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June 12, 25
スライド概要
2025/6/11(水)「"自分的アップデート"を共有する会」での発表資料を共有します。
https://kincom.cybozu.co.jp/chats/fylwelihazdlpq7t
発表テーマ:cli-kintone(kintoneコマンドラインツール)を業務フローに取り入れてみた話
よろしければご覧ください。
数年前から畑違いながら情報システム担当になりました。kintone、コラボフロー、JavaScript、Excel VBAなど勉強中です。普段は総務なお仕事してます。趣味は自転車旅です。
20250611 "自分的アップデート"を共有する会 Vol.5 cli-kintone(kintoneコマンドラインツール)を 業務フローに取り入れてみた話
自己紹介 キンコミネーム:Mizu(水谷 正樹) 数年前から畑違いながら情報システム担当になりました。 kintone歴 2年・キンコミ歴 11ヶ月 JavaScript、VBAなども勉強中。趣味は自転車旅です。
小牧岩倉衛生組合について 事業内容 • 愛知県の小牧市と岩倉市で発生した廃棄物 の処理を行っています。 所有施設 ・小牧岩倉エコルセンター(清掃工場) ・環境センター処分場(埋立処分場) 職員数 ・33名 今年度(4月)からkintoneアカウント を全職員に配布
”cli-kintone” を業務フローに取り入れてみた話
”cli-kintone” を知ったきっかけ ◼kintone導入前、サイボウズOfficeのカスタムアプリを使用していた ◼現在はカスタムアプリからkintoneへの移行を進めている ◼添付ファイルをkintoneに一括アップロードできるツールが必要になった
◼情報収集を進める中で ⚫コマンド操作で、添付ファイルの一括アップロードができる cli-kintoneというツールがあることを教えてもらう。 ⚫コマンドラインはまったくの未経験だったが、調べてみたら、 思ったより簡単でとても便利なツールだった。 ⚫日々の業務でも活用できるかも! ⇒意外な「自分的アップデート」体験ができた
”cli-kintone” とは ◼コマンドでkintoneのレコード情報を入出力できるツール。 ◼添付ファイルの一括アップロード・ダウンロードも可能。 ◼Windowsのコマンドプロンプトなどから操作を行う。
◼コマンドプロンプトの実行例 データのインポート ➢ cli-kintone.exe record import --app アプリID --base-url kintoneのURL --api-token アプリのAPIトークン --file-path csvファイルのパス --attachments-dir アップロードする添付ファイルのパス ◼バッチファイル(.bat)で操作 cli-kintoneのコマンドをバッチファイルとして保存すれば、毎回コマンド を入力しなくてもダブルクリックで実行できる。 ※具体的な使い方は、cybozu developer networkのチュートリアル「はじめよう cli-kintone」がとても分かりやすいので参照してください。
”cli-kintone” のユースケース ◼kintoneアプリの保守 ⚫kintoneアプリデータのバックアップ ⚫テスト環境アプリから本番環境アプリへのデータ移行 ◼クローズドシステムとkintoneのデータ連携 ⚫基幹システムや工場システムなどに多く見られるクローズドシ ステムのデータをkintoneに取り込むことにも活用できる。
”cli-kintone” 活用事例
計量システム 【計量システム】 ごみ収集車や一般搬入車の重量を計量し、 ごみ搬入量や料金を記録しているシステム • この計量データをkintoneに取り込み、業 務で活用したい。 • 計量システムはクローズドシステムであり、 データ出力は、日報、月報、年報のExcel 帳票出力のみ。 • 計量データをkintoneに取り込み、業 務で活用するには、帳票をkintoneに 取込可能な形に整形した上で、ファイ ル読み込みで取り込む必要があった。
◼計量システム帳票の例 印刷して使用することを前提とした作りのため、 kintoneに取り込むためには加工が必要
◼ExcelVBAとcli-kintoneで帳票データの整形から アップロードまでを自動化 ExcelVBAで ①計量システムから日報データを取得 ②kintoneにアップロードできる形に整形・CSV出力 ③cli-kintoneコマンドのバッチファイルを起動し kintoneにアップロード cli-kintone 帳票データ 計量 システム
◼日報取得とバッチファイル実行のExcelツール ボタンをクリック(マクロスタート) ① 計量システムから日報を取得 ↓ ② Kintone取り込み用のCSV作成 ↓ ③ バッチファイル実行 (cli-kintoneコマンド) ↓ ④ kintoneへアップロード
◼Kintoneアプリ 取り込んだ計量データ 表やクロス集計表で集計して業務に活用
まとめ • 基幹システムや工場システムを、直接、kintoneと連携させる 場合、多額のシステム改修費用がかかる。 • cli-kintoneを活用すれば、費用をかけずにデータ連携を行うこ とができる。 • 現在では他のアプリにもこの仕組みを応用しており、将来的に はWindowsタスクスケジューラと連携して、完全自動化にも取 り組んでみたい。 • また、完全に自動化させた場合、アップロードの成功・失敗な どのログを残す仕組みも必要かと思いますので、引き続き、 アップデートをしていきたいと思います。
ご清聴ありがとうございました