今日の講義で使える フレーズ集 問いを送る編

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June 18, 26

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1.

Instructor Phrase Book — Questioning Edition 今日の講義で使える フレーズ集 問いを送る編 Socratic Questioning × Testing Effect × Growth Mindset × Cognitive Load Theory うさうさ研修工房 | メイン講師向け

2.

このフレーズ集の使い方 "問いを送ることが、最高のティーチングである " Overholser (1993) / Roediger & Karpicke (2006) ① 場面で引く ② 左上の「場面」ラベルで今の状況に合うフレーズを探 す ③ ▷ヒントで調整 ▷行は「なぜそのフレーズか」の理論的背景。深掘り 時に参照 そのまま使う フレーズは暗記不要。読み上げるだけで機能する ④ バッジで根拠確認 右上のピンクバッジ=論文根拠の略称。自信を持っ て使う

3.

Scene 01 フリーズ・沈黙 受講生が止まったとき、最初の一手

4.

Scene 01|フリーズ・沈黙 → 最初の一手 全員沈黙してしまったとき Scene 01 / 3 Cognitive Load(Sweller, 1988) 「まず、今見えていることを 1つだけ教えてください」 ▷ 情報を絞ることで作業記憶の過負荷を解除。 '1つだけ 'が鍵 個人がフリーズしているとき Metacognition(Flavell, 1979) 「今、何が一番わからないですか?」 ▷ 自分の理解状態を言語化させるメタ認知促進フレーズ 考えている様子はあるが言葉が出ないとき Retrieval Practice(Karpicke, 2006) 「頭の中にあることを、箇条書きで出してみてください」 ▷ 想起練習として機能。書くことが記憶を整理する 答えに自信がなさそうなとき Growth Mindset(Dweck, 2006)

5.

Scene 02 犯人探し・断定・憶測 「たぶん〇〇が悪い」を事実に引き戻す

6.

Scene 02|犯人探し・断定 → 事実へ引き戻す 「この人が不正アクセスしたんじゃないですか」 Scene 02 / 3 Socratic Q.(Overholser, 1993) 「それは事実ですか、推測ですか?ログのどこに根拠がありますか?」 ▷ 事実・推測・不明点の 3分類を意識させる定番フレーズ 「絶対に外部攻撃です」と断定したとき Critical Thinking(Paul & Elder, 2006) 「断定できる証拠はどこにありますか?反証は考えましたか?」 ▷ 反証を考えさせることで批判的思考を起動する 意図・動機の話に流れ始めたとき Cognitive Load(Sweller, 1988) 「今は意図より先に、何が起きたかを時系列で確認しましょう」 ▷ 課題を狭めて外在的認知負荷を下げる介入 全員が同じ結論に向かっているとき(集団思考) Groupthink防止(Janis, 1972)

7.

Scene 03 答えを求めてくる 「正解を教えてください」への返し方

8.

Scene 03|答えを求めてくる → 問いで返す 「答えを教えてほしいです」と直接聞かれたとき Scene 03 / 3 Socratic Q.(Carey & Mullan, 2004) 「まずあなたはどう思いますか?その根拠はどこですか?」 ▷ Guided Discovery の第一手。答えの前に必ず問い返す 「これで合ってますか?」と確認を求めてきたとき Testing Effect(Roediger, 2006) 「なぜそう判断したか、説明してもらえますか?」 ▷ 説明させること自体が記憶の定着と理解の深化を促す 「どうすればよかったですか?」と後から聞いてきたとき Transfer Learning(Bransford, 2000) 「あなたが次同じ場面に立ったら、まず何をしますか?」 ▷ 過去の反省より未来の行動化を促す転移学習の視点 同じ質問を繰り返し聞いてくるとき Spaced Retrieval(Karpicke, 2007)

9.

Scene 04 諦めかけ・落ち込み 「もう無理」を学びのエンジンに変える

10.

Scene 04|諦めかけ・落ち込み → 前に向ける 「難しすぎてわかりません」と言ったとき Scene 04 / 3 Metacognition(Flavell, 1979) 「今わかったことと、まだわからないことを分けてみましょう」 ▷ 曖昧な「わからない」を構造化する。部分理解を可視化する 間違えて落ち込んでいるとき Growth Mindset(Dweck, 2006) 「今の気づきは何ですか?それは次にどう使えますか?」 ▷ 失敗を「情報」に変換させる。ミスを Mindset転換のトリガーに 「自分だけできていない」と感じているとき Self-efficacy(Bandura, 1977) 「今できていることを 3つ言ってみてください」 ▷ バンデューラの自己効力感理論。小さな成功体験を言語化させる グループ全体が停滞・疲弊しているとき Collaborative Learning(Vygotsky, 1978)

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Scene 05 議論が発散・迷走 話が広がりすぎたときの絞り込み技

12.

Scene 05|議論の発散・迷走 → 焦点を絞る 議論がどんどん広がっているとき Scene 05 / 3 Executive Function(Diamond, 2013) 「今の議論を一言でまとめると、何を決めようとしていますか?」 ▷ メタ視点から議論構造を俯瞰させる。認知制御を促す 何が論点かわからなくなっているとき Problem Framing(Schön, 1983) 「今、解決しなければならない一番重要な問いは何ですか?」 ▷ 問いの再フレーミング。 Schönの「問題設定の実践家」の視点 優先順位がつけられていないとき Cognitive Load(Sweller, 1988) 「もし今30分しかなければ、まず何をやりますか?」 ▷ 制約を与えることで優先順位付けを強制的に促す 全員が話していて収拾がつかないとき Think-Pair-Share(Lyman, 1981)

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Scene 06 発表・言語化が弱い 思考はあるが言葉にできていないとき

14.

Scene 06|発表・言語化が弱い → 引き出す 発表がざっくりすぎるとき Scene 06 / 3 Elaborative Interrogation(Woloshyn, 1994) 「それは具体的には、どのログのどの行を見て判断しましたか?」 ▷ 詳細化質問。具体的根拠を言わせることで理解の深さが確認できる 「なんとなくそう思います」と言ったとき Socratic Q.(Overholser, 1993) 「その『なんとなく』を言語化すると、何ですか?」 ▷ 暗黙知を形式知に変換させる。直感を論拠に変える問い 他のチームより良い発表をさせたいとき Self-Assessment(Nicol & Macfarlane-Dick, 2006) 「聞いていた人を説得できましたか?何が足りないと思いますか?」 ▷ 自己評価を促すフィードバック設計。改善の主体は受講生自身 論理の飛躍があるとき Toulmin Argument(Toulmin, 1958)

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References 1. Bandura, A. (1977). Self-efficacy: Toward a unifying theory of behavioral change. Psychological Review, 84(2), 191–215. 2. Carey, T. A. & Mullan, R. J. (2004). What is Socratic questioning? Psychotherapy, 41(3), 217–226. 3. Dweck, C. S. (2006). Mindset: The New Psychology of Success. Random House. 4. Flavell, J. H. (1979). Metacognition and cognitive monitoring. American Psychologist, 34(10), 906–911. 5. Janis, I. L. (1972). Victims of Groupthink. Houghton Mifflin. 6. Karpicke, J. D. & Roediger, H. L. (2007). Repeated retrieval during learning. Journal of Memory and Language, 57(2), 151–162. 7. Overholser, J. C. (1993). Elements of the Socratic method. Psychotherapy, 30(1), 67–74. 8. Paul, R. & Elder, L. (2006). The Art of Socratic Questioning. Foundation for Critical Thinking. 9. Roediger, H. L. & Karpicke, J. D. (2006). Test-enhanced learning. Psychological Science, 17(3), 249–255. 10. Sweller, J. (1988). Cognitive load during problem solving. Cognitive Science, 12(2), 257–285. 11. Vygotsky, L. S. (1978). Mind in Society. Harvard University Press. うさうさ研修工房 | メイン講師向け