【IT研修講師向け】要件ヒアリングとクライアント対応_心理的安全性

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August 13, 26

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はじめまして、yukikoと申します。 IT教育支援や、DX推進が可能です。 ◆ スキル LPIC レベル2 AI / Python Splunk BI(データ可視化・分析) ◆ その他 新卒・未経験の学生向けに、エンジニア転職を応援する資料を趣味で作成しています。 もしよろしければご活用ください。

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要件ヒアリング × クライアント対応研修 心理的安全性で「本音の要件」を引き出す 文系出身・新人〜中堅エンジニア向け|Why・What・Howで学ぶヒアリング実務 うさうさ研修工房

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GOAL 本日のゴール 1 「心理的安全性」を自分の言葉でクライアントヒアリングに結びつけて説明できる 2 SCARFモデルの5要素を使い、クライアントが話しやすい場をつくれる 3 要件が「言われた通り」ではなく「本音」まで引き出す質問技法を使える 4 ヒアリング結果を、認識齟齬なくクライアントと合意形成できる 要件ヒアリングとクライアント対応|心理的安全性で「本音の要件」を引き出す 2

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WHY なぜヒアリングに心理的安全性が必要か 本音は「安全な場」でしか出てこない クライアントは「こんな初歩的な要望を言ったら評価が下がるのでは」と感じると、要件を省略・美化して伝える 省略された要件は、後工程で高コストな手戻りになる ヒアリング時に拾えなかった要件は、実装・テスト段階で判明するほど修正コストが跳ね上がる 心理的安全性はチームだけでなく対顧客にも適用できる概念 Edmondson(1999)の心理的安全性理論は社内チーム研究が出発点だが、対クライアントの信頼関係構築にも応用 できる 要件ヒアリングとクライアント対応|心理的安全性で「本音の要件」を引き出す 3

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WHY 心理的安全性がないと起きる失敗(実務あるある) ケース:詰問口調のヒアリングで要件が半分しか出てこなかった案件 担当者が「それは決まっていますか?」と急かすように質問 → クライアントが「特にありません」と本音を閉じてしまい、後工程で追加要望が多発 ケース:専門用語を多用し、クライアントが質問できなかった案件 「わからない」と言うと能力不足に見えると感じたクライアントが、理解していないまま合意 → 納品後に「イメージと違う」トラブルに → どちらも「安全に本音・疑問を言える場」がなかった失敗 要件ヒアリングとクライアント対応|心理的安全性で「本音の要件」を引き出す 4

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WHAT 心理的安全性とは何か 「対人関係においてリスクある行動をとっても、このチーム(関係)は自分を罰しない」という共有された確信 質問できる 異論を言える ミスを認められる 「わからない」と言っても評価が下がらない 提案に対して率直な懸念を伝えられる 誤解や間違いを隠さず共有できる 出典: Edmondson, A. C. (1999). Psychological Safety and Learning Behavior in Work Teams. Administrative Science Quarterly. 要件ヒアリングとクライアント対応|心理的安全性で「本音の要件」を引き出す 5

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WHAT SCARFモデル:安心な場をつくる 5要素 S|Status C|Certainty A|Autonomy 自分の意見が軽視されていないと感じる この先どう進むか見通しが持てる 決定権が自分にもあると感じられる R|Relatedness F|Fairness 相手を味方だと感じられる 公平に扱われていると感じられる 出典: Rock, D. (2008). SCARF: A Brain-Based Model for Collaborating with and Influencing Others. NeuroLeadership Journal. 要件ヒアリングとクライアント対応|心理的安全性で「本音の要件」を引き出す 6

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WHAT 良いヒアリングを構成する 3つの質問技法 技法 内容 使いどころ オープンクエスチョン 「はい/いいえ」で終わらない問い 課題や背景を広く引き出したいとき クローズドクエスチョン 選択肢を絞った問い 曖昧な要件を確定させたいとき リフレーミング質問 相手の発言を言い換えて確認する 認識齟齬を防ぎたいとき 要件ヒアリングとクライアント対応|心理的安全性で「本音の要件」を引き出す 7

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HOW ヒアリングの実務手順 1 2 3 4 準備 実施 整理 合意 ▶ 業界・過去資料を事前調査し、 SCARFのCertainty(見通し)を保 証するアジェンダを用意 ▶ オープン→クローズドの順で質問 し、要件を広げてから絞り込む 要件ヒアリングとクライアント対応|心理的安全性で「本音の要件」を引き出す ▶ 聞いた内容をリフレーミングし、要 件定義書のフォーマットに落とし込 む 議事録・要件定義書をクライアント と読み合わせ、認識齟齬がないか 確認する 8

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HOW SCARFを意識した質問フレーズ集 Status 「専門的な観点から率直なご意見をいただけますか」 Certainty 「本日は3つの論点を、この順番で伺います」 Autonomy 「AとBどちらの方向性がよろしいですか」 Relatedness 「同じ目的に向けて一緒に整理させてください」 要件ヒアリングとクライアント対応|心理的安全性で「本音の要件」を引き出す 9

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HOW 新人がよくつまずくポイント よくあるミス 対策 専門用語をそのまま使い、クライアントが質問しづらくなる 初回は平易な言葉で説明し、「専門用語で構いませんか」と確認してから使う 要件を聞いたその場で実現可否を即答してしまう 「持ち帰って検討します」と一旦保留し、 Fairness(公平な検討)を担保する 議事録を自己流の言葉でまとめ、認識齟齬が起きる クライアントの発言をできるだけそのまま引用し、リフレーミングで確認を取る 要件ヒアリングとクライアント対応|心理的安全性で「本音の要件」を引き出す 10

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CHECK 理解度チェック Q1. 心理的安全性の定義を、自分の言葉で一文にしてください。 Q2. SCARFモデルの5要素をすべて挙げてください。 Q3. 認識齟齬を防ぐための質問技法は何ですか? (模範解答は講義台本の該当ページに記載) 要件ヒアリングとクライアント対応|心理的安全性で「本音の要件」を引き出す 11

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SUMMARY まとめ Why:安全な場でしか本音の要件は出てこず、省略は後工程の手戻りコストに直結する What:心理的安全性は Edmondson(1999)の理論、SCARFはRock(2008)の脳科学ベースのモデル How:準備→実施→整理→合意の4手順とSCARFを意識した質問フレーズで信頼関係を築く 次回予告:要件定義書への落とし込みと、クライアント報告テンプレートの作り方 要件ヒアリングとクライアント対応|心理的安全性で「本音の要件」を引き出す 12

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REFERENCE 参考資料 ・Edmondson, A. C. (1999). Psychological Safety and Learning Behavior in Work Teams. Administrative Science Quarterly, 44(2), 350-383. ・Rock, D. (2008). SCARF: A Brain-Based Model for Collaborating with and Influencing Others. NeuroLeadership Journal, 1, 1-9. ・Gable, G. G., Sedera, D., & Chan, T. (2004). Enterprise Systems Success: A Measurement Model. ICIS Proceedings. ・Maynard, H. B. (1986). Industrial Engineering Handbook(要件把握・業務分析の基礎理論). 要件ヒアリングとクライアント対応|心理的安全性で「本音の要件」を引き出す 13

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ご質問はありますか? 次回:要件定義書への落とし込みと、クライアント報告テンプレート うさうさ研修工房