うさうさ先生_問いで動かすファシリテーション 答えを渡すより、問いを贈る。

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何卒よろしくお願い申し上げます。 一流のIT研修講師を目指し、日々研鑽を続けております。 本資料は外部公開用としてご提供するものです。

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各ページのテキスト
1.

? うさうさ先生 ─ 研修ファシリテーション編 問いで、動かす。 「正論」を渡さず、本人に“気づいてもらう”やさしい問いかけ 新卒・未経験エンジニアを動かす ── IT研修講師のためのファシリテーション 問いで引き出す やさしい誘導 正論に気づかせる 教えた答えは忘れられる。自分で気づいた答えは、残る。

2.

W HY ─ な ぜ 「 問 い 」 な の か ? 答えを“渡す”より、“気づいてもらう” 正しいことを言っても、人はなかなか動きません。自分で気づいた瞬間に、はじめて足が前に出ます。 × 正論を“渡す” ○ 問いで“気づいてもらう” 「そこは○○すべきだよ」と答えを伝える 「ここ、どうなると思う?」と問いかける ・その場は分かった気になる ・自分の頭で考えるから記憶に残る ・自分で考えていないので忘れやすい ・「自分で決めた」から動ける(主体性) ・「やらされ」感が残り、動きが鈍い ・納得しているので応用がきく ファシリテーターの仕事 答えを配ることではなく、本人の中にある答えを“引き出す”こと。講師は「教える人」から「問う人」へ。

3.

? MAP ─ 4つのステ ップ やさしい誘導は、この順番で組み立てる 1 2 3 4 ST E P 1 ST E P 2 ST E P 3 ST E P 4 土台をつくる 「何を言っても大丈夫」 という安心。問いの前に信頼 → 問いを開く はい/いいえで終わらせず、 考えが広がる問いを投げる → やさしく誘導する → 視点をずらす・具体化する・ 一歩進める3つの型 × = つい言いがちな言い方 / ○ = おすすめの問いかけ ── このルールで読んでください 本人が選ぶ 答えを言わず待つ。 本人が“正論”に自分でたどり着 く

4.

? PRI NCI PLE ─ 大原則 答えを言いたくなったら、ぐっとこらえて問い返す 「教える人」 → 「問う人」 へ。 ? 講師が答えを言った瞬間、受講生の「考える時間」は終わってしまう。 ソクラテスの「産婆術」── 答えは、相手の中にある 助産師が赤ちゃんを“産むのを助ける”ように、ファシリテーターは答えを“産み出すのを助ける”。 渡すのではなく、引き出す。 3秒、待つ 答えを質問にして返す 正解を急がない 沈黙は考えている時間。先に埋めない 「どう思う?」「なぜそう思った?」 遠回りの思考こそ、力になる

5.

O PEN Q UESTI ON S ─ 問いを開 く ? 「はい / いいえ」で終わらせない 閉じた問いは会話が止まる。開いた問い(5W1H)は、相手の頭の中を動かします。 × ○ 分かった?(→「はい」で終了) → × ここまでで、どこが一番むずかしかった? ○ これでいい?(→うなずくだけ) → × もし直すとしたら、どこを変えたい? ○ できる?(→自信のない子は黙る) コツ → まず何から手をつけられそう? 「何が / どこが / どうやって / もし〜なら」で始める。最初は答えやすい小さな問いから。

6.

CAUT IO N ─「なぜ ?」の落と し穴 ? 「なぜ?」は、詰問に聞こえてしまう 正しい問いでも、言い方しだいで“責められている”と感じます。過去ではなく未来へ、人ではなく行動へ向けましょう。 × なぜ、できなかったの? (過去・人を責める響き) ○ → × ○ なんでそうしたの? → × 何があれば、できそうかな? (未来・行動に向ける) どんな考えで、そう進めたの? (意図を尊重して聞く) ○ どうしてエラーに気づかなかった? 言い換えのコツ → 次に同じ場面が来たら、どこを見る? 「なぜ?」→「何が?/どうしたら?」。詰める問いではなく、一緒に前を向く問いに。

7.

? TE C HN IQ UE ─ や さ し い 誘 導 の 3 つ の 型 気づきを生む、3種類の問い 型① 視点をずらす 立場や角度を変えて見てもらう 型② 具体 ⇄ 抽象 ぼんやりを、はっきりさせる 型③ 一歩を進める 考えを、行動に変える ? ? ? 「もし自分がユーザーだったら、どう 感じる?」 「具体的には、どの行のこと?」 「まず、何から試せそう?」 ? ? ? 「逆に、うまくいくとしたら何が必要? 」 「つまり、一言でいうと?」 「最初の小さな一歩は?」 下敷きにした考え方:コーチングのGROWモデル(現状→理想→選択肢→一歩)/足場かけ(ヴィゴツキー)

8.

? FLOW ─ 正論に気 づかせる流れ “言う”のではなく、“たどり着いてもらう” 正しい結論を押しつけず、本人が自分の言葉でそこに着地する。その順番です。 1 2 安心 受けとめる 「なるほど、そう考えたんだ ね」 まず否定しない ゴール 3 把握 現状を一緒に見る → 「いま、何が起きてる?」 事実を本人と確認 4 発想 問いで広げる → 「他にどんなやり方がある? 」 選択肢を本人に出させる 納得 本人が選ぶ → 講師が用意した“正論”を、本人が「自分で見つけた答え」として持ち帰る。これが、動く力になります。 「どれが一番よさそう?」 結論は本人の口から

9.

ET HI C S ─ こ こ だ け は 注 意 ? やさしい誘導は、“操作”ではない 「気づかせる」が行きすぎると、答えを言わせる罠=詰問・誘導尋問になります。ここを混同しないことが大切。 × 操作(詰問・誘導尋問) ○ 誘導(やさしい問い) 「○○だよね?」と答えを言わせる 「どう思う?」と本当に意見を聞く 「普通こうするよね?」と圧をかける 違う答えが返ってきても受けとめる 本人に逃げ道がなく、考える余地がない 本人が自由に考え、自分で選べる 自分にきく、3つのチェック ✓ この問いに、本人は“別の答え”を出せる余地があるか? ✓ 答えを誘導したくて、聞いているフリになっていないか? ✓ 違う結論でも、尊重して受けとめられるか?

10.

? SCENE S ─ IT 研修 あるある つい答えを言いたくなる場面の、問いかけ エラーで固まっている 「エラーは、何て言ってる? まず声に出して読んでみようか」 ねらい:答えでなく “読み方”を渡す 設計の正解を教えたい 「その作りだと、データが増えたらどうなりそう?」 ねらい:結果を“想像 ”させて気づかせる 写経で考えていない 質問が漠然としている 「この一行、消したら何が起きると思う?」 「“動かない”って、どこまでは動いてる?」 ねらい:意味を問うて手を止めさせる ねらい:切り分けの問いで具体化

11.

? C H E A T SH E E T ─ 早 見 表 迷ったらここ。命令・正論 → 問い × 答答答答答答答答答答答 ○ 気づきを生む問い ねらい ここは○ ○ すべきだよ ここ、どうするとよさそう? 主体性 分かった? どこが一番むずかしかった? 開く なぜできなかったの? 何があれば、できそう? 未来へ それは違うよ、正解は… もしユーザーだったら、どう感じる? 視点 つまり○ ○ ってことでしょ? つまり、一言でいうと? 具体化 とりあえずやってみて まず、何から試せそう? 一歩 答えを渡しそうになったら、語尾を「?」に変えるだけ。明日の研修で、まず1つ試してみてください

12.

? 答えを渡すより、問いを贈る。 正論は、本人の口から出たときに、いちばん強い。まずは、あなたの“ひとつの問い”から。 うさうさ先生 面白きこともなき世を面白く