OEMとODM??

>100 Views

November 18, 25

スライド概要

OEM(相手先ブランド名製造)とODM(相手先ブランド名設計・製造)の基本的な概念について解説します。OEMは製品の製造を委託する形式で、委託元は販売に集中できるメリットがあります。一方、ODMは設計から製造までを委託する形式で、委託元は技術力が乏しくても自社ブランドを展開することができます。OEMとODMは、私たちの身の回りの多くの製品に利用されており、利用されるシーンや意味合いには業界によっての違いがあることに注意が必要です。

profile-image

医療機器の受託製造サービスを提供している企業です。

シェア

またはPlayer版

埋め込む »CMSなどでJSが使えない場合

ダウンロード

関連スライド

各ページのテキスト
1.

OEMとODM?? 東興電機製作所 品質管理室

2.

突然ですが、OEMってご存じですか?それでは、ODMという言葉はご存じでしょうか? 「もちろん知っているよ!」という方もいらっしゃれば、「何それ?」という方もいらっしゃると思います。 簡単に言えば「餅は餅屋に」と言うことわざの通り、得意分野の専門家に任せようということですね。

3.

OEM (Original Equipment Manufacturer:相手先(委託先)ブランド名製造事業者) もしくは (Original Equipment Manufacturing:相手先(委託先)ブランド名製造) 元々は1950年代にアメリカのコンピュータメーカーで作られた造語とされているようですが、 その時は、同社の大型コンピュータ装置に組み込まれた「(純正品だが)他社製装置の製造業者(メーカー)」という意味合い 程度のものだったといわれています。 その後、様々な分野で色々な意味合いを含むようになっていきますが、 「委託元ブランドで販売される製品を、委託先で作ってもらう」 といった意味合いで使われることが多いようです。 英語圏では 「manufacturer : 製造業者(メーカー)」を示すことが多く、 日本語圏では 「manufacturing:製造すること」を意味することが多いような気がします。

4.

ODM (Original Design Manufacturer:相手先(委託先)ブランド名設計・製造事業者) もしくは (Original Design Manufacturing:相手先(委託先)ブランド名設計・製造) OEMでは、製造を委託するという考え方でしたが、 ODMではその考え方を一歩進めて、「設計段階から製造までを委託先でお願いする」という意味合いで使われます。 やはり英語圏では 「manufacturer : 製造業者(メーカー)」を示すことが多く、 日本語圏では 「manufacturing:製造すること」を意味することが多いような気がします。

5.

OEM/ODMの違い?? 簡単に図にまとめてみると、下のようになりますね。 OEM:委託元としては、製品開発と販売に集中できるメリットがありますし、委託先としても自社の営業力やブランド力が無くても 製品の生産ができ、全生産品を委託元に納品することが可能です。 ODM:委託元としては、製品を開発・生産する技術力が無くても自社ブランドを展開できるメリットがあります。 OEM 委託元 委託元 委託先 委託元 企画 設計 生産 販売 委託元 委託先 委託先 委託元 ODM

6.

まとめ 実は、我々の身の回りにある多くの製品はOEM/ODMという形で生産されたものが非常に多かったりします。 私も、こんなものが!!と驚くことも多いですし、実際の製造現場でも委託元ブランドで販売される多くの製品が 製造されていると思われます。 色々な業態で、頻繁に利用されているOEM/ODMという言葉ですが、多くの人に利用されるようになったため、 業界・人によっては、異なった意味合いで利用されたり、派生語が利用されたりしますので注意が必要ですね。