MPSVプロセスの目標設定ワークショップを実施したら目標の解像度が上がった話

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August 30, 24

スライド概要

第58回 チームの雰囲気を盛り上げる!ふりかえりのファシリテーションとは?

https://agile-hiyoko-club.connpass.com/event/325686

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好きなときに好きなことに対してコミットしています。月に40、50冊の本を分野に関係なく読んでいます。ソフトウェアエンジニアしてますが、たぶん知の探索が専門領域です。 https://www.linkedin.com/in/satoshi-okami/

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各ページのテキスト
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MPSVプロセスを活用した目標設定ワークショップで 目標の解像度が向上した話 Nikkei - Satoshi Okami

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目次 ● MPSVプロセスとは? ● 目標設定ワークショップとは? ● 目標設定ワークショップの実施手順 ● 個人目標がどのように改善したか? ● チームの成熟度の定量評価について少し 時間の都合で話せないところや 続きはXP祭りで話します。 2

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MPSVプロセスとは? 意義とは 長所とは 現在あるいは将来の 自分の強みや得 自分の利益のこと 意なスキルのこと 自分の仕事を天職 だと認識している人たちにとっ ては、仕事自体が楽しい ことです。彼らにとって も、報酬や昇進は、もちろん大切なものですが、 彼 らが働くのは 、まず第一に、それが彼らの 「行いた いこと」だから です。彼らは自分の情熱に従って意 欲的に仕事を行い、充実した毎日を送っていま 価値とは す。彼らにとって仕事は、幸せの源以外の何もの チームが評価す でもありません。 喜びとは 満足感や楽しさを る仕事のこと 感じる仕事のこと Happier 幸福も成功も手にするシークレット・メソッド p163 第 7章 「働く幸せ」を味わい尽くす方法 MPSVはMPSの 拡張概念 3

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目標設定ワークショップとは? まず、自分の目標をベ ン図に貼っていき MPSVプロセスを活用して、一人一人の人事考課 の目標をチームと合意形成しながら決定していく ワークショップ。 チームメンバーのフィードバックを通して、個人の 目標とチームの目標を一致させ、全体のパフォー マンス向上を図ります。 次に、チームにとって価値の ある目標に絞り込んで、アク ションを具体化 4

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目標設定ワークショップ実施手順 ① 目標を書いて、 MPSのベン図を完 成させます。 似た目標は、重なり 領域を保持したま ま、近くに集めま す。 5

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目標設定ワークショップ実施手順 ② MPSの各目標を 精査して、チームに とって価値がある目 標をMPSVにコピー します。 6

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目標設定ワークショップ実施手順 ③ MPSVの各目標 について、フィード バックを行い、目標 を改善します。 どのような役割を担ってほしいか? 昇格のためには何をすれば良い か?の観点でフィードバック 7

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個人目標がどのように改善したか? チームのフィードバックを通じて目標 の合意形成が生まれる 役割、責任範囲、求 Before After められるスキルセット が拡大した! Aさん 新機能を実装する 新機能実装に関してプロダクトマネ ジメントする Bさん 新機能を日経IDに導入したい 新機能を日経IDに導入。開発以外 の面でのサポートも含めて 行動が具体化し、責 任範囲が拡大した! Cさん なんと!対外チームに新機 新機能の検討から市場導入までの チーム活動支援 能の重要性を伝える新しい役 割が生まれた Dさん ※ 意義よりの意義、喜び、長所の重なり領域の拡大図 ※ 未公開機能であるため、ぼかしを入れています。 新機能開発 ※ 表の新機能は全て同じ機能を指します。 新機能をMVPとして関係者に提供 する 目標が具体化した! 8

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ワークショップ形式は役割の衝突を回避する 従来の目標設定では、目標の重複により役割の衝 目標が同じなので、タスクの取り 合いが発生する可能性 突が生じる可能性がありましたが、ワークショップ形 Before 式を採用することで、問題を解消できました。 After Aさん 新機能を実装する 新機能実装に関してプロダクトマネ ジメントする Bさん 新機能を日経IDに導入したい 新機能を日経IDに導入。開発以外 の面でのサポートも含めて また、目標設定の段階で役割の合意を得ているの で、実作業における協力体制が自然と生まれます し、相互理解は深まります。 新機能の検討から市場導入までの チーム活動支援 Cさん Dさん 新機能開発 新機能をMVPとして関係者に提供 する ※ 表の新機能は全て同じ機能を指します。 9

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面白そうな傾向?

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チームの成熟度の定性評価に利用できそう? ※ 未公開機能であるため、ぼかしています。 ※ A、B、Dさんは同じ機能の実装を目標にしています。 タックマンモデル MPSプロセスのベン図の中で、似た目標が近くに存在することは、チームの方向性のが一致している ことや集団凝集性が高いことを示唆しているのではないか? 11

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つづきはXP祭りで 12

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詳細はブログに記載しています。 ご興味が出ましたら、詳細はブロ グでもご確認いただけます。 MPSVテンプレートのベン図はQR コードからダウンロードいただけま す。 13

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仲間募集 “日経は、競争でなく協力して楽しく仕事したい仲間を募集しています。 インフレが加速する世界で、ベアによる安定昇給を提供しています。 日経は社員に安心と安定を提供しています。一緒に働いてみませんか?” Hack The Nikkei / JOBS 14

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発表者紹介 慎重エンジニア。2019年7月、日本経済新聞社に入社。日経IDチーム 所属。知の探索 が趣味です。 speakerdeck@after12am docswell@after12am Github@after12am 15