Azure MigrateによるAzure Localへの移行

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July 06, 25

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SCUGJ 第46回勉強会 ロゴ作成中 2025/07/05 Windows Server and Cloud User Group Japan 後藤 諭史(Satoshi GOTO)

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ロゴ作成中 後藤 諭史( Satoshi GOTO )  国内ディストリビューターに転職しました  Microsoft製品中心なソリューションアーキテクトやっています   Microsoft MVP - Cloud and Datacenter Management (Jul.2012 - Jun.2025) Microsoft MVP – Microsoft Azure(Jul.2024 - Jun.2025) 2

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ロゴ作成中 本セッション資料ですが、個人で準備した環境において、個人的に実施した検証/結果を基に記載しています。 あくまで個人の意見/見解であり、所属する会社の正式な回答/見解ではない事に留意してください。 3

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ロゴ作成中 クラウドサービスを取り扱っているため、セッション当日(2025/07/05)時点の情報となります。 セッション終了直後、いきなり仕様が変更される場合もありますのでご了承ください。 4

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ロゴ作成中  Microsoftのファーストパーティソリューション ◦ Azure Migrate → 待望の実装(ただしプレビュー) ◦ System Center Virtual Machine Manager → Azure Local 22H2までのサポート → 事実上使用不可(だって23H2ですらそろそろサポート終了……)  サードパーティソリューション ◦ Microsoftのドキュメントでは以下の3つを紹介 ◦ ◦ ◦ Carbonite Migrate for Microsoft Azure Stack HCI Commvault の Cross-Hypervisor Restores Veeam Backup & Replication の Instant VM recovery  手動で頑張れ(ドキュメント上は22H2のみ) ◦ エクスポート/インポート 5

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ロゴ作成中  Azure Local VM管理で管理できない ◦ ◦ 現在はリソースブリッジを介して作成された仮想マシンのみAzureポータルから管理可能 バックアップソフトで移行すると、ローカルの管理ツールからしか管理できない  移行で停止時間が必要 ◦ ◦ 差分同期とかができないので、最終バックアップをしてからリストア 増分バックアップとかでバックアップ時間は短縮できるものの、リストアは時間がかかる  障害時にサポートが泣き別れる ◦ ◦ バックアップツールの問題? 責任の擦り付け合いが発生 Azure Localの問題? 6

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ロゴ作成中 待望のファーストパーティソリューション Azure Migrate 7

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ロゴ作成中  もともとはMicrosoft Azureへの移行ソリューション  Azure Localにも対応(Azure LocalはAzureのサービスなので) ◦ ◦ from Hyper-V from VMware  オンプレ側の仕掛けを作った後は、すべてAzureポータルから操作可能  サポートされているゲストOSは以下の通り Windows系 Windows Server 2025 Windows Server 2022 Windows Server 2019 Windows Server 2016 Windows Server 2012 R2 Windows Server 2008 R2* Linux系 Red Hat Linux 6.x, 7.x, 8.x, 9.x Ubuntu Server and Pro. 18.x, 20.x CentOS 7.x, 8.x, 9.x SUSE Linux Enterprise Debian 9.x, 10.x, 11.x, 12.x 8

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ロゴ作成中  移行元、移行先用としてアプライアンス(仮想マシン)を導入  アプライアンスがAzure Migrateの指示に基づいて、レプリカ作業として仮想 ディスクをコピー。その際にフォーマットやセクタ変換を行う ◦ ◦ Hyper-Vの場合は移行元Hyper-V/移行先Azure Localので隠し共有を使ってコピー VMwareの場合はvCenterを利用して仮想ディスクを取り出して、Azure Localの隠し共有にコピー  移行実施の指示により、最終レプリカ(コピー)を実施。その後仮想マシン を新規作成、最終レプリカ後のディスクを、本番用ディスクとしてコピーの 上マウントして仮想マシン起動  移行完了後の後始末として、レプリカ用ディスクを削除して終了  やってることは、Hyper-Vの場合もVMwareの場合も一緒 9

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ロゴ作成中 インターネット ①レプリカ作成/移行指示 ①レプリカ作成/移行指示 ターゲット アプライアンス ソース アプライアンス ④仮想マシン作成 (ターゲットアプライアンスが実施) ②ディスクを変換しながらコピー (ソースアプライアンスが実施) 仮想 ディスク ボリューム ボリューム (\\クラスタ名\ClusterStorage$) ③本番ディスクとしてコピー (ターゲットアプライアンスが実施) 10

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ロゴ作成中 プロジェクト作成 @Azureポータル ソースアプライアンス作成 @移行元環境 プロジェクト設定 @Azureポータル ターゲットアプライアンス作成 @Azure Local環境 移行設定 @Azureポータル 11

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ロゴ作成中 リージョンではなく地域で指定。 サポートしている地域に注意。 アジア太平洋を選択すると、東南アジアか東アジアに リソースが作成 12

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ロゴ作成中 新エクスペリエンス 旧エクスペリエンス 13

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ロゴ作成中 移行元環境を指定 (例はHyper-Vの場合) プロジェクトキーはアプライアンス導入 の際に必要なのでテキストコピー VHD(VMwareの場合はOVF)はOS込みのアプライアンス zipはインストールモジュールだけ。 別途Windows Server2022の仮想マシンが必要 14

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ロゴ作成中  仮想マシンをインポートして起動。移行元、移行先の管理用IPアドレスに到 達可能なネットワークに接続  IPアドレスは静的IPアドレスの場合は手動設定。アプライアンス設定画面 (Web画面)は自動起動。  プロジェクトキーを投入して、権限のあるユーザーでAzureサインイン実施 プロジェクトキーを入力して 「Verify」クリック 「Logging in」をクリックして Azureにサインイン 15

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ロゴ作成中  Hyper-V環境の場合は、Hyper-Vの必要権限のあるユーザーIDとパスワード、 VMware環境の場合は、必要権限のvCenterユーザーIDとパスワードを設定  移行元のHyper-Vホスト/クラスターの接続情報、またはvCenterの接続情報 を設定  移行先Azure Localの必要権限のあるユーザーIDとパスワード接続先クラス ター名を設定 移行元 アカウント情報 移行元 接続情報 16

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ロゴ作成中  アカウント情報、接続情報の設定が終わったら、移行元環境のクロールをお 忘れなく(Hyper-V環境、VMware環境ともに) 17

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ロゴ作成中  ソースアプライアンスの設定が終わったら、ターゲットアプライアンスの登 録とダウンロード プロジェクトキーはアプライアンス導入 の際に必要なのでテキストコピー VHDはOS込みのアプライアンス zipはインストールモジュールだけ。 別途Windows Server2022の仮想マシンが必要 「ダウンロードと構成」 をクリック 18

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ロゴ作成中  仮想マシンをインポートして起動。Azure Localの管理用IPアドレスに到達可 能なネットワークに接続  IPアドレスは静的IPアドレスの場合は手動設定。アプライアンス設定画面 (Web画面)は自動起動。  プロジェクトキーを投入して、権限のあるユーザーでAzureサインイン実施 プロジェクトキーを入力して 「Verify」クリック 「Logging in」をクリックして Azureにサインイン 19

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ロゴ作成中  移行先Azure Localの必要権限のあるユーザーIDとパスワード、接続先クラ スター名を設定 アカウント情報/ 接続情報を設定 完了するとこちらが表示される 20

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ロゴ作成中  移行対象の仮想マシンを選択して、移行先や移行先での仮想マシンサイズ、 ディスクのフォーマットなどを設定  仮想マシンが静的IPアドレスの場合は、別途静的IPアドレス設定用のタスク を仕込む必要あり(仮想マシンで作業必要) 移行対象の仮想マシンサイズ設定 移行対象の仮想ディスク設定 移行先Azure Localの設定 21

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ロゴ作成中  設定が完了すると、初期レプリカが実施される  移行対象の仮想マシンでチェックポイント(VMwareの場合はスナップ ショット)が作成され、チェックポイントのディスクがコピーされる 隠し共有を使ってコピー チェックポイント作成 22

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ロゴ作成中  レプリカが完了すると「移行準備ができました」のステータスに変更  「移行」をクリックして、実際の移行作業を実施 「移行」をクリック ステータスが 「準備完了」 に変更 23

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ロゴ作成中  移行する準備完了仮想マシンを選択  仮想マシンをシャットダウンするかを選択し「移行」をクリック 「移行」をクリック 24

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ロゴ作成中  移行が完了したら、最後の後片付け処理を実施  完了処理を実施しないと、レプリカタスクが削除されないため、仮想マシン の動作に影響が出る恐れがある。必ず実施すること 「移行の完了」をクリック 25

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ロゴ作成中  移行が完了したら、最後の後片付け処理を実施  完了処理を実施しないと、レプリカタスクが削除されないため、仮想マシン の動作に影響が出る恐れがある。必ず実施すること 完了作業前 完了作業後 レプリカ用仮想ディスク レプリカ用仮想ディスクが 削除される 26

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ロゴ作成中 27

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ロゴ作成中  静的IPアドレスをそのまま移行する場合は、移行前の仮想マシンに「静的 IP 移行パッケージ」をコピーし、Prepare-MigratedVM.ps1を実行する必要あり  スクリプトを実行すると、タスクが1つ登録される。 このタスクが仮想マシン起動時に実行され、違う環境で起動したら予め控え ておいたIPアドレスを自動設定する、という挙動をとる 28

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ロゴ作成中  実行されるも「0x41301」で止まってしまうため、事実上機能していない  PowerShellの実行ポリシーが不適切であるため上記のような状態になる  タスクの「操作」の「詳細」に「-ExecutionPolicy Bypass -File」を手動追加 することで正常に動作 29

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ロゴ作成中  構成バージョンは12  移行元がHyper-Vの場合でも、構成バージョンは引き継がれない  Azure Migrateによって仮想ディスクはコピーされるものの、移行先で仮想マ シンが新規作成扱いになるため、構成バージョンは引き継がれない点に注意  ゲスト管理は有効にならないので、手動で有効化する必要あり 30

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ロゴ作成中  プレビューサービスですが、Azure Localへの仮想マシン移行はAzure Migrateで  Azure Local VM管理にも対応  構成バージョンの引継ぎが必要な場合は、バックアップツールでの移行を検討する必 要あり(引き継がなければならない理由はわかりませんが……)  VMware環境も移行できるので、Azure MigrateでよいAzure Localライフを! 31

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ロゴ作成中  VM ワークロードを Azure Local に移行するオプションについて (プレビュー) https://learn.microsoft.com/ja-jp/azure/azure-local/migrate/migration-options-overview?view=azloc-2505  Azure Local の Azure Migrate ベースの移行の概要 (プレビュー) https://learn.microsoft.com/ja-jp/azure/azure-local/migrate/migration-azure-migrate-overview?view=azloc-2505  Azure Local (プレビュー) 向け Azure Migrate ベースの VMware 移行の概要 https://learn.microsoft.com/ja-jp/azure/azure-local/migrate/migration-azure-migrate-vmwareoverview?view=azloc-2505  移行中に静的 IP アドレスを維持する (プレビュー) https://learn.microsoft.com/ja-jp/azure/azure-local/migrate/migrate-maintain-ip-addresses?view=azloc-2505&tabs=windows 32

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ロゴ作成中 33