チームの内外を行き来したりキャリアラダーを上り下りしたりして得たかもしれないこと

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October 03, 24

スライド概要

2024年10月3日に開催された
1000人を超える組織でのスクラム実践録 〜 SmartHR x サイボウズ 〜
の「余興LT」で発表させていただいた資料です。

connpassイベントURL
https://smarthr.connpass.com/event/330312/

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VPoE や EM の E は Empowerment だと考えているビール好きな東京在住の徳島人。 ふりかえりカンファレンス・あじゃてく読書会・人にやさしいManagement3.0勉強会・ゆるふわ輪読会・スクフェス神奈川・各種EMコミュニティなどに育まれています。 CSP-SM、CSPO、CLP、CWSD、 COTEN CREW。

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関連スライド

各ページのテキスト
1.

チームの内外を行き来したり キャリアラダーを上り下りしたりして 得た(かもしれない)こと piro. takahara

2.

こんなお話をします。 私のそこそこ長い仕事人生、いろんな立場や役割で開発に関わってきましたがとくに現 在の会社では、 ● チーム →開発全体 →チーム⇄開発全体 👈 チーム内外を出入り ● メンバー →Mgr →メンバー →Mgr 👈 キャリアラダーを上下 といったキャリア変遷をしてきました。 これって・・ 一本道で着実に専門性やキャリアを積み上げてるって感じには見えない です。 2

3.

こんなお話をします。 私のそこそこ長い仕事人生、いろんな立場や役割で開発に関わってきましたがとくに現 在の会社では、 ● チーム →開発全体 →チーム⇄開発全体 👈 チーム内外を出入り ● メンバー →Mgr →メンバー →Mgr 👈 キャリアラダーを上下 といったキャリア変遷をしてきました。 これって・・ 一本道で着実に専門性やキャリアを積み上げてるって感じには見えない です。 でも、これって悪くない。 むしろ良かったんじゃないか?! というお話です。 3

4.

このあとの流れです。 1. n=1 の私の話 ○ キャリア変化のタイムラインとそれぞれの時代のふりかえり 次の観点で ■ ■ ■ アサイン 立ち位置とか担当領域とか ミッション 期待役割的なもの 得たもの よかったこと(個人の感想) 2. まとめ ( n=1 を一般化して、もっともらしいことを言ってみる) 3. お知らせ (したいことができたので ...) 4

5.

名乗ります

6.

自己紹介 piro. takahara <よく話すこと> Hiroshi Takahara ● @piro12vortis ビール🍺・カレー 🍛・コーヒー ○ 例「サッポロクラシック売ってたよ♡」 ● ランニング 🏃 ● 徳島ヴォルティス ⚽ ● ニセコひらふ 🗻 #ふりかえり実践会 #scrumkanagawa ゆるふわスクラム輪読 #ふりかえりカンファレンス 6

7.

自己紹介 piro. takahara <経歴> Hiroshi Takahara ● 1社目(約16年)ソフトウェアプロダクト開発 C++エンジニア、 PO、PM、人事 など ● 2社目(約7年)Web系受託開発 → ソシャゲ いわゆる SE、BE、開発部長 など ● 3社目(約6年)コンサルタント @piro12vortis PM、PMO、SES担当執行役員 など ● 現職 株式会社スタンバイ SM、EM、PO、VPoEなど #ふりかえり実践会 #scrumkanagawa ゆるふわスクラム輪読 #ふりかえりカンファレンス 7

8.

自己紹介 piro. takahara <経歴> Hiroshi Takahara ● 1社目(約16年)ソフトウェアプロダクト開発 C++エンジニア、 PO、PM、人事 など ● 2社目(約7年)Web系受託開発 → ソシャゲ いわゆる SE、BE、開発部長 など ● 3社目(約6年)コンサルタント @piro12vortis PM、PMO、SES担当執行役員 など ● 今日はこのへんに絞ってお話しします 👉 現職 株式会社スタンバイ SM、EM、PO、VPoEなど #ふりかえり実践会 #scrumkanagawa ゆるふわスクラム輪読 #ふりかえりカンファレンス 8

9.

登壇履歴 読書会の仲間と 共同登壇 ×3 単独で × 1 9

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ワークショップ開催履歴 共同開催 ばかりです 10

11.

Next at Okinawa 12.14(Sat) 👈昨日決まりました! 11

12.

(背景として)会社の紹介

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現職の会社 = 株式会社スタンバイ 求人検索エンジン スタンバイは全国の仕事情報からニーズにあった 最適な求人を探すことができる求人検索エンジンです。 職種やキーワードと希望の勤務地を入れれば、すぐに仕事が探 せます。さらに、正社員・派遣・アルバイト・パートなどの働き方 や、給与、応募条件などのこだわり条件を絞り込んで求人を探す ことができます。 WEB より多くの仕事情報を、より早く、より便利に ユーザーにお届けできるよう開発に取り組んでいます。 アプリ https://jp.stanby.com/ © Stanby, Inc. iPhone Android 13

14.

MISSION MISSION 配布厳禁 世の中は変わり、あたらしい価値観が次々と生まれている。 だからこそ「はたらく」は、もっと自由で多彩であるべきだ。 私たちは、ひとりひとりの選択肢と可能性を広げていき、 人々の「はたらく」をアップデートしていく。 情報技術の力で、新しい仕組みを生み出し、本気で実現したい未来へと加速させていく。 あたらしい働き方、スタンバイから。 14

15.

VISION 一番大きな、仕事の交差点へ 世の中の求人を収集・整理し、 仕事を探す人と、人材を探す企業のマッチングがもっとも生まれる場所になる。 まず、スタンバイは、そこを目指す。 人と企業のマッチングを通して、世の中の選択肢と可能性をひろげ、人と社会を元気にする。 15 15 15

16.

キャリア・役割変化の全体像

17.

現職・約4年間のタイムライン * を付けたのは 独自の名称 SM EM EM+PdMO* 全体SM* VPoE+全体SM* → ➔ 社内アジャイル コーチ的役割とし ても動く ➔ 社内アジャイル コーチ的役割も継 続 ➔ 再び専任に + あるチームの EM兼PO 2020年 7月 2021年 4月 2022年 4月 2023年 4月 2024年 4月 開発部付 CTO室 EM室 + PdMO*室 開発部付 開発部付 +α 上がいわゆる役職タイトルとかポジション、下は所属組織です。 17

18.

現職・約4年間のタイムライン * を付けたのは 独自の名称 SM EM EM+PdMO* 全体SM* VPoE+全体SM* → ➔ 社内アジャイル コーチ的役割とし ても動く ➔ 社内アジャイル コーチ的役割も継 続 ➔ 再び専任に + あるチームの EM兼PO 2020年 7月 2021年 4月 2022年 4月 2023年 4月 2024年 4月 開発 チーム 内へ Mgrになり チーム 外へ 役割追加 やや PO寄り に Mgr外れる 再びMgrに チーム 内も 下側に、チームの内/外、マネージャへの上がり/下がりなどの変遷を書いてみました。 18

19.

現在は、 VPoE 兼 全体SM* + EM 兼 PO SM EM EM+PdMO 全体SM* VPoE+全体SM* → ➔ 社内アジャイル コーチ的役割とし ても動く ➔ 社内アジャイル コーチ的役割も継 続 ➔ 再び専任に + あるチームの EM兼PO 2020年 7月 2021年 4月 2022年 4月 2023年 4月 2024年 4月 今日はこのへんに絞ってお話しします 開発 Mgrになり 役割追加👉 SM、EM、PO、VPoEなど チーム 内へ チーム 外へ やや PO寄り に Mgr外れる 19

20.

現在は、 VPoE 兼 全体SM* + EM 兼 PO SM EM EM+PdMO 全体SM* VPoE+全体SM* → ➔ 社内アジャイル コーチ的役割とし ても動く ➔ 社内アジャイル コーチ的役割も継 続 ➔ 再び専任に + あるチームの EM兼PO 2021年 4月 2022年 4月 2023年 4月 2024年 4月 2020年 7月 ・・・ 今日はこのへんに絞ってお話しします 開発 Mgrになり 役割追加👉 SM、EM、PO、VPoEなど チーム 内へ 大喜利!? チーム 外へ やや PO寄り に Mgr外れる 20

21.

各時代ごとにふりかえり

22.

チーム専属 SM 時代 SM EM アサイン → ➔ 社内アジャイル コーチ的役割とし ても動く 2020年 7月 2021年 4月 ミッション 開発 チーム 内へ Mgrになり チーム 外へ 得たもの EM+PdMO SM (Agile推進) ある開発チームの一員 ➔ 社内アジャイル コーチ的役割も継 続 ➔ 再び専任に VPoE+Agile推進 + あるチームの EM兼PO 2024年 2022年 2023年 担当チームの有効性に責任を持ち、担当チームが自 4月 4月 4月 ら改善していけるよう支援する 役割追加 再びMgrに Mgr外れる ●やや PO寄り “Go See”(現地現物)の濃密な実践 に チーム 内も ● 「チーム内から外の見え方」の理解 22

23.

LeSS - SM 時代 SM EM アサイン → ➔ 社内アジャイル コーチ的役割とし ても動く 2020年 7月 2021年 4月 ミッション EM+PdMO SM (Agile推進) VPoE+Agile推進 LeSS内の複数チームを担当 〜強弱つけて〜 ➔ 社内アジャイル コーチ的役割も継 続 ➔ 再び専任に + あるチームの EM兼PO LeSSで各チームが効果的に過ごせるよう支援する 2024年 2022年 2023年 (Multi-Teamイベントの運営など) 4月 4月 4月 PO支援(DevelopersがPO業務を巻き取る支援) 開発 チーム 内へ Mgrになり チーム 外へ 得たもの 役割追加 再びMgrに Mgr外れる ●やや PO寄り 複数チームの実践を比較しての知見 に チーム 内も ● PO・ステークホルダーとの Interface 理解 23

24.

職能担当 EM 時代 SM EM → ➔ 社内アジャイル コーチ的役割とし ても動く ある職能のエンジニアを担当 SM (Agile推進) ➔ 社内アジャイル + ➔ 再び専任に 社内アジャイルコーチ的な役割 EM + PdMO アサイン コーチ的役割も継 続 2020年 7月 2021年 4月 2022年 4月 ミッション 2024年 2023年 担当メンバーの能力発揮と成長を支援 4月 4月 する 開発 チーム 内へ Mgrになり チーム 外へ 役割追加 やや PO寄り に ● 得たもの ● 再びMgrに メンバーが担当している機能群や チーム システムへの解像度 ⬆内も 各メンバーの経験とアジャイル理 解度のサンプリング Mgr外れる 24

25.

職能担当 EM 兼 Product Management Office 時代 SM → EM アサイン ➔ 社内アジャイル コーチ的役割とし ても動く 2020年 2021年 7月 4月 ミッション ある職能のエンジニアを担当 EM+PdMO* SM (Agile推進) + ➔全開発チームの進行管理 ➔ 社内アジャイル 再び専任に コーチ的役割も継 続 2022年 4月 + メンバーの能力発揮と成長の支援 2024年 2023年 4月 + 4月 開発チーム間の協業促進 + 開発 チーム 内へ Mgrになり チーム 外へ 得たもの 役割追加 やや PO寄り に 社内アジャイルコーチ的役割 POの伴走支援 再びMgrに ●Mgr外れる プロダクトロードマップの理解 チーム 内も ● チーム横断課題の解像度 ⬆ ● PO/PdM視点の理解 25

26.

全体SM* 時代 SM アサイン EM EM+PdMO 開発部付で対象は全チーム 全体SM* 開発組織の有効性の最大化、プ 2021年 2022年 ロダクト全体思考の推進 4月 4月 2023年 4月 2024年 4月 Mgr外れる 再びMgrに チーム 内も ➔ 社内アジャイル コーチ的役割とし ても動く → 2020年 7月 ミッション ➔ 社内アジャイル コーチ的役割も継 続 ➔ 再び専任に 開発プロセスのカイゼン推進 開発 チーム 内へ 得たもの 役割追加 ●Mgrになり コミュニティで学ぶ経験▶習 チーム 外へ やや PO寄り に 慣、先輩・仲間 ● 研修の受講機会 26

27.

VPoE 兼 全体SM* + EM 兼 PO(now on going) SM アサイン → 開発部付で対象は全チーム・開発組織全体 EM EM+PdMO 全体SM* ➔ ➔ 社内アジャイル ➔ 再び専任に + 社内アジャイル 兼務で、あるチームのEM・PO コーチ的役割とし ても動く 2020年 7月 ミッション 開発 チーム 内へ 得ている もの + あるチームの EM兼PO コーチ的役割も継 続 VPoE:開発組織全体の実行力最大化 2021年 2022年 2023年 全体SM*:開発プロセスのカイゼン推進 4月 4月 4月 EM:組織の能力発揮とメンバーの成長支 PO:担当領域のROIを最大化する仮説検証 Mgrになり 役割追加 Mgr外れる チーム 外へ やや PO寄り に ● 抽象と具体を行き来する機会 🎩👓 ● ● VPoE+全体SM* 自分のチームという居場所・現場視点 PO、EMとして“やってみれる ” 2024年 4月 再びMgrに チームの 内も外も 27

28.

まとめ

29.

現職・約4年間のタイムライン【再掲】 * を付けたのは 独自の名称 SM EM EM+PdMO* 全体SM* VPoE+全体SM* → ➔ 社内アジャイル コーチ的役割とし ても動く ➔ 社内アジャイル コーチ的役割も継 続 ➔ 再び専任に + あるチームの EM兼PO 2020年 7月 2021年 4月 2022年 4月 2023年 4月 2024年 4月 開発 チーム 内へ Mgrになり チーム 外へ 役割追加 やや PO寄り に Mgr外れる 再びMgrに チーム 内も 29

30.

SM EM EM+PdMO 全体SM* VPoE+全体SM* → ➔ 社内アジャイル コーチ的役割とし ても動く ➔ 社内アジャイル コーチ的役割も継 続 ➔ 再び専任に + あるチームの EM兼PO 2021年 4月 2022年 4月 2023年 4月 2024年 4月 2020年 7月 ・・・ 今日はこのへんに絞ってお話しします 開発 Mgrになり 役割追加👉 SM、EM、PO、VPoEなど チーム 内へ チーム 外へ やや PO寄り に Mgr外れる 30

31.

SM EM → ➔ 社内アジャイル コーチ的役割とし ても動く 2020年 7月 2021年 4月 EM+PdMO 全体SM* ➔ 社内アジャイル ・・・ な状況も ➔ 再び専任に VPoE+全体SM* + あるチームの EM兼PO コーチ的役割も継 続 生かせること 2022年 2023年 は結構ある 4月 4月 2024年 4月 今日はこのへんに絞ってお話しします 開発 Mgrになり 役割追加👉 SM、EM、PO、VPoEなど チーム 内へ チーム 外へ やや PO寄り に Mgr外れる 31

32.

・・・ということで

33.

まとめ 私のそこそこ長い仕事人生、いろんな立場や役割で開発に関わってきましたがとくに現 在の会社では、 ● チーム →開発全体 →チーム⇄開発全体 👈 チーム内外を出入り ● メンバー →Mgr →メンバー →Mgr 👈 キャリアラダーを上下 といったキャリア変遷をしてきました。 これって・・ 一本道で着実に専門性やキャリアを積み上げてるって感じには見えない です。 でも、これって悪くない。 むしろ良かったんじゃないか?! というお話 でした ! 33

34.

でも、それって結果論じゃね?

35.

そうと言えば、そうですが

36.

そうじゃないと言うこともできる

37.

まとめ 〜それっぽいことを言うパート〜

38.

まとめ 〜それっぽいことを言うパート〜 この n = 1 の事例を一般化できる考え方があります。 Planned Happenstance Theory(計画された偶発性理論) 個人のキャリアの 8割は予想しない偶発的なことによって決定される。 その偶然を計画的に設計し、自分のキャリアを良いものにしていこうという スタンフォー ド大学のジョン・D・クランボルツ教授らが提案したキャリア論に関する考え方。 (計画的偶発性理論 - Wikipedia より) 38

39.

まとめ 〜それっぽいことを言うパート〜 Planned Happenstance Theory(計画された偶発性理論) クランボルツ教授が、成功したビジネスパーソンにヒアリング調査した結果、 ● 「自分のキャリアは偶然によるところが大きい」 と、約80% もの人が 「偶然」について言及した ● さらに、18歳の時に望んでいた仕事に就いている人は、わずか2%に過ぎなかっ た らしいです。 39

40.

まとめ 〜それっぽいことを言うパート〜 Planned Happenstance Theory(計画された偶発性理論) は、5つの行動特性 を持っている人に起こりやすいとされています。 1. 好奇心 Curiosity 新しいことに興味を持ち続ける 2. 持続性 Persistence 失敗してもあきらめずに努力する 3. 柔軟性 Flexibility こだわりすぎずない姿勢をとる 4. 楽観性 Optimism 何事もポジティブに考える 5. 冒険心 Risk Taking 結果がわからなくても挑戦する 40

41.

まとめ 〜それっぽいことを言うパート〜 Planned Happenstance Theory(計画された偶発性理論)と いう考え方も携えておくと、 自分のキャリア構築についてもそうですし、 関わるメンバーのマネジメント・成長支援の選択肢が豊かになるかも?? 👉 いいことあるかも? ・・・というお話 でした ! 41

42.

どうせやるなら前向きに、 やってみよう!

43.

MISSION MISSION 配布厳禁 世の中は変わり、あたらしい価値観が次々と生まれている。 だからこそ「はたらく」は、もっと自由で多彩であるべきだ。 私たちは、ひとりひとりの選択肢と可能性を広げていき、 人々の「はたらく」をアップデートしていく。 情報技術の力で、新しい仕組みを生み出し、本気で実現したい未来へと加速させていく。 あたらしい働き方、スタンバイから。 43

44.

お知らせ(初挑戦) スマホ・QRコードリーダーをぜひお手元にご用意ください w

45.

Next Challenge to Tokyo(RSGT 2025) 45

46.

どうせやるなら前向きに、 やってみよう!

47.

おしまい

48.

T H A N K 😀 Y O U