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October 06, 25
スライド概要
ギュン!
弱者の発信戦略 ゆめみ 福ちゃん
登壇者プロフィール 登壇者 福ちゃん 株式会社ゆめみ 執行役員CCO fukutaro_yumemi 2021年8月入社 コーポレートPRならびに採用広報を担当 ゆめみ入社以前は井之上パブリックリレーションズなど 2社のPR会社で延べ10年間PRコンサルタントとしてキャリアを積む 日本パブリックリレーションズ協会認定PRプランナー 福岡生まれ神戸育ち東京在住 趣味:美活、カラオケ、マンション 特技:精神年齢5歳 日本人初のメンズ美容家としてギュンギュン王国内閣美容大臣を兼任 2
1. 試行錯誤の軌跡 2. 「発信」したくなる仕組みと文化づくり 3. 「個」を起点としたタレント戦略 4. 「発信力」強化の実践手順 3
1. 試行錯誤の軌跡 4
試行錯誤の軌跡 ターニング ポイント 事件 離職率24%(ワースト) 新卒採用本格化 2017 2019 事件 2018 アジャイル組織宣言 自社技術ブログ リモートワーク 先端企業宣言 テックブランドランキング 10位 6位 4位 14人 30人 67人 30人 2021 2022 2023 新卒採用 2020 2024 フルリモートワーク体制 QiitaやXなど外部メディアでの個人発信 ほぼすべてのテックカンファレンス最上位スポンサード 主要テックカンファレンス最上位スポンサード 社内勉強会(月100回) 社内の奇特層(タレント)発掘 アウトプットカルチャー醸成 社外勉強会(他社コラボ) タレントプロデュース X大喜利 5
そもそも代表がフリー素材 僕のことは あほっち って呼んでね 6
タレントメンバーのキャラを立てる 7
賑やかな雰囲気を出す 8
自由にSNS発信 ● 個人アカウントでの発信(ニックネーム・顔出し判断自由) ● 投稿内容も自由(自社批判OK・レビューなし) ● 唯一のルール:人を傷付けないこと(5歳児レベル) 9
X公式アカウントで大喜利 10
2. 「発信」したくなる仕組みと文化づくり 11
例)技術アウトプット 当時はオウンドメディアの技術ブログが優位な時代であったため、敢えてQiitaのような外部メディアで技術発信を行うことを選択 ~2018年 2019年~ 発信文化がない 発信文化が定着 積極的に発信する人が賞賛される雰囲気もない 数名の有志によるボランティア 発信する人は賞賛・尊敬・評価される 仕組み 重要な業務として位置付け ノルマ・ペナルティなし&お祭り感覚で参加したくなる オウンドメディア チャネル 匿名 発信名義 なし インセンティブ 外部プラットフォーム オウンドメディアは廃止 個人アカウント 「個々人の市場価値向上につながる」ことを社内訴求 心理+金銭 心理的:社内Slackでシェア&賞賛される 金銭的:期間限定のボーナスキャンペーン 12
3. 「個」を起点としたタレント戦略 13
企業が「発信」する時代から、個人が「信頼を育てる」時代へ 企業の公式アカウント • • • • • • 告知&自社褒めばっかり 無難な表現しかできない おもしろさを出せない 一方通行の「発信」 フォローしたいと思えない 結果、誰にも届かない 社員の個人アカウント • • • • • 「自分の体験」で語れる。成果の裏側やリアルな 苦労も伝えられるから、物語が生まれる。 失敗も含めて語れる。ちょっと尖った意見も言え る。だからこそ、本音が信頼と共感を呼ぶ。 個性や人柄、ユーモアをにじませられることで、親 しみと温度が伝わる。 共感や学びを共有できる。コメントも対話も自然 に生まれ、つながりが育つ。 小さくても確実に届く。個人として信頼され、応 援される。 14
ゆめプロ ゆめみにおけるタレントマジメント設計 • • =ゆめみの芸能プロダクション事業 芸力と能力を合わせ持った人材 能力:テック領域における専門スキル(エンジニアリング、デ ザイン、プロダクトマネジメント など) 芸力:人の心を動かすことができる能力の高さ(大喜利力、 話術、司会進行力、LT力、執筆力、盛り上げ力、歌唱力、 演奏力、筋力、体力、運動神経、裏方力 など) 社員数の16%がスポークスパーソンとして 外部露出に貢献している状態 2.5%がタレントとして講演・執筆・情報発 信などで一定の権威性・影響力ある形で業 界からも認知されている状態 テック業界の吉本興業を目指す • ビジネスパーソンとしてスキルの偏りがあっ たとしても突出した才能を持つメンバーが 活躍できる組織作り 個を起点としたブランディング戦略 • 会社がメンバーのブランディングを支援する ことで個人のブランド資産が形成され、そ の結果として個人のブランド資産を会社の ブランド資産形成に役立てる相互循環を 生み出す
キーワード ユニークネス 遊び心 おふざけ 16
「笑いをベースにした自虐」で共感や応援を引き出す おはっぴギュン JOY 執行役員CCO 福ちゃん 自慢・マウント みんなリア充で優秀で 羨ましいなぁ どうせワイなんて… フロントエンドエンジニア 無職やめ太郎(本名) 自虐・謙遜 ウチの若手 みんな優秀だから 出る幕なし! 昼からかんぱーい Androidテックリード そば屋 おっかしいな~ ボク役員やけど 芸人としか 思われてないねん 取締役 そめやん
徹底したパーソナルブランディング設計 ブランドアーキタイプを個人レベルで綿 密に設計してタレントとしてプロデュース
徹底したパーソナルブランディング設計(例) いいね数が多いギュンポーズ投稿の共通点としては、 わざわざギュンのために何かしてくれたことに対する 感謝という構造が隠れているように思われる。 一緒にギュンギュンしてくれているというだけで素晴 らしいお人柄が伺える…!というリプもあったように、 ギュンギュンしなさそうな人がギュンしてくれたこと への感謝という構造を明確にしたほうが良い。 れいっち 福ちゃん この投稿の反応興味深い。 爽やかというよりも暑さに対して頑張って爽やかを振りまいてく れている!という部分への共感もあると思う。 おはっぴギューン!という朝の挨拶のように周りを元気にさせる ことへの共感は高い。 暑い→涼しさをかもしだす! 仕事しんどい→元気さを提供! のロジックで 低気圧で頭痛→むしろ頭が冴える! など色々と試してみる。 ギュンギュンポーズは、一瞬ヤバい人という緊張をもたらすが、 後に緩和がくる設計。 ギュンギュンという声色は母親が赤ん坊に呼びかけるトーンと繰 り返し言葉になっていて、あらゆる人間はこのマザリーズに対し て安堵を覚える。 社会的な振る舞いが求められるビジネス交流の場で、あえてチャ イルドシップという5歳児の子供らしい振る舞いによって、母親目 線での受容感を提示して円滑に関係構築する計算し尽くされた行 動なのであると定義する。 シャドー の統合 振る舞い 第一認識 & 第二認識 振る舞い 服装 キラー フレーズ 自己紹介 スクリプト Xで単なるファッションコーデは自慢に見えるのでこの突風で花輪 くんヘア(笑)のようになるべく自虐あるいは笑いでまとめたい。 基本的にダサさを前面に出しつつ服は意外にオシャレというパー セプションギャップ設計にする。 パープルリップはちょいキモいけど服はオシャレというパターン であればOK。
徹底したパーソナルブランディング設計 キャズムを越えるのは難しいため、16%を目安にスポークスパーソンを設定 16% キャズム ①タレントメンバー 2.5% 13.5% 84% ■スポークスパーソンの中でも特に際立った芸やキャラクターを持つメンバー ■一定の権威性&影響力を持った状態で社外・業界で認知されている存在 ②スポークスパーソン ■社外発信に積極的に協力してもらうメンバー ■会社を代表する語り部として何かしらの外部露出に貢献 ③その他メンバー 20
4. 「発信力」強化の実践手順 21
「発信力」強化の実践手順 ①自社の強みやクセを見出す ⇒やたら●●が多い、よく●●をイジられる、日本一や業界一になれる領域はないか ②社内の奇特層(タレント)を発掘 ⇒異才を持つ人を見い出して徹底活用する ③意図的なパーセプションギャップの設計 ⇒でも実は●●という構造(意外性) ④適切なインセンティブ設計 ⇒心理的×金銭的 ⑤経営層の巻き込み ⇒「ここまでならやっても大丈夫」「むしろ振り切ったほうが褒められる」 など、全力でユーモアを開放できるメンバーの心理的安全性を担保 22
ご清聴 ギュン謝