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May 05, 24
スライド概要
サイボウズ株式会社 / 株式会社知財塾 / Smart-IP株式会社
複業で始めた 知財塾から見る 知財実務教育の話
自己紹介 ▣ 上池 睦(かみいけ むつみ)@mutsumimemo ▣ サイボウズ 知財担当 ▣ 知財塾 代表取締役 ▣ 趣味 □ スキー □ カラオケ 2
知財との出会い ▣ 法学部出身 ▣ 最新ガジェットやITサービスが好き → 特許? 映画や漫画が好き → 著作権? → 知財…? ▣ 東京理科大MIPに進学 3
サイボウズの業務 ▣ 運用本部 クラウド運用チーム □ クラウドシステムの品質保証 ▣ 法務統制本部 知財チーム □ 知財戦略策定 □ 特許(発明発掘・調査・権利化・管理) □ 商標、ドメイン □ OSS □ 知財契約、社内教育 4
複業 ▣ IPTech特許業務法人 □ 副所長の湯浅さんに誘われて ▣ 知財塾 □ もともとIPTechの一事業として運営 □ 今年、湯浅さんと共同出資して法人化 □ 代表取締役を務める 5
‘’ ▣ 複業について ▣ 知財塾について ▣ 知財実務教育について 6
‘’ ▣ 複業について ▣ 知財塾について ▣ 知財実務教育について 7
なぜ複業を始めたか ▣ 4年目に知財の兼務を開始 ▣ そしてその直後、知財担当の先輩が退職し、 1人知財に... ▣ 実務がわからないタイミングでちょうどお誘いが ▣ スキルアップしそうだし収入増えるし最高! 8
特許事務所での複業 ▣ 案件の同行 ▣ 発明提案書の作成 企業の実務にも活きる! 9
知財塾での複業 ▣ 企業経営 ▣ ゼミ運営のあれこれ 経営者目線が身に付く!? 10
どう複業しているか ▣ 1週あたり1日分のアウトプット □ 平日本業、土曜日複業 □ 平日1日有休を取って複業 □ 平日の本業後に、数時間ずつ複業 ▣ ほぼオンラインでのやり取り □ 在宅勤務が始まり、チャットする相手を変える だけな状態に 11
サイボウズの制度 ▣ 会社資産を棄損する場合はNG ▣ 会社資産を利用する場合、複業先でも雇用される 場合は申請が必要 ▣ 本業+複業での7連勤は NG 12
報酬の取り扱い ▣ IPTechは業務委託 ▣ 知財塾は… □ 普通にやるなら役員報酬 ■ 社会保険加入が必要 ■ サイボウズとの調整が必要 → できてない... □ 配当金で処理予定 13
知財人材の流動化に関する調査研究(知的財産研究所、2021/3)14 https://www.jpo.go.jp/resources/report/sonota/document/zaisanken-seidomondai/2020_05_zentai.pdf
知財人材の流動化に関する調査研究(知的財産研究所、2021/3)15 https://www.jpo.go.jp/resources/report/sonota/document/zaisanken-seidomondai/2020_05_zentai.pdf
知財人材の流動化に関する調査研究(知的財産研究所、2021/3)16 https://www.jpo.go.jp/resources/report/sonota/document/zaisanken-seidomondai/2020_05_zentai.pdf
労務問題 ▣ 制度 ▣ 就業時間管理 ▣ 健康管理 17
競業避止、情報管理問題 ▣ 競業避止 ▣ 情報漏洩 ▣ 情報コンタミ 18
やってみた感想 ▣ 互いに相乗効果があり、どちらも続ける モチベーションが上がる ▣ 「本業でできない」かつ「本業のための勉強になる こと」をできているのはとても良い ▣ 所属組織以外のことを知りたいと思ったときに、 複業が転職以外の選択肢の1つになった 19
副業・複業経験のある方、 お話しできる範囲でぜひご意見ください! 20
‘’ ▣ 複業について ▣ 知財塾について ▣ 知財実務教育について 21
https://chizaijuku.com/ 22
ミッション 「知財実務スキルの底上げを時間・場所の 制約無く実現できるようにする」 23
問題意識 ▣ 知財業界はアウトプットの機会は「実務の現場」にはあるが、 それ以外にはない ▣ 教育体制が整っている組織が少なく、スキルアップに時間が かかる ▣ 未経験者が特許事務所に入るには、まず給与を下げてでも 実務をやらせてもらわないといけないという環境 ▣ 技術的なバックグラウンド、ポテンシャルがあったとしても、 未経験だと知財業界に入りにくく、人材の損失が発生している 24
さらに、、 ▣ コロナ禍になり、オンラインでの教育の場を 提供するニーズが高まる 25
3つの特徴 ▣ 明細書や意見書といった実務の成果物となる ドキュメントを、体系的なステップに基づいて 書き上げる ▣ ファシリテーターからフィードバックを受けながら 複数の事例についてアウトプットを繰り返して行う ことで、スキルを上げていく ▣ チャットツールを使っていつでも質問や議論ができ、 他のゼミの受講生と交流することも可能 26
開講ゼミ ▣ 明細書作成(IT、機械、化学、バイオ) ▣ 中間応答(IT、機械、化学、バイオ) ▣ 先行技術調査 ▣ 商標権利化 ▣ 意匠権利化 ▣ 事業戦略提案 27
開講予定ゼミ ▣ 特許侵害調査 ▣ 特許情報分析 ▣ 模擬裁判(特許、商標) ▣ 知財事務 ▣ OSSライセンス 28
明細書作成ゼミの例 29
明細書作成ゼミの例 1. 発明の把握 □ 先行技術の把握 □ 課題を解決する要素の 特定 2. クレームの作成 □ メインクレーム案の作成、 ブラッシュアップ □ サブクレームの検討 □ クレーム毎の効果を明ら かにする 3. 図面の作成 □ 必要な図面のリストア ップ □ 符号を振って名称を付 ける 4. 明細書の作成 □ 規定の様式に従って作 成 30
オンラインコミュニティ 31
情報発信 32
イベント開催 33
今後の展望 ▣ 大きな方向性: 実務スキルを底上げして業界全体の人材の成長 スピードを上げて、産業界に提供する知財の 価値を高める ▣ そのために: 特許事務所や企業知財部での新人教育コンテンツ として使ってもらう 34
‘’ ▣ 複業について ▣ 知財塾について ▣ 知財実務教育について 35
知財教育の実態 ▣ アウトプットの機会が「実務の現場」にしかない ▣ 現状のインプット手段 □ 書籍 □ 研修(座学) □ OJT 36
OJTの問題 ▣ 極端な例だと「見て覚える」 ▣ 点が散らばっている ▣ 点と点を自分で結んで理解する → 初学者にこの負担を強いるのは酷 37
プログラミングだと 38
知財実務の特殊性 ▣ 知識だけでは書けないドキュメント □ 資格や検定があっても成果に直結しにくい ▣ 正解がない (もしかしたら知財に限らない話かも) 39
学びの流れ ▣ 全体構造を体系的に知る ▣ アウトプットする手順を知る ▣ 実際に手を動かす ▣ 要素の理解を深めていく 点と点の結び方をステップで先に教える 40
今まで知財教育で工夫されていた点を ぜひ教えてください! 41