ISOと気候変動

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February 12, 25

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各ページのテキスト
1.

ISOと気候変動 東興電機製作所 品質管理室

2.

突然ですが、気候変動を感じていますか? 普段の生活ですと、 ・夏が暑くなってクーラーが無いと生きていけない・・ ・雪の降り方や積もり方が変わったな・・ ・春と秋が感じられなくなった・・ とか 会社だと、業種・業態によって様々な感想が出てくると思います。 当然全く影響がないという会社もあれば、気候変動が逆に売り上げ拡大に寄与している会社も当然ありますよね。 2023年9月にISOはすべてのマネージメント管理システム(ISO9001とか14001など)に 気候変動への配慮を盛り込む形で追補改訂することを決定し、2024年2月23日に発行されました。 追補という形なので、規格自体を変更するのではなく、あくまで追加で「気候変動を考えていますか?」という形での 問いかけですが、今後の認証審査にも審査官に聞かれる可能性が高いため、マネージメント管理システムを検討や すでに導入している企業・団体にも影響があります。 弊社でもISO9001とISO13485を取得しており、避けては通れない経験をしたため、 ISOと気候変動について経験したことをコラムにしてお話しします。

3.

まず 追補(Amendment)って何?? 追補とは、あくまで現状発行されている規格はそのままで、あくまで追加される補足です。 マネージメント管理システム的に言えば 要求事項自体には変更はないが、今まで組織が確認しているすべての課題に加えて 「気候変動に関する課題」を組織が考えてください というお願いをしているわけですね。 マネージメント管理システムの基本原則を考えるに、組織自体が考えマネージメント管理システムを回している形が 本来の姿ですから、そこに「気候のことも考えろ」というお願いをするのはいささかおかしいような気がしています。 なぜなら 「気候変動を考慮する必要がある組織は、すでにマネージメント管理システムに考慮するべき事項として追加している」 というのがあるべき姿なわけです。 逆に気候変動という外部要因の気付きを与えてくれたという考え方もできますので、ポジティブに捉えてご自身の組織で 今一度「気候変動に関する課題」を考えてみましょう。

4.

ご自身の企業・組織のマネージメント管理システムの特性による「気候変動に関する課題」の捉え方も大きく変わってくる 可能性もありますね。 弊社では「気候変動に関する課題」は最終的に現時点では大きな影響を与えないという議論になりました。 ーーーーーーーーー 要は今回の追補に関しては マネージメント管理システムの認証の審査の際に「気候変動に関する課題」をどう捉えていますか?と質問されたときに、 弊社では(当組織では)「気候変動に関する課題」をxxxと考えており、 ・課題として認識して、xxマニュアルを改定しました とか ・責任者を含めて会議を行い、対応は不要と判断しました → 会議の記録はこちらです とか 回答できれば良いわけです。 ーーーーーーーーー 予め対応を議論して用意できていれば良いわけです。 ただ、私自身日常生活ではすで「気候変動に関する課題」は大きなものであると感じ始めています。 昔に比べて、気候が変わってきているのはあくまで地球の揺らぎの一部かもしれませんが・・