デジタルとなにか(地域の10年後を想像し、今すぐ行動を)

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June 11, 25

スライド概要

2024 年に鷹栖町で行われた講演「デジタルと、なにか」
・デジタル化の現在地―スマホ普及、3.11・コロナ禍が生活を一変した事実を振り返り、私たちは既に「デジタルが前提の社会」にいることを再確認。
・子どもとデジタル―昭和と令和の暮らしのギャップを示し、大人側がデジタル・シティズンシップを学び直す必要性を提起。
・ 地域とデジタル―前橋市の子どもアイデア実装や森町の地域アーカイブなどを例に、「地域課題こそデジタルで解決できる」と訴える。

結語では「地域の10年後を想像し、今すぐ行動を」と呼びかけ、デジタルと地域文化の融合を前向きに促した。

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「デジタルと、なにか」を日々考えてます。座右の銘は #まあすわりなよ 。 山形巧哉デザイン事務所 / Code for Japan / 国際大学GLOCOM客員研究員 / 道マスク研究家 https://yamagatadesign.co.jp/

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関連スライド

各ページのテキスト
1.

デジタルと、なにか 合同会社 山形巧哉デザイン事務所

2.

デジタル化現在地

3.

私たちの日常 • このように、私たちは日常的に、多くのデジタルサービスを利用 して生活しています • あまりにもスムーズに移行してきていますが、昭和・平成の時代 から比べると大幅に生活スタイルが変わっているはずです • もう少し具体的に振り返ってみましょう

4.

私たちの日常 ネットショッピング=対面購買の基本概念が大幅に変化 昭和 令和 近所のスーパー売り上げ不振で 専門店街たたむって 靴とかも売ってて便利だったのに 買い物不便になるわー ネットのおかげで 欲しいものはちゃんと 手に入るので便利!

5.

私たちの日常 コミュニケーション=物理距離と時間の制約を超えた 昭和 令和 孫の近況報告で写真も送ってあげたい。 本当はこの瞬間に見せてあげたいけど、 どうしうようもできないなあ。 子供の可愛い姿が撮れた! すぐにおばあちゃんに送ってあげよ!

6.

私たちの日常 動画サービス=娯楽を大幅に変え、インタラクティブになった 昭和 令和 ライブみたいけどなかなか 遠くて見に行けない ネットですぐに見れたよ! さらに質問したら答えてくれた!!

7.

私たちの日常 これらのサービスがすべてスマホで完結している スマホの登場で大幅に既存サービスの概念が変わりました DX

8.

2006年-東京の地下鉄 Busine ss Subway by Mike Murry Follow is lic ensed under CC BY-SA 2.0

9.

2016年-東京の地下鉄 ↓ 今から7年前 File:電車内 スマホ 2016 (30334955280).jpg by tilex is licensed under CC BY 2.0

10.

みんなスマホ

11.

さらにこの変化は 遡ること25-30年ほど前から 始まっている (ここからはしばし僕の回想)

12.

1998 僕がインターネットを始 めた頃、ネットはまだ珍 しい存在 ダイヤルアップから ISDNへ 情報通信白書 © 総務省 クリエイティブ・コモンズ・ライセンス(表示 4.0 国際)

13.

1999 携帯電話でネットが(す こし)見れるように ADSLも出始める 情報通信白書 © 総務省 クリエイティブ・コモンズ・ライセンス(表示 4.0 国際)

14.

2000 初めてネットで買い物 定額接続があたりまえに 情報通信白書 © 総務省 クリエイティブ・コモンズ・ライセンス(表示 4.0 国際)

15.

2005 人生初スマホ Gmailが出たり mixiをはじめたり NTT docomo M1000 © ay ustety クリ エイテ ィブ・ コモン ズ・ラ イセン ス (表示 ・継承 2.0 国際 ) 情報通信白書 © 総務省 クリエイティブ・コモンズ・ライセンス(表示 4.0 国際)

16.

この辺まではインターネットは 「職場か家で」というイメージ ネットで買い物をする人も増えた よねという印象 情報通信白書 © 総務省 クリエイティブ・コモンズ・ライセンス(表示 4.0 国際)

17.

2007 iPhone登場から 一気に ネットはスマホ時代に (国内ではいわゆる3G・3.5G サービスもスタート) 情報通信白書 © 総務省 クリエイティブ・コモンズ・ライセンス(表示 4.0 国際)

18.

さらにその後、日本でスマホが普及する できごとがありました

19.

3.11

20.

スマホ保有率 2011年 30%弱 2012年 50%弱 2013年 60%強 2年間で30%以上増加 スマホの普及でLINEやSNS 普及率も一気に向上 スマホが当たり前の世界に 情報通信白書 © 総務省 クリエイティブ・コモンズ・ライセンス(表示 4.0 国際)

21.

さらにこの数年のコロナ禍 コロナ禍で、全年代ともメ ディア(情報収集)としての ネットの利用時間、ネット 利用者が増加 この数年 ネットでできないことは 無いのでは? という感覚に 情報通信白書 © 総務省 クリエイティブ・コモンズ・ライセンス(表示 4.0 国際)

22.

さらにさらに決済関係は • 特に決済(非接触やQRコード)は、日本国中どこに行っても、 大体どれかは使えるというレベルになっている。 –お店に入り、現金しか使えないと言われると買い物自体やめて しまうことも。 世の中スマホだけで完結する時代 (使えないなら行かないという選択肢にすらなる)

27.

デジタル化の現在地 私たちは「デジタル」と聞くとついつい • 苦手かな・できないかな・わからないかな・むずかしいかな と、思ってしまいがちだが十分に使えていることを理解しましょう!

28.

今の子供達はどうか

29.

子供の生活はこんなに違う(デカさじゃない) 昭和 令和

30.

子供の生活はこんなに違う(デカさじゃない) 昭和 令和

34.

現在の生活(再確認) • 今やデジタルを使うことは我々の生活そのもの=普通 • 普通にもかかわらず、わざわざ「デジタル」と特別視していない だろうか? 次の生活を作る子供達に 「あたりまえ」の使い方を ちゃんと教えられているか

35.

火の利用法や危険性を伝えるにあたっては 身近なライターで教える

36.

横断歩道では車の危険は教えるが 馬が飛び出してくることはもう教えない

37.

様々なツール類も、今やスマホの利用で教える ちょっと前の当たり前 今の当たり前

38.

今の子供達はどうか • 未来を考えると、我々の子供時代のことを伝えるのではなく、今 の当たり前を伝えていかなければならない • そのためには私たちも改めて今を認識しておかなければならない のでは? • 学校での教育・指導だけでなく、生活場面のなかでもまわりの大 人たちが、現状について理解を共有し、子どもたちの疑問や困り ごとに応えていく必要がある デジタル・シティズンシップ

43.

地域の大人も デジタルに関する考え方や接し方を 『アップデート』しなければ ならない時期 特に、「地域運営」に対して

44.

地域運営とデジタル

45.

前橋市では 「デジタルと地域と子供」

50.

つい先日はこの子供 のアイデアを 具現化しようという 取り組みも

52.

森町では 地域アーカイブ ※個人活動です

56.

地域のこと今っぽく考えていくのはすごく 大切なのことではないでしょうか?

57.

最後に

58.

デジタルはポジティブか • 私たちの生活は気がつけばデジタルサービスに溢れたものになっ ていました。それはある意味人間の進化だった –人によってはネガティブに捉えてしまう方もいますが、私自身はかなり ポジティブに捉えています –デジタルがなければとっくの昔に森町で便利に住んでられなかったはず

59.

そういえばみなさん10年前なにやっていましたか? 僕は人生初の沖縄に行ってたみたい

60.

10年一昔と言われましたが 10年なんてあっという間でした

61.

この子たちが10年経てば社会人です

62.

地域の10年後を考えるだけでも 確実に今すぐ「なにか」を進める必要が あるのでは?

63.

なにかとは デジタルと、地域の文化かも?

64.

まとめ 本日はこんな話をしました • デジタル化の現在地 • デジタルと子供 • 地域とデジタル 僕にとっての地域でのデジタル活用は、「それでも僕は地域で暮ら したい」と考え始めたら必須。同じ考えを持つ方がいたら、今すぐ 地域でのデジタル活用に向けて動き出したほうが良いと思います