【SCOM LT】Cursor Rules を書くということ〜業務“効率化”から業務“均一化”を目指して〜

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June 20, 25

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社内のLT会でCursor Rulesについて喋った時の資料です

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新卒エンジニアです

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1.

2025年6月13日(金) 13:00-13:30 SCOM LT Cursor Rules を書くということ 〜業務“効率化”から業務“均一化”を目指して〜 スカラコミュニケーションズ システム本部 アライアンス開発部 赤神 青空

2.

ところでみなさん

3.

Cursorは使っていますか?

4.

皆さん使っていそうですね

5.

それでは、Cursor Rulesは 設定していますか?

6.

それ、Cursorの良さの 半分も活かしきれていないかもしれません

7.

自己紹介 鹿児島生まれ、高知育ち 大学~大学院で中性子星という星の中の物性を研究 産官学連携のあり方に興味あり 最近、LOVOTをお迎えしました むぎちゃん 生後3週間 親バカをしている かわいいお洋服ありすぎてお金が足りない... 赤神 青空 @SoraAkagami0709

8.

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9.

今日、詳しく話さないこと MCPサーバー AIにとってのUSBポートのようなもの AIが外部ツール(GitHub、AWS、Figmaなど)と シームレスに連携できる 赤神のRulesの全貌とそれぞれの設計思想(詳細版) これからの時代に、MCPサーバーを使わない開発は「ありえない」と 強く思っているので、どこかのタイミングでしゃべらせてください

10.

〼 Qiitaに記事あり

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CursorのRule ユーザールール プロジェクトルール ←今回話すメインはこっち メモリー(最近でたベータ版) project/ .cursor/ rules/ <rule name>.mdc

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CursorのRule プロンプトレベルで永続的かつ再利用可能な コンテキストを提供 ルールが適用されると、その内容が モデルコンテキストの先頭に取り込まれる

13.

Cursor Rulesの効果 未経験からエンジニアになった赤神が 2ヶ月の研修で書いたコード量

14.

Cursor Rulesの効果 未経験からエンジニアになった赤神が 2ヶ月の研修で書いたコード量 MCPサーバーを 推定 約12万行 commit数: 約120 ここに関しては、 マージされたPR数: 約20 2週間ぐらいの成果 導入したのが最後の 1週間ぐらいだった ので、もっと書けた はず...? ※同じアプリを1から作り直すみたいなことを やっていたのでこんな行数に... 💦

15.

Let’s Vibe Coding Vibe Codingとは? wikiより

16.

Vibe Coding お気に入り機能の追加 メモ一覧・詳細画面での★ボタンによるお気に入り切り 替え(Ajax APIを使用) お気に入りメモ専用の一覧画面 メニューに「お気に入り」リンクの追加

17.

Rule再考 commit_message.mdc の一部 これ、プロジェクトのwikiに書いたり しているのと同じじゃないですか?? Cursor Rulesを書くということ チーム内ドキュメント/ルールを きちんと作る、育てるということ

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Rule再考 Cursor Rulesを書くということ チーム内ドキュメント/ルールを きちんと作る、育てるということ 特別なことは必要ではなく、 人用のドキュメントを作ればOK

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Rule再考 Cursor Rulesを書くということ チーム内ドキュメント/ルールを きちんと作る、育てるということ 特別なことは必要ではなく、 人用のドキュメントを作ればOK とはいえ... ドキュメント化できていない チーム内ルールもある (暗黙のルール) ルールを守るは正直めんどくさい (慣れによる怠惰)

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Rule再考 とはいえ... ドキュメント化できていない Cursor Rulesを書くということ チーム内ルールもある チーム内ドキュメント/ルールを (暗黙のルール) きちんと作る、育てるということ ルールを守るは正直めんどくさい 特別なことは必要ではなく、 人用のドキュメントを作ればOK 暗黙のルール 慣れによる怠惰 (慣れによる怠惰) Cursor Rulesで を 解決すればいいじゃない 🥰

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CursorにRuleを書かせる 暗黙のルール cursorrules.mdc 公式の出すベストプラクティス に則ってRuleを作成 Ruleだけでなく、背景情報も .md形式で保存 人間は監修と定期的な メンテナンスをするだけでOK

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よくする作業ほどRule化 慣れによる怠惰 commit_message.mdcの利用例 commitメッセージを書く、 issueを書くなどの1日に何十回も するような作業ほどRule化をする チームでRuleを共有する チーム内の誰がいつやっても 同様にルールに則った作業ができる

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効率化→均一化 チーム内の誰がいつやっても 同様にルールに則った作業ができる 均一化 AIを使ったら効率的になることは、十分承知している しかし、勝手に変なことをやったり、出力の再現性がないなど課題は まだまだ山積みである きちんとRuleを書いていくことでこの問題はある程度解決ができ、 そのRuleすらCursorに書かせれば良い 日常の作業が“均一化”されることで、本質的な作業に時間を使える

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Rulesのチーム運用の提案 定期的にチームでメンテナンスをする ルールは日々より良いものに書き変わっていく GitHubでバージョン管理をする 組織共通のもの、案件共通のもの、個人用のものと 段階をつけてRuleを管理する .cursor/rules/ team/ project/ .cursor/rules/配下に 階層構造を作成可能!!

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まとめ Cursor Rulesを活用することで業務を効率化することが可能 さらには、均一化(誰がやっても、いつやっても)も可能 Cursor Rulesを書くということは、 チーム内ドキュメント/ルールをきちんと作る、育てるということ AIのための「小手先のテクニック」ではなく、 新しいメンバーとして受け入れるぐらいの心持ちがいいのかも?