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October 04, 26
スライド概要
最近Copilotのアウトプットをこっちで完成させるんじゃなくてCopilotに最後まで完成させるようにしていて、なんでどうやってそうしているのか詳しく書いてみました
個人的なやつです!
Copilotへの権限委譲 人への育成と同じように、AIが次回自ら判断できる仕組みをつくる 実務、フィードバック、判断基準、評価をつないだ継続的な改善 目的と境界(人が設定) 判断範囲 少しずつ 広がる 人への権限委譲 Copilotへの委譲
SECTION 01|権限委譲の基本 現状と課題 毎回細かく指示し、人が全面的に修正する限り、Copilotへの委譲は進まない。 細かく指示する また細かく指示する Copilotが出力する 委譲が進まないループ 同じ失敗を繰り返す 人が全面的に修正する 直して終わり 修正理由が残らない 理由が消える Copilotを使っているのか。それとも、Copilotを育てているのか。 2
SECTION 01|権限委譲の基本 権限委譲の基本 権限委譲とは、作業を渡すことではなく、本人が判断できる範囲を広げることである。 作業分担 権限委譲 上司が方法と結論を決める 上司が目的と境界を示す 本人が方法と案を考える 部下は指示どおり作業する 判断過程を一緒に確認する 上司が細かく修正する 次回は確認範囲を減らす 判断は上司のもとで閉じる 判断範囲が外側へ広がる 正解を渡すのではなく、判断できる環境を渡す。 この考え方を、次のスライドからCopilotへの仕事の任せ方へ置き換えます。 3
SECTION 02|Copilotへの応用 Copilotへの応用 人への権限委譲の原則を、Copilotへの仕事の任せ方へ置き換える。 人への権限委譲 仕事を任せる 判断理由を聞く フィードバックす る 学びを言語化する 次の仕事で 実践する 確認範囲を減らす 同じ原則をCopilotへ適用 1 2 3 4 5 6 実案件を 処理させる 根拠・前提・ 不確実性を出させる 良かった点・改善点 ・ 理由を伝える 共通の判断原則を 抽出する 次の類似案件へ 適用する 安定した範囲から 権限を広げる Copilotへの委譲 4
SECTION 02|Copilotへの応用 委譲する範囲と境界 何を守るかは人が決め、具体的な進め方はCopilotにも考えさせる。 人が設定する 何を守るか 境界 Copilotに考えさせる 業務の目的 情報の探し方 期待する状態 作業の進め方 参照すべき情報 比較する選択肢 判断してよい範囲 推奨案 推測してはいけない事項 判断理由 人へ戻す条件 不足情報 実行前に承認が必要な操作 次の確認事項 どう進めるか 5
SECTION 02|Copilotへの応用 委譲対象の選定 最初は、失敗しても人が発見して取り返せる実案件から任せる。 最初に任せやすい仕事 誤りを見つけて戻せる実案件 委譲判断の4つのレバー 1 反復性 高い 低い 小さい 大きい • 社内向け文案の下書き • 会議やTeamsスレッドの論点整理 2 誤った場合の影響度 • 資料の構成案 • 複数資料の照合 • 提案書の確認観点抽出 • 過去事例の検索と整理 3 誤りの発見容易性 4 時間的な制約 3つの委譲領域 見つけやすい 見つけにくい 確認時間を取れる Copilotへ任せ、 人が短く確認する 取れない Copilotが支援し、 人が判断する 人が主体となる 影響度が高く、誤りを発見しにくい仕事ほど人主体へ 6
SECTION 02|Copilotへの応用 フィードバックの設計 成果物を直すだけではなく、修正理由を次回にも使える判断原則へ変える。 判断原則カード 学びが残らないフィードバック 違う もう一回 もっと詳しく この文章に直して なぜ直したかを言語化する • 何が適切だったか • 何が不適切だったか • なぜ不適切なのか • どの条件で同じ判断を使えるか • どの条件では適用しないか • 迷ったら何を確認するか 人が全部書き直す フィードバックの進め方 事実を確認する Copilotの見立てを 確認する 人との認識差を 特定する 修正理由を伝える 次回にも使える 判断原則を抽出する 7
SECTION 02|Copilotへの応用 AI版OJTを支える仕組み メモリ、Work IQ、正式ナレッジが、それぞれ異なる情報を次回の仕事へつなぐ。 今回の仕事 個人の仕事の流儀 1 文体・表記・説明の順序・数字の扱 い など 仕事の事実と経緯 2 メール・会議・Teamsの会話・ファ イル など チーム共通の正式な基準 3 承認済み手順・標準ルール・共通 FAQ・Agentの指示 など 次回の仕事 Copilot Chatのメモリ 個人の仕事の流儀を引き継ぐ Work IQ 仕事の事実と経緯を文脈としてつなぐ 正式ナレッジ/Agent チーム共通の基準を提供する • 個人の仕事の流儀を踏まえる • 案件の事実と経緯を参照する • 正式な共通基準に沿って進める Copilotが基盤モデルとして学習するのではなく、利用できるメモリ、業務文脈、正式な基準が次回の判断を支える。 ※利用できる情報や反映範囲は、機能、権限、管理設定、接続された情報源、利用環境によって異なります。 8
SECTION 02|Copilotへの応用 メモリとWork IQの役割 メモリは「自分の仕事の流儀」を、Work IQは「実際の仕事の文脈」を支える。 Copilot Chatのメモリ 自分の仕事の流儀を引き継ぐ 具体例 • 社内で決めた表記を使う 表記 • 結論から書く 数字 自分 根拠 構成 • 数字と根拠を示す • 事実と推測を分ける • 成果物の命名規則を守る 次のチャットでも、自分の仕事に合う応答へ近づ く 誤解しやすい点 個人の仕事の流儀 + 実際の仕事の文脈 + 今回の依頼 = より自分の仕事に 合った支援 Work IQ 実際の仕事の文脈をつなぐ 具体例 • 顧客との過去のやり取り • 会議で決まったこと • 現在有効な資料 • 関係者と役割 • 未決事項と次のアクション Teamsの会話 メール 会議 仕事の文脈 人物 予定 ファイル 今回の依頼を、実際の業務情報と文脈へ接続する • メモリは案件の事実を保存する場所ではない • Work IQは個人の好みを自動的に正式ルールへ変える仕組みではない ※利用可能なメモリ機能、情報源、参照範囲は、利用環境や管理設定により異なります。 9
SECTION 02|Copilotへの応用 学びと文脈の残し方 次回へ引き継ぎたい内容の性質に合わせて、残す場所を選ぶ。 次回へ引き継ぎたい内容 Microsoft 365上の業務情報 正式ナレッジ/Agent 自分の仕事全般で繰り返 相手、期限、一時的な要望、 し使う流儀 仕事の事実、経緯、関係 性、現在地 チームで合意した共通基 準 この成果物だけの指定 文体、表記、数字の扱い、 事実と推測の区別 メール、会議、Teams、資 料、決定事項、担当、期限 承認済み手順、共通FAQ、 標準テンプレート、Agent の指示 次のチャットでも使う Work IQが業務文脈とし てつなぐ 現在の会話 個人のメモリ 今回だけの条件 今回使う 共通基準として使う 何でも長く残すのではなく、次の判断に必要な情報を、適切な範囲と場所へ残す。 ※保存した情報の利用可否や参照範囲は、機能、権限、情報源、管理設定、利用環境によって異なります。 10
SECTION 02|Copilotへの応用 案件文脈の蓄積 案件の事実と経緯をMicrosoft 365へ残し、Work IQが利用できる業務文脈へつなぐ。 Microsoft 365に残る仕事の情報 Outlookのメール Teamsの会議 Work IQ Copilot/エージェントが利用する業務文脈 仕事の情報と関係性を、 利用可能な業務文脈としてつなぐ Teamsのチャネル/スレッド 誰が SharePoint/OneDriveの資料 何について 関係者と役割 予定/タスク 業務データ(必要に応じて) どのような経緯で 現在どうなっているか 人が整えること • 案件情報は該当Teamのチャネルへ残す (案件やテーマの箱になる件名を付ける) • 現在有効な前提と事実 • 決定事項と判断理由 • 変更・撤回された案 • 未決事項 • 関係者と次のアクション • 根拠資料 • 過去案・撤回案と、現在有効な判断を区別する • 正式版と根拠へのリンク、参照権限を明確にする • 決定・未決・担当・期限を「現時点の整理」として残す Work IQが仕事の文脈を利用できるかは、人が残す情報の場所、鮮度、正本、権限、関係性にも左右される。(本資料における実務上の整理) ※利用できる情報や参照範囲は、利用するCopilotやエージェント、契約、権限、管理設定、接続された情報源によって異なります。 11
SECTION 02|Copilotへの応用 Agent化の判断 実案件で再利用価値が確認された判断だけをAgentへ昇格させる。 昇格判断 1 Chatで発見 実案件で有効な 4 業務実行へ接続 3 Agent化 2 型を抽出 登録、通知、連携、承認 チーム共通の入口として 知識、手順、判断観点を などへ広げる 提供する 整理する 使い方を見つける 利用者・適用範囲・実行範囲が広がる 再利用性 共有性 実行性 同じ知識、手順、判断を 他のメンバーも同じ 回答の先で、登録、 繰り返し使用するか 入口と基準を使うか 通知、連携まで進めるか 出典:社内資料「生成AI・Copilot活用支援サービスの全体像および事例_v2.0」ほか。段階と判断軸は本資料における実務上の整理です。 使い分けの目安 Copilot Chat:その場の調査、壁打ち、文案、判断 Agent Builder:共通の役割、資料、判断観点を簡単に共有 Copilot Studio:ツール、処理、分岐、評価、業務連携を含む設 計 12
SECTION 02|Copilotへの応用 評価と権限拡大 複数の条件で評価し、安定して対応できた範囲だけ権限を広げる。 テストケース 権限拡大 評価ゲート 正常な代表事例 過去に失敗した事例 条件が一部だけ異なる事例 • • • • • • 根拠に基づいているか 必要情報を網羅しているか 古い判断を使っていないか 不明時に推測を止められるか 適切な条件で人へ戻せるか 修正前より改善したか 確認なしで任せる範囲へ 再発しないことを確認 判断が揺れる:確認を継続 情報不足の事例 推測を止めて不足を指摘 人へ戻すべき高リスク事例 正しく人へ戻せた=合格 判断基準が競合する事例 基準の競合:人の判断を継続 今回うまくできたかではなく、 次回に確認なしで判断できる範囲がどれだけ広がったかを見る。 出典:Microsoft Learn「About agent evaluation」(Copilot Studio)。ケースの判定結果は説明用の例です。 13
SECTION 03|委譲レベルと実践 AIへの委譲レベル AIへ委譲する単位は、判断の補助から、一連の仕事、継続する役割へ広がっていく。 Copilot Chat 目的 役割 考えることを支援 代表例 質問、検索、論点整理、下書き Autopilot 役割単位 Copilot Cowork Copilot Cowork 仕事単位 境界 停止 Copilot Chat 役割 一連の仕事を進める 代表例 情報収集、資料作成、報告、投稿 Autopilot(旧称:Microsoft Scout) 判断の補助 役割 継続する役割を担う方向へ 代表例 追跡、継続、再開、先回り AIが自律的になるほど、人が不要になるのではない。 評価 承認 人は仕事と権限の設計者になる。 出典:Microsoft公式ブログ(2026年9月25日)「Introducing the new Copilot with Home, Code and Autopilot」、Microsoft Learn「Copilot Cowork overview」 14
SECTION 03|委譲レベルと実践 まとめ:AI版OJTの実践サイクル Copilotを単なるツールとして使うのではなく、 判断できる仕事のパートナーとして育てる。 5つの原則 1 任せる 5 次回の確認を減らす 2 判断を見る 1. 最初から正解を教えすぎない 2. 目的、境界、相談条件を示す 3. 実案件で判断させる 4. フィードバックを判断原則へ変える 5. 評価に合格した範囲だけ権限を広げる AI版OJT 実践サイクル 4 学びを残す 3 フィードバックする これから必要になるのは、AIを使う力ではない。 AIへ何を、どこまで、どのように任せるかを設 計する力である。 あなたの業務で、 Copilotに最初に委譲できる 「取り返せる判断」は何でしょうか。 15