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March 02, 20
スライド概要
メモの走り書きや筆談などでは手書き文字が崩れてしまうことがあり,その文字を読めるようにしたいという手書き文字の可読化の需要がある.これまでの研究で,不安定な状況下で筆記した崩れた手書き文字のデータセットを構築し,また平均化手法によって文字同士を合成することで,手書き文字を可読化することが可能であることを示した.しかし,平均化に際して,合成する文字によっては,可読化ができないという問題が明らかになった.そこで本研究では,最適な可読化を行うため,文字の崩れ方を文字の縦横比,密集度の2個の指標で定義し,それを補正する文字を選定する補正文字選定手法を提案する.また,評価実験を行い,平均化によって90.5%の文字がきれいになったと評価された.
明治大学 総合数理学部 先端メディアサイエンス学科 中村聡史研究室