等 40
2-8.合宿を実施。「我々が何故ここにいるのか」を検討 上手くいかな かった 合宿やるまでに1年かかってしまった 【やること】 ・メンバーの意識醸成 ・計画 ・コンテンツ/内容調整 ・日程調整 メンバーの合宿やるぞというメンタリティ が揃っていたら合宿をやる!!! もし揃っていなければ、チームビルディン グできていないので、早く合宿やる!!! 大丈夫か?上手くいくか?と心配になる が、50%以上実施が出来そうであれば決 定し、日程/参加者調整する ・宿泊場所、金額、飲食、ファシリティー ・経費等での精算方法や深夜/休日の取扱等 41
2-8.合宿を実施。「我々が何故ここにいるのか」を検討 方向性(仮説) 合宿は非常に有用。組織変化を目指す場合は必須と 思える。上位組織の事業部でも進めていく お悩み事項 とはいえ、経験が少ないため、合宿に至るエピソー ドや結果について意見欲しい 会社 事業部 Lab Labからムーブメントを広げていく?? 難易度は高そうだなー。。 上手くやるためにはどうすれば・・・ 42
2-9.社内外への発信を実施 目的/狙い ・学ぶためには発信していく事で学びになる ・会社の他組織へのアピール 実施内容 ・ラボで有志のHPを立ち上げて記事投稿 ・社内でのコラムや記事を執筆 上手くいった ・HP自体は運営は盛り上がった 上手くいかな かった ・時間捻出ができない ・内部同士での記事へのフィードバックが少なめ等、 盛り上がりはこれから 方向性(仮説) ・「登壇」や「セミナー参加」等外部との接点を多 くする。分報等発信をより身近にする お悩み事項 ・メンバーの外部に対する感度をどのように醸成し てくか? 43
2-9.社内外への発信を実施 目的/狙い ・学ぶためには発信していく事で学びになる ・会社の他組織へのアピール 実施内容 ・ラボで有志のHPを立ち上げて記事投稿 ・社内でのコラムや記事を執筆 12月アドベント カレンダー 3月アドベント カレンダー InsurtechラボのHPを個別作成 アドベントカレンダー 44
2-9.社内外への発信を実施 上手くいった ・HP自体は運営は盛り上がった https://www.insurtechlab.net/ ・記事数84 ・下記のような検索ワードでほぼトップ表示 「アジャイル 本」 「amplify ui kit」 「SPA GA4」 45
2-9.社内外への発信を実施 上手くいかな かった 方向性(仮説) ・時間捻出ができない ・内部同士での記事へのフィードバックが少なめ等、 盛り上がりはこれから ・自由時間の設定 ・「登壇」や「セミナー参加」等外部との接点を多 くする。分報等発信をより身近にする 自由時間の 設定 週に 1時間×3 時間が少ない 反応がすくない 46
2-9.社内外への発信を実施 お悩み事項 ・メンバーの外部に対する感度をどのように醸成し てくか? もうちょい、社外とつながれないかなぁ。 精神的な話だけでなく仕組みとしてもつな がる仕組みを考えたい。。。 47
2-10. MVVを定め、メンバーがゴールデンサークルを報告 目的/狙い まず個の想いを持つ組織にしていきたい 実施内容 3か月に1回自身のゴールデンサークルについて発表。 前回の目標との差異や今後に向けた報告を実施 上手くいった ・自分がどう思っているかふりかえる期間。 ・個々メンバーの意見を言って聞き、人となりを知 ることでチームとしてまとまりやすくなる 上手くいかな かった 繰り返し惰性になる懸念(本音がのらない事もある) 新規参入者からはこういった運営は怖いと思われる 方向性(仮説) 新規参入者へのオンボードは課題。組織として参入 者の方がスムーズに馴染めるようサポートが必要 お悩み事項 メンバーの入れ替えに対して、どうやればスムーズ に受け入れられるか 48
2-10. MVVを定め、メンバーがゴールデンサークルを報告 目的/狙い まず個の想いを持つ組織にしていきたい 実施内容 3か月に1回自身のゴールデンサークルについて発表。 前回の目標との差異や今後に向けた報告を実施 ゴールデンサークル ライトニングトーク 3カ月に1回、1週間スプリ ントを止めて、チーム毎の感 謝の会とゴールデンサークル の発表を実施。 49
2-10. MVVを定め、メンバーがゴールデンサークルを報告 上手くいった SPRINT ・自分がどう思っているかふりかえる期間。 ・個々メンバーの意見を言って聞き、人となりを知 ることでチームとしてまとまりやすくなる SPRINT SPRINT スプリント毎にふりかえっている ものの、意外と自分自身のふりか えりができていない ひとりひとりの意見を聞く場 が意外とない 50
2-10. MVVを定め、メンバーがゴールデンサークルを報告 上手くいかな かった 繰り返し惰性になる懸念(本音がのらない事もある) 新規参入者からはこういった運営は怖いと思われる 皆の気分があまりのらず盛り上が らないこともあった・・・。 新規参入者からすると、怖い と思われる 51
2-10. MVVを定め、メンバーがゴールデンサークルを報告 方向性(仮説) 新規参入者へのオンボードは課題。組織として参入 者の方がスムーズに馴染めるようサポートが必要 新規参入者向け資料 周囲からのサポート 勉強会 コミュニケーション ツール 特に兼務者へのサポートが難しい 52
2-10. MVVを定め、メンバーがゴールデンサークルを報告 お悩み事項 メンバーの入れ替えに対して、どうやればスムーズ に受け入れられるか 受け入れる方も受けいられる方も意識が必要 特に兼務者の受け入れは難しい 53
3.まとめ 54
3.まとめ 標高3776m 55
3.まとめ 3776mなら、、、 時速500mで進んだら 8時間で着くな 56
3.まとめ いざ歩いてみたら、 数mしか上がってない・・・ 57
3.まとめ その上、 さらに山頂が遠くなっている 感覚がある・・・ AI発展 58
3.まとめ 先人の残してくれた知恵はあっ ても結局我々のスタート位置か ら歩けるのは自分達だけ 59
3.まとめ あがったのは数mだけど、 1年間歩く中で色々な 景色を見ることができた! 体力もついた! 60
3.まとめ 行動を変え、新たな一歩を踏み 出すのに「遅すぎる」ということ はない。 行動を始めるべきだと気づいた そのときが、その人にとっての最 速のタイミングだ。 カイゼン・ジャーニー たった1人か らはじめて、「越境」するチームをつ くるまで 市谷聡啓 新井剛 (著) 61
3.まとめ 目指す高さは絶望しかないが、 来年まで歩く道には希望しかな い。いつか絶望が希望になるま で意思を持って歩いていく 62
3.まとめ 新たな一歩を共に踏み出そう エンタープライズアジャイル勉強会資料 組織にアジャイルを浸透しようとして ラボを設立しての1年の軌跡 ~キラキラ成果の向こうに続く 大きな闇(大きい悩み)~ 63
Apendix 10個の実績に対してのまとめ 64
1.開発も組織運営もアジャイル(スクラム)で実施 目的/狙い ・探索型のアプローチを学び、徐々に改善させる 実施内容 ・モノづくりだけでなくチーム運営もスプリント 上手くいった ・対話が進み、主体的に動けるようになった ・アジャイルを本気で学ぼうとしている人がいる 上手くいかな かった ・メンバー増減やプロジェクトの解散/構築 ・スクラムの練度不足による混乱 ・チーム間でのコラボレーションが産めない ・兼務者の時間調整問題 方向性(仮説) ・価値あるプロダクト追及 ・スクラムマスターの育成(ハンガーフライト) ・情報連携を少なく済む組織設計 ・兼務者側のWinがあるような目的設定 お悩み事項 ・スクラムフレームワーク等アジャイルで、組織改 善運営を回すためにはどうすればよいか? 65
2.週次勉強会や社内にガイド初心者向けコンテンツを展開 目的/狙い 実施内容 上手くいった ・組織でアジャイル開発を始めやすくする ・アジャイルの文化を少しずつ入れていく ・週次勉強会を実施 ・初心者向けのライトなガイドを整備 ・勉強会の定期開催。一定人数も集客 ・今までに無い文化のガイド展開 上手くいかな かった ・一部のメンバーで動きが止まる ・ガイドも広がりきらない 方向性(仮説) ・上位層、経営層との協業 ・実務にマッチする内容での学習 ・社内コミュニティの醸成、社外との連動 お悩み事項 ・アジャイルの社内勉強会、コミュニティをどう やったら盛り上げられるかのアイデアは? 66
3.アジャイルコーチとしてお客様と伴走 目的/狙い ・実プロジェクトの増加 実施内容 ・お客様と協業してアジャイルプロジェクトを実施 上手くいった ・一部プロジェクトで導入 上手くいかな かった ・お客様も社内メンバーもコンテキストがバラバラ ・Whyがかみ合う方が少ない 方向性(仮説) ・状況に合わせた対応・優先順位付けが必要 (合わせた対応ができるよう修行) ・仮説検証といった超上流から入ると筋は良くなる お悩み事項 ・受委託での関係での委託側からのアジャイル開発 開始におけるアプローチ事例や意識する点があれば 教えてほしい 67
4.アジャイルや組織の取り組みが全社表彰を受賞 目的/狙い ・社内での知名度/影響度を上げる 実施内容 ・社内コラムや表彰制度にたくさんエントリー 上手くいった ・2022年の全社表彰を2件受賞 ・メンバーのモチベーションは向上 上手くいかな かった ・まだ、社内での知名度や期待はイマイチ 方向性(仮説) ・まず事業部として成功事例を作る お悩み事項 ・現状が異なる複数部署がいる事業部として、どう 変革していくかの進め方が難しい 68
5.ノーコードツールを使った開発を推進、内外に展開 目的/狙い アジャイル開発ではフルスタックな開発者が重要。 ノーコードであればその制限を下げることができ、 スピーディーに開発しやすい 実施内容 プロジェクトで成功実績があるノーコードツールを 用い、アジャイル開発 上手くいった いくつかの部署でPoCを実施 上手くいかな かった ノーコードは使っても、アジャイルでの変化が難し い。結果、ノーコードの価値を十分に使えない 方向性(仮説) 宣伝しつつも引き続きアジャイルマッチしそうな ケースを探す。合わなそうな案件は深入りしない お悩み事項 ー(2-3と同様) 69
6.デザイン思考/仮説検証のワークショップを社内外で実施 目的/狙い プロダクト・ソリューション作成のケイパビリティ をつける事が重要 実施内容 自分たちでCPF(Customer-Problem-FIT) →PMF(Product-Market-FIT)を探せるように検 討を繰り返す。関係会社や他事業部とワークショッ プを複数実施。 上手くいった ワークショップは好評、理解は深まる 上手くいかな かった PMF探索の難しさを痛感(だいぶその手前) 方向性(仮説) よりユーザーやビジネスに近い所での実施が必要(共 創活動) お悩み事項 仮説検証/デザイン思考の重要性は本気で取り組まな いと、重要さがわかりづらい所がある。ロールモデ ルが無い中からどう広げていけばよいか? 70
7.プロダクト作成のPoCを複数実施して、経験を積む 目的/狙い 実施内容 上手くいった 上手くいかな かった 方向性(仮説) お悩み事項 開発基盤を作らないとアジャイル開発もDevOpsも ないので、モノづくりを優先的に実施 ツールをお試しで作成。開発メンバーが『仮説検証 ~アジャイル開発~DevOps』を学ぶ ・最初にツールに着目したのは良かった ・メンバーが「その価値は?」と指摘してくる ・チームビルディングの強い意識 ・練習のプロダクトに留まっており、ビジネスにな るプロダクトはこれから ・仮説検証もDevOpsも目的を見失い、最初失敗 より実ビジネス、ユーザーに近いプロダクトを作っ ていく事で成長が進む WF開発⇒プロダクト開発への転換の難しさ 71
8.合宿を実施。「我々が何故ここにいるのか」を検討 目的/狙い 実施内容 上手くいった チーム運営メンバーでグループからチームになる 運営メンバーで1泊2日の合宿を実施。ラボのMVVを 作成 合宿後、メンバーの動き/モチベーションが大きく変 わった(気がする) 非日常のイベントで一緒に悩む経験 上手くいかな かった 合宿やるまでに1年かかってしまった 方向性(仮説) 合宿は非常に有用。組織変化を目指す場合は必須と 思える。上位組織の事業部でも進めていく お悩み事項 とはいえ、経験が少なく新たなメンバーとの合宿は 躊躇することもある、合宿に至るエピソードや結果 について情報欲しい 72
9.社内外への発信を実施 目的/狙い ・アジャイルや技術などを自分達が学ぶためには自 分達自身が発信していく事で学びになる ・会社の他組織へのアピール 実施内容 ・ラボで有志のHPを立ち上げて記事投稿 ・社内でのコラムや記事を執筆 上手くいった ・HPの運営は1年間で84件の記事投稿等一定盛り上 がった(例:アジャイル 本 の表示順位は1位) ・3か月毎のアドベントカレンダー企画 上手くいかな かった 内部同士での記事へのフィードバックが少なめ等、 盛り上がりはこれから 方向性(仮説) ・「登壇」や「セミナー参加」等外部との接点を多 くする。分報等発信をより身近にする お悩み事項 ・メンバーの外部に対する感度をどのように醸成し てくか? 73
10.MVVを定め、メンバーが自身のゴールデンサークルを報告 目的/狙い まず個の想いを持つ組織にしていきたい 実施内容 3か月に1回自身のゴールデンサークルについて発表。 前回の目標との差異や今後に向けた報告を実施 上手くいった ・自分がどう思っているかふりかえる期間。 ・個々メンバーの意見を言って聞き、人となりを知 ることでチームとしてまとまりやすくなる 上手くいかな かった 繰り返し惰性になる懸念(本音がのらない事もある) 新規参入者からはこういった運営は怖いと思われる 方向性(仮説) 新規参入者へのオンボードは課題。組織として参入 者の方がスムーズに馴染めるようサポートが必要 お悩み事項 メンバーの入れ替えに対して、どうやればスムーズ に受け入れられるか 74