4.6K Views
June 01, 25
スライド概要
5/31(土)に「気ままに勉強会」で登壇した際の資料です。
https://kimamani.connpass.com/event/357044/
=== AI要約 ===
Microsoft Build 2025ではAgent Platformが発表され、AIエージェントを中心とした新しいウェブの形への移行が強調されました。エージェントはビジネスプロセスを自動化し、個人や組織のタスクをこなすプログラムです。このプラットフォームはMicrosoft 365 Copilotなどを活用し、企業の生産性向上を目指します。また、AI変革のレベルも解説され、エージェント主導のチームが生産性を高めるための鍵として位置付けられています。
Microsoft Build 2025で発表された Agent Platform って? • #気ままに勉強会 • 2025/5/31 • コルネ • Microsoft MVP for Business Applications
自己紹介 X: @koruneko32767 Company: AKKODiSコンサルティング Blog: コルネの進捗や備忘録が記されたなにか YouTube: Korune Ch. コルネ Docswell: https://www.docswell.com/user/korune Community: Japan Power Platform Game Builders 業務改善検討会 Japan Power Platform Dev User Group Japan Power Platform Community Caravan Who I am: Power Appsでゲーム作成したりPower Platformの ちょっとディープな使い方紹介したりしている人です お仕事の姿の時は、Power PlatformやMicrosoft 365に 関連であればAzure含め開発/管理色々やってるらしいです。 ⇚リンク集てきなもの 2
もう一つのプラットフォームシフトの中盤 ➢ オープンでエージェント指向のウェブの構築 単なるウェブサイトやアプリケーションの集合体ではなく、AIエージェントが中心と なり、大規模に展開される新しいウェブの形を目指している。 ➢ スケールの加速 プラットフォームシフトの「中盤」は、「すべてが起こり、すべてがスケールする」局面 であると強調し、AI技術の普及と活用が急速に進む時期である。 ➢ AIインフラの基盤 このシフトを支えるために、データ層(Cosmos DBとFoundryの統合、 FabricへのSQL/Cosmos DB統合)や、AIに特化したデータセンター設計、 高性能なネットワーク、ARMベースのVM(Cobalt)といった、最先端のAIイ ンフラストラクチャが不可欠である。 AI技術の成熟とインフラの整備により、AIエージェントが中心となる新たなウェブの 時代が到来しており、現在はその普及と拡大が爆発的に進む重要な段階にある!
4
Microsoftはエージェントにとって最高のプラットフォームを持っています! AIのためのUIに統合 (Microsoft 365 Copilot) 会社のデータに基づく エンタープライズ相当のセキュリティ、 ガバナンス、コンプライアンス システムやチャネルを横断して動作 最新のモデル、オーケストレーション、 マルチエージェント 独自の方法でエージェントを構築 (ローコード or プロコード) 5
エージェントとは? エージェントとは、AIを使用してビジネスプロセスを自動化および実行するプログラムであり、 個人、チーム、または組織と協力したり、それらに代わってタスクをこなします。 シンプル 高度 検索 タスク 自律 エージェントはニーズに応じて複雑さと機能が異なります 6
エージェントが対処する問題は拡大し続けるだろう ユーザー主導 組織主導 あらゆるレベル、部門、機能で イノベーションを解き放つ Today ビジネスを変革する エージェントを作成 既存の問題に新しい テクノロジーを適用して最適化 既存の問題に 新しいテクノロジーを適用し 既存のプロセスを最適化 新しい問題に 新しいテクノロジーを適用 迅速かつ反復的 トップダウンによるアプローチ 7
Levels of AI transformation - AI変革のレベル Level 1 Level 2 Level 3 アシスタントを伴う人 人主導のエージェント エージェント主導のチーム すべてのチームに人によって管理され タスクを自律的に完了する AIエージェントが含まれる 人が方向性を設定し AIエージェントがチーム全体 または部門全体を運営し、 必要に応じて確認を行う + すべての個人が自分の仕事を 理解するAIによって強化される 8
Levels of AI transformation - AI変革のレベル Level 1 Level 2 Level 3 アシスタントを伴う人 人主導のエージェント エージェント主導のチーム すべてのチームに人によって管理され タスクを自律的に完了する AIエージェントが含まれる 人が方向性を設定し AIエージェントがチーム全体 または部門全体を運営し、 必要に応じて確認を行う + すべての個人が自分の仕事を 理解するAIによって強化される AIは個々の従業員を支援するツールとして機能します。例えば、Microsoft Copilotのようなツールが、文書作成、データ 分析、情報検索などを補助し、個人の生産性を向上させ、AIは個人の役割やタスクを理解し、その実行をサポートします。 9
Levels of AI transformation - AI変革のレベル Level 1 Level 2 Level 3 アシスタントを伴う人 人主導のエージェント エージェント主導のチーム すべてのチームに人によって管理され タスクを自律的に完了する AIエージェントが含まれる 人が方向性を設定し AIエージェントがチーム全体 または部門全体を運営し、 必要に応じて確認を行う + すべての個人が自分の仕事を 理解するAIによって強化される AIの活用がチームレベルに広がります。人はAIエージェントの目標設定や監視を行い、AIエージェントは特定のプロセスや タスクを自律的に実行します。例えば、顧客サポートチームでAIエージェントがFAQ応答や簡単な問題解決を行い、複雑 なケースのみを人が担当するようになります。 10
Levels of AI transformation - AI変革のレベル Level 1 Level 2 Level 3 アシスタントを伴う人 人主導のエージェント エージェント主導のチーム すべてのチームに人によって管理され タスクを自律的に完了する AIエージェントが含まれる 人が方向性を設定し AIエージェントがチーム全体 または部門全体を運営し、 必要に応じて確認を行う + すべての個人が自分の仕事を 理解するAIによって強化される AIエージェントは、特定のチームや部門の運営全体を担うことができ、人はより戦略的な意思決定や監督に集中します。 AIは日々の業務の大部分を自律的に管理し、人は必要な場合に介入したり、より高レベルの目標を設定したりします。 これは、AIが単なるツールではなく、組織運営の中核を担う存在となる未来となるということです。 11
Levels of AI transformation - AI変革のレベル Level 3のAI変革では、AIファーストの組織では人のチームとエージェントのチームが連携して働くことが可能となっているた め、10倍の生産性という高い生産性を実現することができると予想されます。 人のチームとエージェントのチーム間の連携が、生産性の大幅な向上を実現するための鍵となってきます。 10X 3X 1.5X Level 1 Level 2 Level 3 アシスタントを伴う人 人主導のエージェント エージェント主導のチーム 12
では生産性を 10倍 にするためのキーサービスは? 13
Agent Platform 14
エージェント への指示 エージェント の知識とアクション エージェント のワークフロー Agent Platform エージェント アプリ エージェント 管理 エージェント ガバナンス エージェント セキュリティ エージェント 運用 15
Agent Platform デジタルコワーカーのチームを実装及び管理し、 すべてのビジネスプロセスをより効率的に実行する 16
Microsoft 365 Copilot すべての従業員の生産性をより向上させる Agent Platform デジタルコワーカーのチームを実装及び管理し、 すべてのビジネスプロセスをより効率的に実行する Azure AI Foundry AIモデルをプロフェッショナルに管理および微調整する 17
+ + AIファーストの企業は Copilotを搭載したインテリジェントなアプリケーションを使用して エージェントのチームを管理 18
+ + 従来の開発 静的なワークフロー 事後対応のガバナンス 従来のSaaS AI優先のワークスペース 自立型エージェント Managed Platform 動的なAI駆動型エコシステム Agent Platform 19
AIやエージェントの導入により、仕事の大部分が自動化され、人の役割はより高度な管理、監督、協力、改善へと移行する。 これには、新たなソフトウェアの開発とシステム再構築が不可欠である。 エージェントによって 実行されるタスク データ入力やレポート作成などの低レベルなタスクは エージェントなどのAIによって実行されるようになる アプリ内の人によって 管理 タスクの実行から、仕事を管理・監督し、エージェント を訓練・改善する思考パートナーとなる 既存のソフトウェアのほとんどすべては、人とエージェントが協力するために構築はされていない。 従って、エージェントを構築するだけでなく、それに合わせてインターフェースも新しく構築する必要がある。 今後は人とエージェントが共に働くために、新しい経験やプロセスを再構築していくか考えなくてはならない。 20
まだ使えない(はず)… Public Preview Agent feed Power Appsでの人とエージェントのコラボレーションの新境地 Power AppsのAgent feedは、ビジネスユーザーがアプリ内でエージェントを簡 単に管理し、直接作業ができるようにします。アプリ内のどこにいても、エージェント が何をしてくれるかを表示することで、アプリを人とエージェントのコラボレーション の中心的なハブとします。 • • • エージェントのアクションを確認 (Public Preview) エージェントが自分のために何をしているかを、アプリのどこにいても表示すること のできる包括的なアクティビティフィードを提供 リアルタイムのガイダンス (Early Access Program) その場で、いつ、どのようにタスクをブロックしている要素の解除や再割り当てを 行うべきかの方法について、プロンプトや推奨アクションを提供 インテリジェントなアクションで作業を自動化 (Early Access Program) アプリを離れることなく、テンプレート内からワークフローを設定し、自動化 Supervise agents in model-driven apps with agent feed (preview) 21
Public Preview Agent feed Walkthrough of agent feed in Power Apps - users and makers experience 22
Agent apps 人 + エージェントが協力するための 新しい体験が必要 それらを構築する方法: Plan Designer から始める アプリとエージェントを 作成する AIを継続的に 改善する Managed Platform に展開する 23
Agent apps Plan Designer から始める 人 + エージェントが協力するための 新しい体験が必要 アプリとエージェントを 作成する AIを継続的に 改善する Managed Platform に展開する 24
Now generally Available Plan in Power Apps 専門エージェントによるビジネスプロセスの再構築 Plan Designerは、包括的なビジ ネスソリューション素早く作成すること のできるツールです。 ビジネスのユースケースを自然言語 で記述し、ビジネスプロセスフロー やレガシーアプリのスクショなど、関 連する画像をPlan Designerに 渡すことで、ユーザーのニーズに合 わせたPower Platformのソ リューションを生成します。 ソリューションには、Dataverse、 キャンバスアプリ、モデル駆動型アプ リ、Power Pages、クラウドフロー、 Copilot Studioが含まれます。 Overview of Plan designer 25
Now generally Available Plan in Power Apps Plans in Power Apps - Full Walkthrough 26
Agent apps Plan Designer から始める 人 + エージェントが協力するための 新しい体験が必要 アプリとエージェントを 作成する AIを継続的に 改善する Managed Platform に展開する 27
Early Access Preview Teaching mode / Form fill teaching トレーニングと事例でアプリ内エージェントを改善 Teaching modeは、 Smart Paste機能において、 フォームの特定のフィールドへの入力の提案をユーザー 側でコーチングすることができる機能です。 AIによって提案された入力内容に誤りがあったり、正し く読み取ることのできなかった場合に、Acceptや Reject、そして正しい値を入力することによって入力ア シストを改善することができる機能です。 28
ブラウザの言語を英語にしないと使えないです Public Preview Bring your own summary 独自のテーブルの要約の作成 モデル駆動型アプリのフォーム上に表示される Copilotが生成するDataverseテーブルの要 約を、カスタムプロンプトによって独自の要約 にカスタマイズすることができます。 29
Public Preview Customize your agent モデル駆動型アプリのエージェントのカスタマイズ • • • • Interactive agentは、対象のアプリ専用のバックエンドMCSエージェント モデル駆動型アプリでの新しいエージェント体験 アプリ固有のエージェントはコンテキストを認識し、カスタマイズ可能 MCSのコンポーネントコレクションにより、トピックの共有が可能 New • ALMのサポート • すべてのパブリッククラウドで利用可能 (恐らく文脈的にすべての国でALM利用可能ってことかな…?) 30
Agent apps Plan Designer から始める 人 + エージェントが協力するための 新しい体験が必要 アプリとエージェントを 作成する AIを継続的に 改善する Managed Platform に展開する 31
Public Preview Managed Platform for Apps and Agents セキュリティ、ガバナンス、運用、可溶性を大規模に管理 Power Platform管理者が組織内のエー ジェントをワンショットで確認できるような機能と してCopilot Hubに導入しました。 例えばデータ入力エージェントを使用している人 の数や、データ探索エージェントを使用している 人の数などを一目で確認することができます。 また管理センターでのAI機能の設定を1か所管 理できるよう、統合された設定画面を用意しまし た。 32
"Low Code" Agent Platform 33
これらの機能はエージェント間のインタラクションを構築する全く新しい方法であり、新しい開発のパラダイムシフト これにより「Low Code」の概念をも変革し、「Agent Platform」へと変革を遂げる! "Low Code" Agent Platform 34
(私見を多分に含んだ)まとめ • 現在はエージェントが主導となり、人とエージェントが協力するためのプラットフォームになるために、大きく変化が起きて いるPhase ➢ そのため多くのアップデートが行われ、また、これまでのような機能追加のようなアップデートではなく進化、 所謂 Version 3.4 → Version 4.0 みたいなアップデートが行われている ➢ AIファーストと呼ばれるような企業に、またMicrosoftのアップデートの恩恵をフルに受けるようにするには、ビジネスに エージェントを組み込んで、エージェント主導となるようなエコシステムを構築していく必要がある • 生成AI(Copilot)はデータが主導となる場面が多いので、データ駆動であるモデル駆動型アプリが最もこの恩恵を受 けることができ、また中心となっている • Agent Platformを語る上でCopilot Studioは事実上ほぼ必須といっても過言ではない(と思う) ➢ Power Platformを今後がっつり使っていくのであれば、Power Apps Premiumに加えてCopilot Studioの Capacityライセンスも組織として必要となってくる • 現状Level 2にいて、Level 3に向かうことのできる日本企業はどれだけあるのだろうか... 35
参考主要セッション(YouTube) Microsoft Build 2025 | Satya Nadella Opening Keynote Build agent-first solutions with Power Platform and Copilot Studio | BRK128 Use agents and automations to transform business processes with Copilot Studio | BRK161 Extend your Copilot Agent in Power Apps with Copilot Studio and new SDK's | BRK130 36