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December 09, 25
スライド概要
次のイベントでの登壇資料です。
【メタバース】メタバースでLT会&もくもく会! Vket技術・学術系ウィーク - connpass
https://csharp-tokyo.connpass.com/event/374530/
VisualStudio(Code)・Winアプリ開発でも AIコーディングはどんどん使っていけそう 2025/12/9 須藤(suusanex)
自己紹介 ID:suusanex( connpass・Twitter・GitHub共通) 名前:須藤圭太 サイエンスパーク株式会社という独立系ソフトウェアベンダーに所属 o 自社製品開発・継続保守する製品開発を10年ほど・受託開発は5年ほど 小規模開発チームでPM・プログラマ・プラットフォームエンジニア・テック リード的な事まで何でもやってます o C#・Windows開発がメインでC++もいける o Windowsアプリ開発のネタが多い Developer Technologies .NETでMicrosoft MVPを受賞しました C# Tokyoコミュニティでイベント開催
AIエージェントの開発はWeb界隈だけ? Web界隈ではAIエージェントのコーディングはもはや常識の感 o 人が手を動かすところを最小化、レビュー以外全部を任せるには? o Cursor vs Claude o GitHub上でissueからプルリク作成まで全部自動 o などなど オンプレでWindowsアプリを作ってるような環境は? o まあWebの自由な世界の話だよね・・・ o そう言ってIntellisenseのようなコード補完だけを使っている人も多いのでは もったいない!オンプレWinアプリ開発でもめっちゃ便利です! そんな感じの、割と珍しいかもしれない活用例の話をします
オンプレWinアプリ開発でのコーディン グエージェント 多くの環境では、VisualStudio・VSCodeでローカルでコーディング これに合うのはGitHub Copilot! どっちかというとコードエディタ主体で、クラウドを自由に飛び回る感じの Claudeとかとは雰囲気違う o なので、Web界隈では時代遅れみたいな扱いを受けてる雰囲気 だがそれがいい インターネットはさすがに必要だが、GitHubなど無くても使える VisualStudio・VSCodeで使えるということは、たぶんUnity開発にも行ける (やったことなくてすみません)
ローカルでのGitHub Copilotとは よく聞く「issueを解決してプルリクまで出してくれる」タイプでは無い ワークスペースを開いたGUI上の、チャットウインドウで走る ローカルで作業をやってるので、分担してくれる開発メンバーが一人増えたく らいのイメージで、いまの開発の延長で使える
VSCodeでGitHub Copilot VSCodeはDIYでなんでもできる。MCPのツール追加も簡単 使えるモデルも多いし、アップデートも早い 反面、ツール情報を与えないとソリューションのビルドすらできない
VisualStudioでGitHub Copilot Visual Studioは全部入り o GitHub Copilotへ何も設定せずに、ビルドもデバッグもテストも出来る VSの大きな強みは、デバッグ実行中にデバッガの情報をコンテキストへ渡せる こと o こうした統合で、デバッグはもちろん、ダンプ解析やパフォーマンス分析もできる
あとは全部エージェントにお任せ? そこまで万能じゃない 色々な工夫があるが、今のところ次の2つが最重要 1,書いたコードを証明できるもの(テストなど)とセットでやらせる 2,ドキュメントを書かせてからコーディングさせる この辺の工夫を、LTなので軽く紹介します o また別の機会に、ブログやセッション登壇で細かく紹介予定
書いたコードを証明できるものとセット
でやらせる
「ソフトは動いたらゴール」という発想はAIにはない
「実装して」と指示すると、実装できたらゴールになる
o
ビルドエラーが出るソースコードで「完了です!」と言ってくる
AIが実行できる証明手段を一緒に渡すと、それがOKになるまで頑張ってくれる
o
「ビルドが通る」「UnitTestのコードが合格になる」など
Visual Studioなら、ビルドまでは少なくともやってくれる
VSCodeなら .github/copilot-instructions.md にビルド情報と説明を書く、など
o
$msbuild = & "${env:ProgramFiles(x86)}\Microsoft Visual
Studio\Installer\vswhere.exe" ` -latest -products * -requires
Microsoft.Component.MSBuild ` -find "MSBuild\**\Bin\MSBuild.exe" & $msbuild
"<.sln / .csproj などのフルパス>" /restore /m /p:Configuration=Debug
/p:Platform="main"
ドキュメントを書かせてからコーディン グさせる 単にコードを書かせると、チャットの返答くらいの理解度で全部コードを書く o たいてい、根本的に勘違いしてて使い物にならない 理解した内容や、必要な調査の結果を、ドキュメントに書かせる そのドキュメントを根拠にコーディングさせる レビューすればもちろん良いし、レビューしなくてもだいぶ質が上がる o エージェントが混乱したときに見直せるガードレールになるから? この辺りを体系化した取り組みもある。spec-kitなど spec-kitはWinアプリ開発でもいけます(めっちゃ使ってます) o むしろこれこそエンプラ開発フロー向け(プロジェクト差があります)
その他TIPS エージェントが作業してる間は、同じコードを人がいじれない ↓ Git worktreeとの組み合わせがめっちゃ便利 o 1,worktree作成 (GitKrakenだとGUIで便利) o 2,そのフォルダをVSCodeで開く o 3,そこでGitHub Copilotに作業させておく o 4,そのままコミット (Git Lensが有るとVSCodeで便利) o 5,ローカルでリベースしたら、メインブランチに切り替えてfast-forward ▪ もちろんGitHubのプルリクのような形でも良い これで、エージェントと人間がGitHub-Flow的に併走で作業できる
おまけ ローカルLLMでもコーディングエージェントは使えるぞ!(ある程度) 少し試してブログを書きました、気になる人はどうぞ クラウドへコードを出せなくても、ローカルLLMを使ってAIにコーディングさ せる方法(まずはAiderで単発のEdit) o https://zenn.dev/suusanex/articles/444eced16b3806
まとめ オンプレWinアプリ開発のような環境でも、コーディングエージェントはバッ チリ使えます Visual Studio/VSCode環境ならGitHub Copilotがおすすめ 色々工夫ポイントがあるので、ブログやセッション登壇で情報発信していきま す とはいえ、経験値が大事。使える環境ではどんどん使ってみましょう! o クラウドにコードを出せないのが壁の場合、ローカルLLMという選択肢も・・・