-- Views
July 15, 26
スライド概要
KAG AI WEEK Summer Day3 ~エンジニアじゃなくたって、AIは使える!~
https://kddi-agile.connpass.com/event/398192/
での、登壇資料です。
LIGHTNING TALK 毎月の経理作業から 解放されたい! Claude Code を、強力なコワーカーにする方法
SPEAKER 森田 和則 KDDIアジャイル開発センター株式会社 / スクラムマスター スクラムフェス大阪実行委員 / スクラム道関西 運営 — 新卒からゲーム業界でエンジニアとして20年程 — いかにコードを書かずにゲームを作れるか、全力でコードを書いていた人 — 副業で、個人事業主として、自身で確定申告をしています
AGENDA 今日話すこと 01 毎月の「めんどくさい」 仕訳作業のリアルな中身 03 コードを書かない作り方 Skill という仕組み、設定1枚。実演 02 半自動化という選択 なぜ「完全自動」にしなかったか 04 自分でも始めるには 育て方のコツ・安心感
課題 ① 月末に、毎回発生していた作業 1 2 3 4 明細から仕訳を探 す 請求書をダウンロ ード PDFを添付 引き落としを仕訳 カード明細を見ながら、 どの支払いか当たりをつける 各サービスにログインして PDFを1枚ずつ取得 会計ソフト側の仕訳に、 証憑として貼り付ける カードの引き落とし日に合わ せて、もう一度処理
課題 ② しかも、サービスごとに手順が微妙に違う 生成AI(Anthropic) 生成AI(Google AI) レンタルサーバー ドメイン更新 ドル建て・月額。 為替でその都度金額が変わる 明細の出し方も 置き場所も別物 年額契約。請求は年に1回だけ ドメインごとに 更新月がバラバラ 手順を全部おぼえていられない。「今月どれをやったっけ?」が毎月おきる。
課題 ② しかも、サービスごとに手順が微妙に違う 生成AI(Anthropic) 生成AI(Google AI) レンタルサーバー ドメイン更新 ドル建て・月額。 明細の出し方も 年額契約。請求は年に1回だけ ドメインごとに 為替でその都度金額が変わる 置き場所も別物 更新月がバラバラ ! 倒 面 のに、 な 業 作 手順を全部おぼえていられない。「今月どれをやったっけ?」が毎月おきる。 じ 同 で 定 固 月 毎
半自動化という選択 セキュリティ:アカウントは記憶させないことにしました 自身は元エンジニアで、分かっているつもり。 でも、人間は誰でも、うっかり公開してしまう こともありえる。だって人間だから。 だから、ログイン情報やパスワードは コードにも設定にも、一切持たせない ことにしました。 そのかわり ログインは、ユーザーがブラウザから。 完全な自動化ではなく、人の確認を残した 「半自動」 にした理由も、ここにあります。
このLTで、一番伝えたいこと コードは、 1行も書いていません。 リポジトリの中身は、 日本語の手順書(SKILL.md )と、設定ファイル( *.yml)だけ。
仕組み Skill=日本語の「手順書」を1枚書くだけ SKILL.md 日本語で書いた手順書 1. 対象サービスにログイン 2. 今月分の請求書を探す 3. PDFをダウンロードする 4. 会計ソフトにアップロード… コマンドとして使える → 呼び出す /monthly Claudeが手順書の通りに、順番に作業してくれる。 中身は プログラムではなく説明書 。
使い方 ① local.yml = 自分の契約内容メモ 📝 🔒 🙅 契約内容を書く Git管理の外 認証情報は書かない 使っているサービス名と、 個人用のファイルなので、 ID・パスワードは一切書かない。 決済に使うカード名を書くだけ 共有されず手元だけに残る ログインは人がブラウザで 共通の手順は別ファイルにあるので、利用者が触るのは、原則この1枚だけ。
使い方 ② 書くのは「設定」だけ。コードじゃない # ダウンロードだけなら、使っているサービスのキーを並べるだけ services: ・使うサービスの名前を並べる それだけで、処理の対象になる。 anthropic: google-ai: frequency: yearly # 年額のときだけ ・ログイン情報は一切なし ログインは、実行のたびに自分でブラウザから。
汎用性 妻の環境でも、そのまま使えた 🙋 自分の local.yml 自分の契約・カード 🙋 → 妻の local.yml 別の契約・カード 手順書(Skill)はそのまま。設定1枚を差し替えるだけで、他の人にも展開できる。
LIVE DEMO 実演 ここから、実際の画面でお見せします。
ちなみに… 最初は、”スキルじゃない” 対話しながら、少しずつ育っていきました。 動いた! まず1つ 対話しながら 「請求書DL→アップロード」 → 「これをスキル化して、 他のサービスも追加して」 と相談してみた を 一緒にやってみた → 増えてきた 「統合して スキルを“軽量に” まとめ直して」 → セキュリティが気になる 「個人で使うけど、 プロジェクトを公開したい。 セキュリティも意識して」 → スキルを整理したい ・「トークンが気になる」 ・「同じような記述がある」 ・「本当にこの指示でいいの?」 相談ベースで、有機的に。 →
統合のリアル 「共通化できる部分」と「できない部分」に切り分けた 「既存のダウンロードスキルを解析して、スキルを単一にできないか検討してほしい」— そう問いかけたら、こう分かれた。 個別のまま 共通化できたスキル 請求書DLは、3パターンに集約できた 共通化されない 各サイトごとの手順・TIPS は、サイト単位で残す A B C ページのDLボタンで取得 HTMLのみ→PDF化で保存 DL不可→fetchで取得 ◆ ログインの導線・画面の場所 ◆ 請求書ページまでの辿り方 ◆ そのサイト固有のクセ・TIPS さらに処理の流れ自体も5つのステップで統一されている ① 対象の特定 指定期間の請求書をメール・明細行から特定 ② スキップ判定 同名ファイルが既にあればスキップ ③ ダウンロード A / B / C いずれかの方式で取得 ④ リネーム移動 命名規則を統一して invoices/<サービス名>/ へPDFを移動 ⑤ 後片付け ブラウザセッション終了。etc… 他にも共通部品 Gmail の操作 Zip の解凍 サイトが増えたら、ここだけ書き足す。
ちょっとした裏話 ドル建て請求書という、壁 当初の案 実際の方式 PDFから金額を読む カード明細(円)から振替 でも請求書はドル建て。 為替でその月の円の金額 が決まらず、断念。 → 実際に請求された円の金額を使うから、 為替を気 にせず正確に仕訳できる。
作り方のコツ ① フェーズに分けて、対話する 9 一気に「全部作って」ではなく、1フェーズずつ合意を積み上げる。 ログイン 請求書を探す ダウンロード … フェーズに分割 小さく区切ると、認識のズレをその場で直せる。 金額の確認 仕訳の作成 重複チェック 登録 引き落とし
作り方のコツ ② 過度に、具体的にしすぎない プログラミングなら 生成AIとの対話なら 処理を1つずつ、明確に書く 手順やクリック先を細部まで固定。 そのぶん 、サイトが少し変わると すぐ壊れる 。 → 目的だけ伝え、やり方は任せる 細部を決めきらず、自律的に対処する余地 を残す。 作業は対話的に進んでいく。 だから、サイトのちょっとした更新にも、書き直さずに追従できる。
作り方のコツ ③ 合意した設計を PLAN.md に残す # PLAN.md ## 決めたこと 対話で決めたことは、その場で「書き残して」とお願いする。 - ログインは人が手動で行う - 登録前に重複チェックを必ず入れる - 貸方はカード種別で自動判定 ## 次回やること - 年額サービスの更新月対応 次に再開したとき、「前回どこまで決めたか」をゼロから話し直さずに済む 。引き継ぎが一気にラクになります。
作り方のコツ ④ 確認は省かず、指示書を「育てる」 ✋ 🌱 確認ステップを省略しない SKILL.md を育てていく 「たぶん大丈夫」で登録まで走らせない。 つまずくたびに、手順書へ一文追記。 お金の話なので、人のOKを最後に必ず残す。 「過去の失敗を記憶した指示書」 に育っていく。
作り方のコツ ⑤ 経緯が追えるという、安心感 2026-05 重複チェックを追加 2026-06 PLAN.md と変更履歴が残るから、 非エンジニアが作ったものでも、後からチェックしてもらえる 。 年額サービスの更新月に対応 2026-07 ドル建て→カード明細方式に変更 「どんな更新があり、どんな不具合が出て、どう直したか」 — 経緯そのものが残る のが、いちばんの安心材料になります。
持ち帰ってほしいこと まずはやってみる STEP 1 最初の一歩は、驚くほど小さい まず、これだけ 1 「自動化」という言葉に、びっくりしない 2 自身がやっていることを、Claudeにやってもらう 3 次も繰り返したいから、「スキルにして」と言う STEP 2 → 自信がついてきたら スキルの整理・汎用化を、 お願いしてみる。
REPOSITORY このプロジェクトは、公開しています ユーザー名 kazunori0909 プロジェクト名 tax-invoice-automation URL github.com/kazunori0909/tax-invoice-automation 📷 スマホのカメラでどうぞ
最後に あなたの日々の 「めんどくさい」は、何ですか? ご清聴ありがとうございました。