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August 10, 26
スライド概要
はじめまして、yukikoと申します。 IT教育支援や、DX推進が可能です。 ◆ スキル LPIC レベル2 AI / Python Splunk BI(データ可視化・分析) ◆ その他 新卒・未経験の学生向けに、エンジニア転職を応援する資料を趣味で作成しています。 もしよろしければご活用ください。
IT研修 for 文系エンジニア KPIについて学ぶ Understanding KPI — 数値の味方になる、はじめの一歩 文系出身の新人・キャリアチェンジエンジニアのための、根拠ある指標づくり入門 うさうさ研修工房 | デザインは感性ではなく設計 うさうさ研修工房 1 / 11
WARM-UP SURVEY はじめに、 1問だけ答えてください Quick Survey — before we start A B 得意・好き 数字で語るのが心地よい 苦手だが必要性は理解 使えるようになりたい 「数字」と聞いて、あなたの気持ちに近いのは? 以下の選択肢の中から直感で選んでみましょう。この講義の後、もう一度 C 正直、避けてきた 感覚や言葉で伝える方が楽 同じ質問をします。 Why this matters — 答えを記録しておくことで、研修後の変化を自分自身で実 感できます。 うさうさ研修工房 D 考えたことがない そもそも意識していない 2 / 11
WHY — 01 なぜ文系出身エンジニアこそ KPIを学ぶべきか エンジニアが「数値」を求められる場面 進捗報告 Why KPI matters for liberal-arts-background engineers 「順調です」ではなく、 消化率・残タスク数で語る 「数字は苦手」は、経験の量の差にすぎません。 品質評価 KPIは才能ではなく設計です。正しい型(フレームワーク)を知れば、文系 出身でも根拠ある指標を組み立てられます。 この講義で得られること 「バグが多い」ではなく、 不具合密度・障害件数で語る 改善提案 数字で「説明できる」自信 上司・顧客への説得力ある報告 「速くなった気がする」ではなく、 処理時間の実測値で語る 感覚ではなく根拠に基づく意思決定 うさうさ研修工房 3 / 11
WHAT — 02 KPIとは何か KGI・OKRとの違い 目標から行動までのつながり KGI 最終ゴール / 例)年間売上1億円達成 What is a KPI? — vs. KGI and OKR KPI(Key Performance Indicator) KPI 重要業績評価指標。最終目標(KGI)に至るまでの過程を測る指標。 中間指標 / 例)月間新規商談数50件 日々のアクション 現場の行動 / 例)1日10件の架電・提案資料改善 覚え方(Why/What/How) KGI Why 何のために?(最終ゴール) KPI What 何を測るか?(達成度の指標) OKRとの違い: OKR(Objectives and Key Results)は挑戦的な「目標+成果指 標」のセット。KPIは既存業務の健全性を継続的に測る指標という点で目的が異 なります。 アクション うさうさ研修工房 How どう動くか?(日々の施策) 4 / 11
REFERENCE — 03 良いKPIの条件 SMART基準 Peer-referenced: the SMART criteria (Doran, 1981) S M Specific 具体的 Measurable 測定可能 George T. Doran(1981) “There's a S.M.A.R.T. Way to Write Management's Goals and Objectives.” Management Review, 70(11), 35–36. A Assignable 担当明確 マネジメント目標設定の古典的フレームワーク。40年以上、企業・研究双方で 引用され続けています。 R Realistic 現実的 実務ワンポイント 「バグを減らす」は目標にならない。「今期のバグ密度を10件/KLOC以下に T Time-related 期限付き する(達成期限:Q3末)」ならKPIになる。 うさうさ研修工房 5 / 11
REFERENCE — 04 指標は1つに偏らない バランスト・スコアカード 財務の視点 顧客の視点 Financial Customer 収益性・コスト効率 満足度・利用継続率 Peer-referenced: the Balanced Scorecard (Kaplan & Norton, 1992) Kaplan, R. S., & Norton, D. P.(1992) 戦略 Strategy “The Balanced Scorecard—Measures That Drive Performance.” Harvard Business Review, 70(1), 71–79. 業務プロセスの視点 学習と成長の視点 Internal Process Learning & Growth 品質・リードタイム スキル向上・改善活動 財務指標だけに偏らず、4つの視点から組織の健全性を測る手法。KPI設計に も応用できます。 エンジニア組織への応用例 「開発速度」だけでなく「品質」「顧客満足」「学習・成長」もあわせて測ると、 偏った最適化を防げます。 うさうさ研修工房 6 / 11
REFERENCE — 05 / ENGINEERING KPI エンジニア組織の KPI例 DORA Metrics(4指標) Engineering KPI example: DORA / Accelerate metrics 1 2 デプロイ頻度 変更のリードタイム Deployment Frequency Lead Time for Changes どれだけ高頻度でリリースできるか コミットから本番反映までの時間 3 4 変更失敗率 平均復旧時間( MTTR) Change Failure Rate Mean Time to Recovery リリースが障害につながる割合 障害発生から復旧までの時間 Forsgren, N., Humble, J., & Kim, G.(2018) Accelerate: The Science of Lean Software and DevOps. IT Revolution Press. 23,000件超の調査データに基づき、ソフトウェア開発組織の実力を測る 4指標を特 定した研究。DevOps Research and Assessment(DORA)チームによる成果です。 文系エンジニアへのヒント: 自分のチームの「デプロイ頻度」を数えるところ から、数値の味方になる第一歩を。 うさうさ研修工房 7 / 11
HOW — 06 KPIをどう作るか 4ステップ設計法 目的を決める (Why) 1 何のための KPIか(KGIとの接続) How to design a KPI — a 4-step process 指標を選ぶ (What) 「Why → What → How」の順で考えることが、 2 SMART基準で測定可能な数値に落とす ぶれないKPI設計の近道です。目的を先に固定してから指標を決めるのが、う さうさ研修工房の一貫した方針です。 計測方法を決める チェックリスト 3 (How) 誰が・どう・どの頻度でデータを取るか このKPIはKGIに直結しているか? 現場が自力で動かせる指標か? データを継続的に取得できるか? 運用し見直す (Check) 4 定期的にKPIそのものを検証する 数値が良くても悪用(数字合わせ)されないか? うさうさ研修工房 8 / 11
PITFALLS — 07 よくある KPIの失敗パターン ! 指標が多すぎる 何を優先すべきか現場が判断できなくなる。3〜5個に絞り込む。 Common pitfalls when working with KPIs KPIは「作って終わり」ではありません。 ! 数字合わせが起きる 誤った運用は、かえって現場を疲弊させます。代表的な3つの落とし穴を押さ KPI達成が目的化し、本質的な価値提供から外れる(グッドハートの法 えておきましょう。 則)。 Goodhart's Law(グッドハートの法則) “ある指標が目標になった瞬間、それは良い指標ではなくなる ” ! 測って終わり 計測した数値をアクションに繋げず、レポートのための数値になる。 KPI達成そのものが目的化すると、本来の目的(KGI)から外れた行動を招 きます。定期的な見直しが不可欠です。 うさうさ研修工房 9 / 11
SUMMARY あなたはもう、 数値の味方です You're on your way to becoming friends with numbers 1 KPIは才能でなく設計 Why→What→Howの順で組み立てる 2 SMART基準で磨く 具体的・測定可能・期限付きに 最初のアンケートを、もう一度 視点を偏らせない 「数字」と聞いて感じた気持ちは変わりましたか? A〜Dの中から、今 3 財務・顧客・プロセス・成長 の自分に近いものを選んでみましょう。小さな変化に気づくことが、次 の学習への一歩になります。 作って終わりにしない 4 定期的に計測し、見直す うさうさ研修工房 10 / 11
REFERENCES 参考文献 Cited sources (peer-reviewed / official) Doran, G. T. 1981 There's a S.M.A.R.T. Way to Write Management's Goals and Objectives. Management Review, 70(11), 35–36. Kaplan, R. S., & Norton, D. P. 1992 The Balanced Scorecard—Measures That Drive Performance. Harvard Business Review, 70(1), 71–79. Forsgren, N., Humble, J., & Kim, G. 2018 Accelerate: The Science of Lean Software and DevOps. IT Revolution Press. (DORA Metrics) すべて査読・公式媒体( Harvard Business Review/Management Review/IT Revolution Press)に掲載された文献に基づいています。 うさうさ研修工房 11 / 11