120 Views
January 11, 26
スライド概要
LLMと画像生成AIと一次創作同人誌を作ったら時短にならなかった話
NotebookLM漫画スライド作成プロンプト + Stable Diffusion(Krita AI Diffusion)の作例でもあります。
絵を描くAI術師。
これは都内某所で2026年1月に行われた、AIグッズミートアップのLT資料です。「AI創作は時短の夢を見るか?」と題して、AIで創作を時短できるのか?かつて持っていた期待と、実際やってみての現実についてお伝えしようと思います。
自己紹介です。私はユン・コヒヤです。本職はWEBエンジニアで、ピコピコ系のヴィジュアル系バンドを追っかけるバンギャです。そして設定資料集という物体が大好きです。2024年1月から存在しないヴィジュアル系バンドに狂っています。また、このスライドはNotebookLM75%, SDXL25%を用いて作成されました。反面教師としてご覧ください。
さて、皆様はこのようなことを考えたことはございますでしょうか?「AIを使えば作品作りが爆速になるのでは」と。作りたい作品が山ほどある人には朗報です。
その通り、確かにAIは創作の一部を加速してくれます。LLMとの二人三脚で設定は膨らませられますし、画像生成AIを駆使すれば絵の完成は速くなります。これは事実としてあります。
私は長年同人誌を描いてきましたが、ここ数年同人誌の原稿が完成しないことに困っていました。時短と完成という実績を求めて、同人誌制作にもう一度挑戦しました。次はAIがついている、しかし、このプロジェクトが本当に時短になったかというと、結論から言うとそうではありませんでした。
こちらが2025年9月に頒布した同人誌の制作スケジュールです。手書きのガントチャートを読み込ませたので期間がだいぶアバウトですが、おおむねこのような感じの進行でした。Claudeと架空のバンドの紹介文やインタビュー記事をでっちあげ、Stable DiffusionのLoRA作成と調整をし、ChatGPTと20万字壁打ちする合間に怪文書を作らせ、最後の2週間でイラストの画像生成・修正・紙面のレイアウトをしました。
特に時間がかかったのがStable DiffusionでのLoRA作成と調整です。スライドでは盛大に計算ミスしていますが、1カ月かかりました。
この1カ月は何だったのか、AI特有の綺麗な絵柄ではダメだったのか、それは
人間の「こだわり」、つまり「性癖」をAIに叩き込む時間でした。私が満足して創作活動にAIを取り入れるには、これは不可欠な要素でした。
私は自分の描いた絵だけしかLoRAにしていません。ベースとするチェックポイント違いで複数、自分の画風LoRAとオリジナルキャラクターのLoRAを作り、その配合を研究して自分の本来の絵柄に近いものを追求しました。またキャラや世界観設定では、LLMに突拍子もないアイデア、例えば「九龍城砦風ゲーセンで有名だったウェアハウス川崎が取り壊されなかったら……よし、住まわせよう」など、論理の飛躍を注入するのも人間に許された特権です。
私は一番調子のいい時で、二次創作のモノクロ漫画52ページを2カ月で描き上げた ことがありました。今回のAI創作はフルカラー40ページで8週間以上。一次創作という点を加味すれば速いのかもしれませんが、単純な時短とは言えません。費やした時間の「質」が違うのだと考えています。
まとめると、「癖」を詰め込むほど時短は叶わなくなるが、AIと一緒に創作するのは楽しいということです。作品がエターナらない世界を目指して日々noteで画像生成AIのTipsを発信しているのでよろしければ見ていってください。
今後、今回お渡しした同人誌の詳細なメイキングを、冊子の形で頒布予定です。楽しみにしてお待ちください。ありがとうございました。