1on1を​個人面談から​チーム学習へ​変える —メンバー同士で​聴き合い、​共有し続けた​3年間の​実験

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September 12, 26

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2026.9.12 スクラムフェス三河の登壇内容になります。
https://www.scrumfestmikawa.org/

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各ページのテキスト
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1on1を個人面談からチーム学習へ変え る —メンバー同士で聴き合い、共有し 続けた​3年間の実験 2026年9月12日 スクラムフェス三河2026

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目次 0.​ はじめに 1. 1on1の始まり 2. 自分の状態を捉える1on1へ 3. まとめ #scrummikawa #scrummikawa 2

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0.はじめに #scrummikawa #scrummikawa 3

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自己紹介 小泉 岳人 X(Twitter):@koitake_ ニッセイ情報テクノロジーでマネージャーやっています。 趣味:コントラバス スクリーンショット・写真撮影・SNS共有 大歓迎! #scrummikawa #scrummikawa 4

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持ち帰ってもらいたい内容 1on1を、個人面談ではなく、 チーム全体で対話と内省を学ぶ 仕組みとして考えられるようになる #scrummikawa #scrummikawa 5

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スクフェス三河3年間の軌跡 2025.9 2024.9 組織変更↓ 伴走支援↓ 2026.9 AI駆動↓ ふりかえりの意見 急かされている。 無理やり決めて 進んでいる 発言出来る雰囲 気になっていな い。成長機会を 奪っている。 #scrummikawa #scrummikawa 一昨年 去年 今回 ちょっとずつ改善 3年前は対話が十分に 機能していなかった 改善の要因の1つである、 全員での1on1を紹介します 6

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1.1on1のはじまり #scrummikawa #scrummikawa 7

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組織再編を機に、対話が必要になった 2024.9 2025.9 2026.9 組織再編で別の事業部に再編 組織変更↓ ・今までとの文化の変化もあり、チーム運営が混乱 伴走支援↓ AI駆動↓ ふりかえりの意見 ・組織内で複数の仕事(受託開発・プロダクト作成) がある中で、メンバーの方向性が合わなくなった 急かされている。 無理やり決めて 進んでいる 発言出来る雰囲 気になっていな い。成長機会を 奪っている。 #scrummikawa #scrummikawa 対話の必要性 3年前微妙な状態。そこからいろいろ ・チームメンバー間で1on1を実施した あったが、ちょっとずつ良くなってきた 組織全体で実施していた ・対話の練習として1on1をスキルとして取り組んだ 1on1の取組 8

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議論と対話 私たちは、議論には慣れていても、対話には慣れていない 議論 合意形成や意思決定のために、納得解を決める話し合 い 対話 自由な雰囲気の中で相互理解を深め、共通認識を作る 話し合い ※想定を持ち出さず、判断を保留状態にす ることが求められる #scrummikawa #scrummikawa ※議論も大事だよ 9

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対話は練習で上達する 対話の基礎力(メタ認知、評価判断の保留、認知の4点 セットを活用した、傾聴、学習と変容、リアルタイムリフ レクション)が役立ちます。 ※認知の4点セット:「意見」 「経験」「感情」「価値観」 熊平 美香 (著) ディスカヴァー・トゥエンティワン(2023.2) 対話は、才能ではなく 練習で上達する たゆまぬ努力と実践を通じて、行動できるようになり、共 同で検討したり学んだりできるようになります。 (中略) ただし、そのためには相当な努力が必要であり、さらに慎 重を要する心の機微に触れるような取り組みもやらなけれ ばなりません Douglas Squirrel,Jeffrey Fredrick 著 #scrummikawa #scrummikawa 宮澤 明日香,中西 健人,和智 右桂 訳 オライリー・ジャパン (2024.3) 10

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1on1と全体共有を繰り返す 対話の練習として1on1の勉強会/練習を実施 3か月に1回 隔週 隔週 ①.勉強会 ②.チームのメン バーで1on1 ③.全員に共有 ※くりかえし #scrummikawa #scrummikawa 11

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全員で1on1を実施 パートナー社のメンバーも含め、組織の全員を対象に実施 チーム毎にスクラムを実施 毎週同じ時間に集まり、1on1と 全体共有を隔週で交互に実施(1h) ・受託開発の稼働を0.8人月とし、残りを1on1 などの組織活動に充てている :組織のメンバー :組織外のメンバー #scrummikawa #scrummikawa ・スクラムチームの予定を考慮し、実施する曜日・ 時間は定期的に見直している(必須参加ではない) 12

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1on1ガイドを使って学ぶ ①.勉強会 1on1ガイドの読み合わせや、関連動画の視聴 https://guide.1on1guide.org/ 尾澤 愛実,笹尾 納勇仁, @chachaki,@eroccowaruico 著 運営側で意識するチェックシートを作成 #scrummikawa #scrummikawa 13

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チェックシートで対話をふりかえる 今回特に意識する1on1パターン 1.思いつきで話してみる 2.自分の感情を言葉にする 3.背景や経緯を語る 1on1ガイドの28のパターンから意識したい パターンを抜き出して、チェックシートを作 成している (定期的に見直し) 聞き手 点数 話し手 内容が整理できていない状態でも 1 思いつきで話しても良いと促すこ とができたか? 内容が整理できていない状態でも 思いつきで話すことができたか? その時の感情について話してもら 2 うように促すことが出来たか? その時の感情について話すことが 出来たか? 理解した内容を自分の言葉で説明 3 し、認識の齟齬がないかを確認で きたか? なぜそうなっているのか?どんな 状況なのか?事実や結果や決定事 項に至るまでを説明できたか? #scrummikawa #scrummikawa 点数 14

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メンバー同士で1on1を実践する ②.チームメンバーで (話し手と聞き手を設 定して)1on1 ※ 1on1のテーマは運営チームで適宜決定 1on1 #scrummikawa #scrummikawa シート作成 ふりかえり 15

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共有してよい気づきを全員で持ち寄る ③.全員で共有 ・どんなことを話したか ・1on1自体がうまくできたか etc 取組をやって出た意見 ・フォーマットを決めてやるの も対話の練習になって良い。 ・1on1の内容/感想を聞くの も勉強になる チームの中で1on1した人の関 係性が少し変わったという意見 が複数出た ※1on1の中で共有したくないことがあれば、 記録を削除してもらう運営にしています。 #scrummikawa #scrummikawa 16

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対話の練習から、チームを知る仕組みへ 対話を練習する場が、チームを観察し支え合う場へ広がった 視点が増える はじめた目的 対話の練習 メンバー同士で、 話す・聴くを実践 #scrummikawa #scrummikawa 他の1on1から、見方やかかわり方を学ぶ 続けて 共有 すると 課題をメタ認知できる 個人の違和感を、チームとして捉える メンバーのケアになる 話を聴き合うことが互いのケアにつながる 17

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全員で1on1を実施して、共有するって難しくないですか? そう感じるのは自然で、私たちも最初からできたわけではありません。 対話を練習する場として始めることで、全員が1on1をすること、 共有することが自然となった #scrummikawa #scrummikawa 18

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2.自分の状態を捉える1on1へ #scrummikawa #scrummikawa 19

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支援先で意欲を失うメンバーが現れた 2025.9 2024.9 組織変更↓ 伴走支援↓ 2026.9 AI駆動↓ ふりかえりの意見 急かされている。 別組織へのアジャイル支援が増える 無理やり決めて 進んでいる 自己認知の必要性 ・急激な環境変化の中で、理想と ・アジャイルやシステムの有識者として 現実のギャップを整理できるよう、 のふるまいを求められる一方、新たな環 発言出来る雰囲 1on1の中で自分のモチベーショ 境で苦戦 3年前微妙な状態。そこからいろいろ 気になっていな ンに向き合えるように工夫した。 ・うまくいかない中で、急激に意欲を失 あったが、ちょっとずつ良くなってきた い。成長機会を 奪っている。 うメンバーも見られた 組織全体で実施していた #scrummikawa #scrummikawa 1on1の取組 20

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内発的モチベーションは3つの欲求が満たされたときに高まりやすい 自己決定理論(Self-Determination Theory) 1 自律性 有能感 3 関係性 自分の意志で選択 している感覚 成長や達成を 感じる感覚 他者との つながり 自分で決めてる感 自分ならできる感 一人じゃない感 #scrummikawa #scrummikawa 2 21

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支援先では3つの心理的欲求が満たされにくい <アジャイル推進として他組織を支援するときに見られた兆候> 作るものが決められ、出来る範 囲が限定的 ドメイン知識やシステムアーキ の知識が無く機能発揮できない 昔ながらの慣習の中で、Agileな 関係性構築が難しい 自律性 有能感 関係性 Down Down Down 3つの心理的欲求が満たされにくくなる (内発的モチベーションが下がる) #scrummikawa #scrummikawa 22

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「やる気のある自分」が意欲の低下を見えなくする 活躍できない状況に対して環境と自己のメタ認知が必要 本人の認知 本人の内側 自律性 自分で決められない 有能感 矛盾 力を発揮できない 関係性 うまくつながれない 内発的モチベーションが下がっていることを正しく認知し、 付き合いながら徐々に慣らしていくことも重要 #scrummikawa #scrummikawa 23

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1on1の冒頭で自己決定理論の3要素をチェックする ・1on1の最初に自己決定理論の3要素のチェックをすることにした ・もともとは今の天気を聞くところから始める事が多かったが、 3要素の状況の話から始めるケースが多くなった #scrummikawa #scrummikawa 24

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1年間の経緯 意欲は固定された性質ではなく、状況に応じて変化していた 自律性・有能感・関係性の平均値の推移 4.1 3.9 3.7 3.5 3.3 3.1 2.9 2.7 2.5 11/25/2025 12/25/2025 1/25/2026 2/25/2026 3/25/2026 自律性 4/25/2026 有能感 5/25/2026 6/25/2026 7/25/2026 8/25/2026 関係性 ※ 各メンバーが5段階で自己評価し、回答者の平均を表示 #scrummikawa #scrummikawa 25

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1年間の経緯 1on1での発言を見ても良くなったり悪くなったりしている 発言の特徴 2025年11~12月 2026年1~2月 2026年3~4月 2026年5~6月 2026年7~9月 個人は動けるが、組 AI活用と分業が進 個人で進められる一 対話を増やす実践が 小単位の関係性は高 織を越えた関係性と み、効率とチーム理 方、AIへの理解と 機能するが、定着に まるが、全体像と役 発言の広がりが弱い。 解の両立が課題にな 成長実感が追いつか は至っていない。 割が曖昧になる。 。 る。 ない。 1on1の記録を全員分まとめても、明確な傾向は見えなかった。 しかし、一つひとつ振り返ると、「あの時、もう少しフォローできたかもしれない」と 思う場面がいくつもあった。 #scrummikawa #scrummikawa 26

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1年間の経緯 組織が安定して「良い状態」になったわけではない。それでも良く感じるのは、 揺れなくなったのではなく、揺れたときに問題を表出し、支え合い、進め方を組 み替えられる力がついてきたと感じている 組織のパフォーマンス/モチベーションのイメージ 問題にすぐに対応しづらい #scrummikawa #scrummikawa しなやかに進められる 27

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おまけ:現在の課題は、AI時代の学習 2025.9 2024.9 組織変更↓ 伴走支援↓ 2026.9 AI駆動↓ ふりかえりの意見 急かされている。 AI駆動開発での学習課題 無理やり決めて 進んでいる 試行錯誤中 ・AIを使う中で、分からないまま作って しまう育成問題に苦慮 発言出来る雰囲 気になっていな い。成長機会を 奪っている。 #scrummikawa #scrummikawa ・1on1としての可能性は模索中 3年前微妙な状態。そこからいろいろ あったが、ちょっとずつ良くなってきた 組織全体で実施していた 1on1の取組 28

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3.まとめ #scrummikawa #scrummikawa 29

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1on1は、チームを知り支え合う習慣になった • 1on1を組織全体で取り組む(対話のスキル向上から始めた) • 自己決定理論の3要素から、自分の状態を捉える • 共有してよい気づきを持ち寄り、チームで支え方を考える 対話の練習として始めた1on1は、 チームを知り、支え合う習慣になった。 #scrummikawa #scrummikawa 30

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参考:1on1で使用しているフォーマット 我々が1on1で使っているフォーマットです。よかっ たら参考にしてください https://miro.com/app/board/uXjVGt4r4w=/?moveToWidget=345876466486 6343222&cot=14 #scrummikawa #scrummikawa 31