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April 29, 23
スライド概要
製造業向けにITを提供する会社で働いています。
マネージャー視点 組織のアジャイルについて 2023年4月29日 © KYOCERA Communication Systems Co., Ltd.
自己紹介します 現在は親会社(及びグループ)向けシステムの企画・開 発・保守する事業の中にある開発エンジニアを集めた 部門の副マネージャーをしています。 少し前は、もっと小規模な組織でIoT、クラウドを扱う 部門でマネージャーをしていました。 その時にScrumと出会いました。 【その他の活動】 ・社内のカイゼンチーム ・社内のコミュニティの運営 ・チームビルディングや課題探索のワークショップ提供 ・アジャイルの啓蒙活動 etc… 1 © KYOCERA Communication Systems Co., Ltd.
今日お話しする事 5 : 5 2 © KYOCERA Communication Systems Co., Ltd.
目新しいものでは なく原点的な話 3 © KYOCERA Communication Systems Co., Ltd.
私も知りたい アジャイルとは何なのか? 4 © KYOCERA Communication Systems Co., Ltd.
皆さんご存じ Kent Beck James Grenning Robert C. Martin Mike Beedle Jim Highsmith Steve Mellor 私たちは、ソフトウェア開発の実践 Arie van Bennekum Andrew Hunt Ken Schwaber あるいは実践を手助けをする活動を通じて、 Alistair Cockburn Ron Jeffries Jeff Sutherland よりよい開発方法を見つけだそうとしている。 Ward Cunningham Jon Kern Dave Thomas Martin Fowler Brian Marick アジャイルソフトウェア開発宣言 この活動を通して、私たちは以下の価値に至った。 プロセスやツールよりも個人と対話を、 包括的なドキュメントよりも動くソフトウェアを、 契約交渉よりも顧客との協調を、 計画に従うことよりも変化への対応を、 価値とする。すなわち、左記のことがらに価値があることを 認めながらも、私たちは右記のことがらにより価値をおく。 5 © KYOCERA Communication Systems Co., Ltd.
出る出る・・・ ・迅速 ・確約 ・変化 ・柔軟 ・勇気 ・協調 ・調和 ・集中 ・価値 ・成長 ・公開 etc… ・観察 ・尊敬 ・検証 ・信頼 ・適応 ・単純 ・対話 ・持続 6 © KYOCERA Communication Systems Co., Ltd.
思考停止… 考えないといけない事や取り組まないといけない事が多すぎる・・・ と、頭を抱える人も多くいるで事でしょう。 7 © KYOCERA Communication Systems Co., Ltd.
概念なんだよなぁ 「アジャイル」は概念とも言えると思っています 「概念とは人が認知した事象に対して 抽象化・普遍化を重ねて、思考の礎として 意味づけられたもの。」 つまり概念は時代とともに変化していきます。 アジャイルソフトウェア開発宣言が世にメッセージ された当時より、多くの文脈を含む様になったと思います 8 © KYOCERA Communication Systems Co., Ltd.
4年ぐらい前 これからお話する事ですが、 サクセスストーリーでもベストプラクティスでもありません。 私が当時、小さい組織のマネージャーとして 何を思い、何に取り組んで来たのかを回想しながら お話していきたいと思います。 9 © KYOCERA Communication Systems Co., Ltd.
歯車が回り始める コトの発端・・・ メンバーがある日、仕事を取ってきました。 で、こう言うんです。 「プロジェクトを進める為には、 アジャイルみたいに進めないといけないです。 というか、そういう提案をしてきました。 だって、顧客にはフワッとした要望しかないので。」 10 © KYOCERA Communication Systems Co., Ltd.
生粋の ウォーターフォーラー 11 © KYOCERA Communication Systems Co., Ltd.
一応、、自主規制 全く知識がなかった私達は色々調べました、、、 Agile導入のコンサルは高すぎる(汗) 社内の有識者を頼り、勉強会を開いてもらいました。 12 © KYOCERA Communication Systems Co., Ltd.
Redmine、、、 なつかしい 知識ゼロからのスタートで半日程度の勉強会では 定着もままならず、、、 案件に突入していくことになりました。 当時はどこから手を付けていいかも分からない状態で したが、一先ず、プロダクトバックログ管理から始めよう と思い、Redmineを構築しました。 13 © KYOCERA Communication Systems Co., Ltd.
ウォーターフォール 回帰😢 しかし、案件を進めていく中で、プロダクトバックログ 管理は浸透・定着せず、いつしかWBS+ガントチャート 管理に変わっていきました。 案件遂行のプレッシャーや管理手法変更のストレス など要因は色々あったと思います。 結局、Agileとかはどこへやらで、 立派なウォーターフォールでした。 14 © KYOCERA Communication Systems Co., Ltd.
感謝しかない とは言え、顧客には途中成果の報告やデモなどを行い 、定期的にフィードバックをいただいていました。 苦労も多くしましたが、順調に実績を積み重ねて いきました。 私たちは当時、本当に未熟なチームでしたが、期待を 込めて投資をして頂きました。 この場を借りてお礼申し上げます。 15 © KYOCERA Communication Systems Co., Ltd.
Certified ScrumMaster® 組織内では、ちゃんとAgileできていないよね・・・ という課題感はありました。 そんな折、メンバーからSMの認定を受けたらどうか? と提案をもらい、背中を押してもらいました。 もともと見識を深めたいと思っていたので 渡りに船でした。 16 © KYOCERA Communication Systems Co., Ltd.
深いな~、沼る 私は学習を続け、SM、A-SMと認定を頂き、 書籍などを通して自分なりにAgileやScrumの理解を 深めていきました。 そして自分の部門を改めて振り返り、 ある事に気付きました。 AgileやScrumを実践するにあたり、圧倒的に メンバーの『マインドセット』が未熟である事に。 17 © KYOCERA Communication Systems Co., Ltd.
当然の反応… 18 © KYOCERA Communication Systems Co., Ltd.
これスキです 【Scrum:5つの価値基準】 ・確約(Commitment) ・集中(Focus) ・公開(Openness) ・尊敬(Respect) ・勇気(Courage) はい。これ大事だからね!! ちゃんと意識して活動しましょう。以上。 19 © KYOCERA Communication Systems Co., Ltd.
卵が先か鶏が先か Agile開発やScrum、仮説検証型でもいいです。 これらを取り組んでいたら 【5つの価値基準】 は容易に獲得できますか? また、逆に先に上げた手法を行う為に 価値について理解し、実践していきましょう!! と意識付けしたからと言って簡単に獲得できますか? 20 © KYOCERA Communication Systems Co., Ltd.
No! コンフォートゾーン 答えはNoです。 適切なマインドセットが備わっているチームだからこそ Agile開発やScrum、仮説検証型の様な、 ラーニングゾーンでの取り組みが継続的に できるのです。 これは前提となる必須条件ではないのでしょうが、 フォーカスされていない事が多いと思います。 21 © KYOCERA Communication Systems Co., Ltd.
組織の遺伝子 マネージャーの皆様、または組織運営に係わる方々。 組織が、チームが、大事にすべき価値基準を根付かせ 、マインドセットをアップデートするという事は 『組織のカルチャーを変えるという事と同義です。 組織の遺伝子を塗り替えるという事です。』 とても難しい事ですが、この取り組みから目を 逸らしてはいけません。 22 © KYOCERA Communication Systems Co., Ltd.
ぐぅ~と 凝視 外向けの価値提供ばかりに目を向けずにまずは自分たちを 見つめ直してください。 そして内向けに個人・チームが大事にすべき、または 大事にされていない価値基準を見つけるところから始めて下さい。 23 © KYOCERA Communication Systems Co., Ltd.
期待せずに 話を戻します。 『AgileやScrumを実践するにあたり、圧倒的に メンバーの『マインドセット』が未熟である事に。』 と気づいたと申し上げました。 では、どの様に考え、取り組んで来たか? をお伝えしていきます。 特に目新しいものではありません。 24 © KYOCERA Communication Systems Co., Ltd.
まずはここからです 私はマネージャーの立場上、 部門固有のMVV(mission、vision、value)を 半期毎に定義し、メンバーに共有しています。 そこに新たに、 『目指す組織風土・マインド』 という項目を追加し、最低限強く意識して欲しい 価値基準を定義しました。 25 © KYOCERA Communication Systems Co., Ltd.
自ら変わる努力 至ってシンプルですが、私が大切だと思うモノを まずは3つ掲げました。 お互いを尊重する お互いを信頼する チャレンジをたたえる そしてマネージャーが自ら変わる必要があります。 自分の「生き様」から変えていくのです。 26 © KYOCERA Communication Systems Co., Ltd.
チームを人と捉える 内面(組織・メンバー)を観察し、変化を見ていきます。 繰り返しメッセージします。 そして状態をフィードバックしていきます。 次の一手として引き続き状況を見ながら、期中でも 目標をアップデートしていきます。 自律的に行動する(3ヶ月後) どのような人間になりたいのか 27 (4ヶ月後) © KYOCERA Communication Systems Co., Ltd.
血を通わせる なぜこの様な事をするのかですが、 こういった部門の定性的な目標や目指すべき状態が ポスターにならない様に、です。 成長に応じて、目指すべきモノ(目標)が進化し、 個人ではなく組織・チームへフィードバックを行う 事で、それは無機的なモノから有機的なモノになります。 28 © KYOCERA Communication Systems Co., Ltd.
それぞれ なんだよなぁ 冒頭で示した通り、アジャイルとは概念と捉えており、 多くの文脈を含みます。 解釈は十人十色で、各々の見解の統合に全く意味は ありません。環境が違えば定義も変わるでしょう。 29 © KYOCERA Communication Systems Co., Ltd.
自分達で探索 故に抽象度の高い「アジャイルになる」という目標では 皆が路頭に迷ってしまいます。 なので、大事にすべき価値基準(マインド)のピースを 1つ1つ着実にチームが獲得していく。 そうする事で確実に一歩ずつチームが成長していきます。 私は近道は無いと考えています。 チームによってどの様なパズルになるかはわかりません。 しかし、それで良いと思います。 30 © KYOCERA Communication Systems Co., Ltd.
蛍の光♪ 他にも色々取り組みましたが、 そろそろエンドロールが流れ出す時間となりましたので 終わりにしたいと思います。 また機会を頂けるのであれば、どこかで、 お話したいと思います。 最後に・・・ 31 © KYOCERA Communication Systems Co., Ltd.
マインド大切 マネージャー視点・立場からの取り組みと言う事で 需要があったかどうかは不明ですが、、、 聞いて頂きありがとうございました。 これまでお話した事は全部忘れても構いませんが、 これだけは刺さって欲しいです。 原点はマインドです。 人生を豊かにする事もビジネスで成果を出す上でも、 私はここに帰結すると思っています。 32 © KYOCERA Communication Systems Co., Ltd.
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