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August 21, 26
スライド概要
某病院精神科後期研修医が運営するアカウントです。日々の勉強会の内容など情報発信をしていきますので、 よろしくお願い申し上げます。
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児の視線モニタリングによる ASD診断の可能性 松沢病院 J1 ⻑島
紹介論⽂ Eye-Tracking-Based Measurement of Social Visual Engagement Compared With Expert Clinical Diagnosis of Autism 視線追跡に基づく社会的視覚的関 与の測定と⾃閉症の専⾨家による 臨床診断との⽐較 Warren Jones et a JAMA. 2023 Sep 5;330(9):854-865. doi:10.1001/jama.2023.13295.
背景 ‧保護者は⼦供が2歳になる前から異変を認識して いるが、診断年齢の中央値は4〜5歳 ‧診断待機期間が⻑い 早期介⼊の機会が損失 客観的な診断⽀援ツールが求められる
Research Question 視線だけでASDを予測できるのか? 仮説 社会的刺激への視線パターンはASD児で 特徴的である (ASD児は視線が合いづらい…etc)
⽅法 視線追跡に基づく社会的視覚的関与の測定の診断性能 を、専⾨家による臨床診断と⽐較。 (1)カテゴリー診断ラベル(⾃閉症または⾮⾃閉症) (2)社会的障害、⾔語能⼒、および⾮⾔語的認知能⼒ の連続的測定値の両⽅の観点から評価 研究デザイン ‧多施設共同研究(6つの専⾨センター) ‧前向き⼆重盲検被験者内⽐較法 研究参加者 ‧16〜30か⽉児 ‧ASD評価⽬的の紹介児
について Eye Tracking 【視線解析の流れ】 動画視聴時の視線を追跡→AI解析→ASD判定 ポイント 動画を⾒るだけ ⾮侵襲的 による⾃動解析 約 分という短時間で判定可能 • • • AI • 30
について Eye Tracking
研究参加者 例 505 評 価→49 9例登 221例、⾮ASD 254例 録ASD →47 5例解 析 診断確実群 335例 診断困難群 140例
主要結果の解釈 ①専⾨医と視線解析によるASD診断の合致率 ②社会性、⾔語能⼒、⾮⾔語認知能⼒スコア と視線解析による同スコアとの⽐較
AUC0. 9 AUC0. 7
①視線モニタリングと医師の診断の合致 全体では ‧感度 71.0% ‧特異度 80.7% ‧AUC 0.85 診断確実群だと ‧感度 78.0% ‧特異度 85.4% ‧AUC 0.90 診断困難群だと ‧感度 56.3% ‧特異度 68.1% ‧AUC 0.70
社会性との関連
⾔語能⼒との関連
⾮⾔語認知能⼒との関連
②各スコアとの関連 社会的障害 視線解析による社会的障害スコアとADOS-2との相関 →強い負の相関(R=-0.75) B.⾔語能⼒ 視線解析による⾔語能⼒スコアとMullen⾔語年齢相当 スコア →強い正の相関(R=0.65) C.⾮⾔語認知能⼒ 視線解析による⾮⾔語能⼒スコアと Mullen⾮⾔語年齢相当スコア →強い正の相関(R=0.65) A.
評価点と課題⾯(批判的吟味…?) 評価できるポイント • 診断研究として質が⾼い • 実臨床に近い設定 • ツールの利⽤に専⾨性が必要ない 突っ込みどころ • ⼀般集団で未検証であること • ASD専⾨施設のみの実施 • 全体で⾒て、感度71%に留まる • 補助的なツールに留まるのであれば、従来通り の専⾨医診断がなければ⽀援に繋がらない…?
将来への展望 専⾨医による診断に⽐べて短時間かつ容易に実 施ができることから、 • ⼀般集団での検証 • 健診への応⽤(スクリーニング) • 重症度評価 • 治療効果判定 …etc 活⽤ができるのではないかという期待
まとめ ‧視線モニタリングによるASD判定は、簡便 かつ客観的に測定できる中で、感度71%‧特 異度81%の有望な客観的バイオマーカー ‧ASDかどうかの判定のみでなく、社会性や ⾔語能⼒などの評価も可能 ‧実⽤性を⾼める上で、⼀般集団への応⽤は 今後の課題と⾔える