ライトワーカー提言

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June 23, 25

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TikTokliveJapanのガイドラインとポリシー是正を提言します

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ikTokライブ配信に関するプラットフォーム運営の問題と是正提⾔ 2025.6.23 ライトワーカー

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陳情の趣旨と背景 TikTokライブ配信において、不当なアカウント停⽌・恣意的な運営対応・犯罪的⾏為の放置といった深刻な問題 が多数発⽣しています。 とりわけ、若年層・シングルマザー・就労困難者など、社会的に脆弱な⽴場の⼈々がライバーとして活動し、⽣ 活の糧として配信収益に依存している実態があります。 彼らが不透明なルールや⼀⽅的な処分により、突然アカウントを停⽌され、収⼊や信頼・社会的居場所を⼀気に 失うケースも少なくありません。 さらに、TikTokライブは「トクリュウ」(特異⾏動系配信者)と呼ばれる、迷惑・違法・過激な配信を繰り返す ⼈物たちの活動拠点にもなっており、暴⾏・脅迫・個⼈情報晒し・警察沙汰など、刑事事件に発展する例も確認 されています。 それにもかかわらず、TikTok側の対応は後⼿に回り、被害が拡⼤してからようやく処分される、または全く対応 されないという実態があります。 このような状況の背景には、配信という新しい⽂化と、現⾏法・プラットフォーム運営との間にある制度的な“空 ⽩”が存在しています。 私たち「ライトワーカー」は、この構造的な問題を可視化し、⺠間団体としてヒアリング・記録・対話・是正提 ⾔を⾏う取り組みを⾏ってきました。 本陳情では、今後の改善に向けて、⽴法・⾏政と連携した体制整備をお願いしたく、国会議員各位にご説明申し 上げる次第です。

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【2】主な事例(概要): 【事例2-1】恣意的なアカウント停⽌・ライブ配信停⽌ TikTokでは、アカウント停⽌やライブ配信停⽌の判断が、不透明かつ恣意的に⾏われている事例が多数報告されています。特に、有名配信者の発⾔や 扇動によって特定のライバーが不利益を受ける構図があり、他の類似⾏為には⽬をつぶる運営対応との乖離が問題視されています。 ■ 発⽣していること • ライバーが、特定の有名配信者の発⾔や影響⼒により、運営からアカウントの永久停⽌(BAN)や配信停⽌処分を受ける。 • 多くの通報や違反⾏為が⽇常的に⾏われている中で、特定事例のみが処分対象とされる。 • 対応に⼀貫性がなく、ガイドラインの公平な運⽤が⾏われていない。 ■具体的な事例 • ライバーが、特定の有名配信者の発⾔や影響⼒により、運営からアカウントの永久停⽌(BAN)や配信停⽌処分を受ける。 • 多くの通報や違反⾏為が⽇常的に⾏われている中で、特定事例のみが処分対象とされる。 • 対応に⼀貫性がなく、ガイドラインの公平な運⽤が⾏われていない。 ■ TikTokの対応 • 全ての事例において、処分理由は「コミュニティガイドライン違反」とのみ通知され、詳細の開⽰なし。 • 他の同様⾏為には対応せず、有名配信者の訴えのみを優先して対応する傾向が⾒られる。 ■ 問題意識の指摘 • ガイドラインの解釈・適⽤が⼀貫しておらず、「誰の通報か」によって処分が左右される不平等な体制が存在。 • 運営の裁量が過剰に働き、透明性・公平性が著しく⽋如している。 • ライバー側が⾃らを守る⼿段を持たず、⼀⽅的に収益や名誉を失うケースが後を絶たない。 ■とるべき⽅針(提案) • アカウント停⽌・配信停⽌措置における「通報発端」「違反内容」「処分理由」の明確な提⽰義務化。 • 通報内容と処分判断の整合性を担保するため、⼀定⽔準以上の通報が発⽣した際は第三者機関によるレビューを実施。 • 有名配信者の発⾔や影響⼒による「扇動的通報」に対するチェック機構の設置。

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【2】主な事例(概要): 【事例2-2】ライバーサポート担当者による公私混同⾏為 TikTok Japanの公式ライバーサポート担当者が、特定の⼥性ライバーを優遇し、業務外での個⼈的な接触や海外イベントへの同⾏など、公私混同とも取 れる⾏為を⾏っていたとの複数の報告が寄せられています。これは公平な⽀援体制を揺るがし、他のライバーの活動機会を著しく侵害しています。 ■ 発⽣していること • TikTok Japanの社内スタッフ(ライバーサポート担当)が、業務を通じて接点を持った⼀部ライバーと私的に接触。 • 特定ライバーに対して「海外イベントへの特別招待・同⾏」など、通常の基準を超えた対応を⾏った。 • 都内飲⾷店(例:六本⽊)等での個別接待も複数確認されている。 ■具体的な事例 • ライバーサポート担当「りょう⽒」が、⼥性ライバーを海外イベントに特別同⾏。 • イベント運営上の中⽴性が求められる⽴場でありながら、特定ライバーとの私的関係が疑われる⾏動が報告されている。 ■ TikTokの対応 • 本件に関して公式の説明や内部調査の発表はなく、放置状態。 • 問い合わせに対する回答も⼀律で不明瞭。 ■ 問題意識の指摘 • プラットフォーム運営者がユーザーと私的関係を築くことは、利益相反・規律違反に該当。 • 「公正な評価・⽀援が受けられないのでは」という不信感をライバー全体に広げ、モチベーション低下・離脱を引き起こすリスク。 • 企業倫理の観点からも深刻な問題であり、継続すれば組織ぐるみの不祥事へと拡⼤しかねない。 ■とるべき⽅針(提案) • ライバーサポート担当者の⾏動基準・倫理規定の明⽂化と対外的公開。 • 選考・推薦のプロセスに関する説明責任の徹底。 • 外部通報制度(ライバー向けホットライン)の設置と調査委員会の第三者機関化。

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【2】主な事例(概要): 【事例1-3】異議申し⽴て窓⼝の機能不全と偽アカウント放置 TikTokのサポート窓⼝は⾃動応答が中⼼で、実質的に異議申し⽴てが不可能な状態にあります。加えて、有名ライバーの偽アカウントによる詐欺⾏為な どが通報しても放置され、利⽤者の安全が著しく損なわれています。 ■ 発⽣していること • アプリ内の「問い合わせ」や「通報」機能に対する対応が⾃動化されており、内容に即した回答が来ない。 • 模倣アカウントによる詐欺⾏為が横⾏しているにも関わらず、ガイドライン違反に該当しないとして放置される。 ■具体的な事例 • 有名ライバーやリスナーの名前を騙ったアカウントが、アプリ内DMで詐欺的メッセージを送信。 • 通報しても「違反していない」という定型⽂対応しか返ってこない。 ■ TikTokの対応 • ⾃動対応のみで、具体的な調査結果や対応⽅針は開⽰されない。 ■ 問題意識の指摘 • 被害が出ているにもかかわらず、対応が全くなされていない。 • 実効性のある安全管理体制が構築されていない。 ■とるべき⽅針(提案) • 実在ライバーのアカウント認証強化。 • 偽アカウント報告への⼈⼒対応体制の整備。 • 被害発⽣時には速やかなアカウント停⽌措置。

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【2】主な事例(概要): 【事例1-4】永久BANに伴うチャージ⾦・収益の差押え TikTokでは、永久BAN処分を受けたライバーに対して、アプリ内に保持していた未払い収益やコイン残⾼(⽇本円換算で数百万円〜数千万円相当)を⼀ ⽅的に没収するケースが多数発⽣しています。利⽤者にとっては明確な資産であり、その没収が「消費者契約法上の不当条項」に該当する可能性が指 摘されています。 ■ 発⽣していること • ライバーがBANされると、配信前に購⼊・保有していたアプリ内通貨(コイン/ダイヤモンド)や、未払い収益の引き出しが不可となり、全額を運 営側が没収する処理がなされている。 • 事前の警告・説明・返⾦プロセスは存在せず、即時的かつ⼀⽅的な処理である。 • アプリ内の残⾼や収益は実質的に換⾦可能な「資産」に該当し、利⽤者側に損失が⽣じている。 ■ TikTokの対応 • 処分後の運営からの通知は簡素なテンプレート⽂のみで、収益の没収理由や算定⽅法に関する説明は⼀切なし。 • 異議申⽴ても不可能で、利⽤規約上の包括的な免責条項があることを理由に、すべてを正当化している。 ■ 問題意識の指摘 • 配信中の違反⾏為による特定収益の没収は⼀定理解できるが、それ以前に得た累積収益まで含めて⼀括で全額没収することは著しく不当と考えられ る。 • 消費者契約法第9条「不当条項」(過剰な損害賠償・⼀⽅的な解除条件)に該当する可能性が⾼い。 • ライバーにとっては「賃⾦の⼀部が突如没収される」ようなものであり、⽣活への直接的なダメージが⼤きい。 ■とるべき⽅針(提案) • 永久BAN時の残⾼没収に関するガイドラインの明確化と、事前警告・異議申⽴て⼿続の整備。 • ⼀⽅的な全額没収ではなく、違反⾏為に該当する配信期間の収益のみの停⽌といった⽐例原則の導⼊。 • 消費者庁による「契約条項の適法性」調査と是正勧告を求める。

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【2】主な事例(概要): 【 事例1-5】炎上系配信の放置と犯罪助⻑ TikTokでは、閲覧数や投げ銭獲得を狙った「炎上系」配信者が、暴⼒、ストーキング、個⼈情報晒し、警察出動案件を繰り返しても放置され、公共の秩 序を脅かす状況が続いています。逮捕後にようやく対応する例もあり、責任あるプラットフォーム運営が求められます。 ■ 発⽣していること • 「警察芸」や「住所凸」など、迷惑・違法⾏為を配信コンテンツにするライバーが多数存在。 • 他⼈の個⼈情報を匂わせたり、ストーキング⾏為を煽る配信が横⾏。 ■具体的な事例 • 「らんまる」という配信者は、渋⾕の繁華街や電⾞内など多くの⼈が集まる場所で上半⾝裸で踊るパフォーマンスを繰り返し、連⽇のように警察が 出動。ついには逮捕に⾄ったにもかかわらず、TikTokではアカウント停⽌等の措置が取られず、放置されている。 • エンターテイナー折原(東優樹容疑者)および煉獄コロアキ(杉⽥⼀明容疑者)といった「暴露系」配信者は、⻑期間にわたり誹謗中傷や個⼈攻撃 を繰り返し、被害報告も多数寄せられていたが、TikTokはこれを無視。結果として、逮捕が先⾏し、プラットフォームとしての対応は事実上ゼロ。 「あんのん」という配信者は、配信中に「この通りをまっすぐ⾏ったら有名配信者の家だ」と発⾔したり、間接的に⾃宅特定を⽰唆するような発⾔ を繰り返している。さらに「レオ」という配信者は、有名配信者の家の周囲で数時間にわたるライブを敢⾏。「⼀緒に健康体操しましょうよ」「マ スクが臭いらしいから買って届けてあげようか」など、突撃⾏為を匂わせる内容で配信し、他のライバーにも同⾏を誘うなどの集団化の兆候も⾒ら れるが、いずれも運営は対応していない。 • 「あんのん」はさらに、有名配信者が「反社や中国マフィアと繋がっている」などの虚偽の⾵評を配信で流布し、電話番号などの個⼈情報を晒す⾏ 為も⾏ったが、これについても運営は処分を⾏っていない。 • 「レオ」「ニート坊主」「加藤」「煉獄コロアキ」らも、配信中のバナー機能を使い、「有名配信者の家に⾏く」と明⽰し、リアル突撃(通称: 凸)を⾏う配信を繰り返した。 ※加藤は2025年6⽉24⽇に永BAN処分を受けたが、他の配信者は処分されておらず、煉獄コロアキは逮捕まで放置された。 • 「あんのん」「折原」「煉獄コロアキ」「スーパーナイス」などは、有名配信者に対して「詐欺で⽣活費を稼いでいる」「借⾦まみれ」「もう⾦が ない」などといった虚偽かつ名誉毀損的な内容を⽇常的に拡散している。

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【2】主な事例(概要): 【 事例1-5】炎上系配信の放置と犯罪助⻑ ■具体的な事例(続き) • 「りな(SAYAKA)」や「さくら」といった配信者は、「祝電」と称して他ライバーのいる店舗などに対して、視聴者に110番通報を扇動する⾏為を ⾏い、公務執⾏の妨害に繋がっている。 • 「加藤」という配信者は、道頓堀に⾶び込むという⾏為を⽣配信し、TikTokに通報されたが対応されなかった。 • 「ポポ」という配信者は、配信中に殺害予告ともとれる発⾔を⾏い、 「⾏⽅不明にしてやる」 「100%⾝柄を持っていく」 「俺を怒らせてこの世にいない⼈が何⼈かいる」 「お⾦払えばやってくれる⼈おるんよ。できるんよ、簡単に」 といった発⾔を複数回配信で発信したが、TikTok側は未対応のまま放置している。 ■ TikTokの対応 • 通報してもほとんどのアカウントが対応や判断に関する回答がない。 • 明確な基準や実効性のある処罰体制が⾒えない。 ■ 問題意識の指摘 • TikTokがこのような⾏為を放置することにより、他のプラットフォームから締め出された問題ライバーの受け⽫となってしまっている。 • 公共安全に深刻な悪影響を及ぼしている。 ■とるべき⽅針(提案) • 犯罪助⻑・迷惑⾏為に関する明確な取り締まりルール策定。 • ガイドライン違反時の即時BANと⾏政連携。 • 配信内容のAI+⼈⼒監視の強化。

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【3】ライトワーカーの活動体制と公益性 TikTokライブ上でのトラブルは、被害者の多くが個⼈で活動するライバーであり、適切な相談先もなく、泣き寝⼊りを強いられるケースが⼤半です。 私たちライトワーカーは、そうした「声を上げられない⼈々」に寄り添い、個別の相談対応・情報収集・調査・記録・発信を⾏う任意団体として発⾜ しました。 社会的に脆弱な⽴場にあるシングルマザーや若年層のライバーが多数被害に遭っている⼀⽅で、プラットフォーム側は「公益性がない」として対応を 拒否する実態があります。 そこでライトワーカーは、個⼈では実現できなかった問題提起を公益性のある形で外部機関に届ける橋渡し役を担い、弁護⼠や報道機関、警察との連 携のもと、すでに複数の重⼤案件において逮捕や改善に貢献しています。 今後も、個別の被害を「社会的課題」として昇華し、再発防⽌や制度改善に繋げるための⺠間公益活動として、継続的な役割を果たしていく所存です。 ■ ライトワーカー活動概要 • メンバー数は現在約20名。協⼒者・通報⽀援者等は数千⼈規模にのぼります。 • 煉獄コロアキ⽒やエンターテイナー折原⽒の逮捕に向けた情報収集・通報活動に寄与。 • TikTok内でのトラブル・誹謗中傷・名誉棄損等の相談を⽇常的に受け付け、状況を個別にヒアリングした上で公益性を判断し、サポート可否を判断 しています。 • 現在、連携団体はありませんが、弁護⼠、報道機関、捜査機関との個別連絡・対応実績あり。 • 被害者の中⼼は、TikTokライブ配信を通じて収益活動を⾏っている個⼈ライバーです。

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【5】国会および⾏政への提案 ■総務省・消費者庁等によるヒアリング・視察・改善勧告 • アカウント停⽌措置の判断基準・通知内容・通報の処理フローの開⽰・検証 • 永久BANに伴う収益没収の適法性審査(消費者契約法上の不当条項の可能性) • 偽アカウント対応、誹謗中傷・犯罪助⻑コンテンツへの早期対処の義務化 ■第三者委員会制度の導⼊検討 • 配信停⽌・BANの審査や異議申し⽴てに、外部の法律家・学識者を含めた公正な審査機関を設置 • YouTubeなど他プラットフォームの事例も参考に、業界横断的な指針づくり ■ライバー保護制度の法整備・調査研究 • 若年層・シングルマザー・⽣活困窮者等、配信収益に依存する脆弱層への⽀援政策 • ⽶国・EU等における「プラットフォーム責任」に関する制度の⽐較と⽴法調査

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【6】最後に(連携のお願い) ライトワーカーは、これまで社会的に顕在化しにくかった「配信プラットフォーム運営と個⼈被害者との間の ギャップ」を埋める役割を担っています。 今回の陳情をきっかけとして、国会および⾏政と連携し、以下の体制整備をご⼀緒させていただければ幸いです。 • 公的調査やヒアリングの協⼒・報告 • 被害者・関係者との橋渡し⽀援 • ガイドライン策定や業界団体形成への提⾔参加 私たちは、TikTok運営の批判が⽬的ではありません。 「声を上げられなかった⼈が、安⼼して訴えられる環境」を実現するために、どうかご理解とご⽀援をお願い申し 上げます。