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February 10, 24
スライド概要
主に勉強会の資料を公開しています。
SCUGJ 第37回勉強会 ロゴ作成中 2023/12/09 Windows Server and Cloud User Group Japan 後藤 諭史(Satoshi GOTO)
ロゴ作成中 後藤 諭史( Satoshi GOTO ) 国内SIerでプリセールスやっています 仮想化製品が主な専門分野です Microsoft MVP - Cloud and Datacenter Management (Jul.2012 - Jun.2024) Twitterはこちら ◦ Twitter:@wind06106 2
ロゴ作成中 本セッション資料ですが、個人で準備した環境において、個人的に実施した検証/結果を基に記載しています。 あくまで個人の意見/見解であり、所属する会社の正式な回答/見解ではない事に留意してください。 3
ロゴ作成中 NAS volumes as a service - Azureで使えるNetApp ◦ Azureデータセンターに設置されたNetAppハードウェアそのものを利用 ◦ SMB/NFSによるファイルサーバーとして利用可能 SnapshotなどのNetApp(ONTAP)の便利な機能は一部利用可能 ◦ SnapMirrorはリージョン間レプリケーションで使用可能 ◦ オンプレNetAppとSnapMirrorやSnapCloneをしたい場合には CVO(Cloud Volumes ONTAP)を利用 パフォーマンスもいいため、大規模ファイルサーバーとしては秀逸 ◦ AVDのプロファイル置き場とか ◦ Azure VMware Solution(AVS)のNFSデータストアとしても利用可能 4
ロゴ作成中 最低料金は東日本で54,127.04円/月 ◦ 2023年11月に実装された2TiB容量プール使用時(それ以前は最低4TiB) ◦ 1TiB容量プールもプレビュー開始(要プレビュー登録) サービスレベルとプール容量、暗号化等々で可変 5
ロゴ作成中 実際にデプロイしてみた 6
ロゴ作成中 NetAppリソースプロバイダーの登録が必要 az provider register --namespace Microsoft.NetApp --wait 7
ロゴ作成中 ANFを接続するため、サービスに委任したサブネットが必要 8
ロゴ作成中 9
ロゴ作成中 「Creation of ‘netAppAccounts’ has been restricted in this region.」と表示さ れた場合、当該リージョンでサービス利用制限がかかっている可能性あり サービス利用制限の解除申請が必要 ◦ サポートリクエストの「サービスとサブスクリプションの制限(クォータ)」から ◦ 審査に1-2営業日かかるといわれる(今回は即日解除された) 10
ロゴ作成中 11
ロゴ作成中 ボリュームを作成するための容量プールを作成 この容量プールのサービスレベル/サイズによって課金される ・標準(Standard) ・Premium ・Ultra から選択 最低容量は2TiB※ ※ 1TiB容量プールを使用したい場合は、プレビュー登録を実施(一部制限あり) Register-AzProviderFeature -ProviderNamespace Microsoft.NetApp -FeatureName ANF1TiBPoolSize 12
ロゴ作成中 1TiBあたりのスループットが異なる 提供される最大スループットは容量プールサイズとの掛け算になり、ボ リューム単位でQoSを設定(自動/手動) サービスレベル スループット 最低プールサイズのスループット Ultra 128MiB/s×容量プールサイズ 256MiB/s Premium 64MiB/s×容量プールサイズ 128MiB/s 標準(Standard) 32MiB/s×容量プールサイズ 64MiB/s 標準(Standard)の2TiB なので、32MiB/s 13
ロゴ作成中 SMB共有ボリュームを作成するためには必須 到達可能なネットワーク内に存在するADDSを指定 14
ロゴ作成中 容量プールの範囲内でボリュームを作成 15
ロゴ作成中 マウントパスなどを確認可能 ボリュームに割り当てられた スループット 16
ロゴ作成中 容量プールに割り当てられたスループットから、ボリューム容量に応じ て割り当て(自動QoSの場合) Standard(16MiB/s)の容量プールに200GiBのボリュームを作成したた め、計算で求められるスループットは以下のとおり 16MiB/s × 0.1953125TiB = 3.125MiB(25Mbps) 同じボリュームで容量を1.17TiB(1200GiB)に変更すると、スループッ トは次のように変化する 16MiB/s × 1.171875TiB = 18.75MiB (150Mbps) 17
ロゴ作成中 ボリューム単位で設定可能 容量プールに応じたスループットを上限に、各ボリュームに分配可能 他のボリュームに3MiB/s割り当ててい るため、上限が29MiB/sになっている 18
ロゴ作成中 19
ロゴ作成中 自動QoSの場合、ボリューム容量に応じたスループットであることを確認 サイズ:200GiB(3.125MiB/s) サイズ:400GiB(6.250MiB/s) 20
ロゴ作成中 アクセス権の設定 QoS設定が手動の場合は、QoS設定 クォート設定(デフォルト/ユーザ) 監視設定(Azure Monitor)とか、いろいろ運用上必要な設定 ◦ レプリケーションとか、スナップショットとかも 21
ロゴ作成中 Azure上のファイルサーバーとして秀逸です 仮想マシンでファイルサーバーを立てるのであれば、ANFも比較してみてください Azure Filesと比較してみても面白いです Azure Files と Azure NetApp Files の比較 https://learn.microsoft.com/ja-jp/azure/storage/files/storage-files-netapp-comparison 難点だった「計算したら意外とお高い」が2TiB容量プールや1TiB容量プール(プレ ビュー)で解消されつつありますので、一度お試しあれ 22
ロゴ作成中 Azure NetApp Files のドキュメント https://learn.microsoft.com/ja-jp/azure/azure-netapp-files/ Azure NetApp Files の価格 https://azure.microsoft.com/ja-jp/pricing/details/netapp/ Azure NetApp Files Performance Calculator https://azure.github.io/azure-netapp-files/calc/advanced/ 23
ロゴ作成中 24