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June 04, 26
スライド概要
問題
応用情報技術者試験午後
参考記事
https://takehara-biz.hatenablog.com/entry/2026/05/27/161523?_gl=1*10xi7hw*_gcl_au*MTU5Njc4OTExOC4xNzc5MTA0ODYy#%E8%A8%AD%E5%95%8F3
何卒よろしくお願い申し上げます。 一流のIT研修講師を目指し、日々研鑽を続けております。 本資料は外部公開用としてご提供するものです。
MARKETING & GROWTH STRATEGY 企業の成長戦略と マーケティング・フレームワーク 成長マトリクス / 多角化の4類型 / シナジー効果 / クロスSWOT分析 題材:応用情報技術者試験 令和7年度 春期 午後 問2(経営戦略) | うさうさ研修工房 2026.06
CASE STORY 事例のあらすじ 〜フィルムの国のD社〜 D社の現在地(売上構成) 大手の化学品メーカー「D社」。 創業期は映像フィルム・X線フィルムで栄えるも、20数 年前のデジタル化の波で売上が激減。 1 素材関連 2 映像関連 売上の5割。機能性素材が堅調に拡大 危機を救ったのは、長年磨いたコア技術。これを軸に製 品と市場を見直し、いまは素材・映像・医療の3分野で 事業を展開。 売上の2割。横ばい・拡張は見込めず 次の一手は、発毛剤を主力とするヘアケア市場への多角 化──。 3 医療関連 売上の3割。診断型中心、成長余地あ り 「危機 → コア技術を軸に見直し → 多角化でリスク分散」の流れが本テーマの地図 企業の成長戦略とマーケティング・フレームワーク|うさうさ研修工房 2 / 10
FRAMEWORK 01 アンゾフの成長マトリクス 市場 × 製品・サービスを「既存/新規」で分けた4象限。成長戦略立案の出発点。 製品・サービス:既存 第1象限 市場 既存 市場 新規 市場浸透戦略 製品・サービス:新規 第2象限 製品開発戦略 今の商品を、今の市場でもっと売る 今の市場に、新しい商品を出す 例:既存フィルムの販売強化 D社:医療診断市場に画像診断ネットワークサービス 第3象限 第4象限 市場開拓戦略 多角化戦略 今の商品(技術)を、新しい市場へ 新商品 × 新市場。最も大胆な一手 D社:フィルム製造技術で産業用液晶フィルム D社:発毛剤でヘアケア市場へ ★今回の主役 企業の成長戦略とマーケティング・フレームワーク|うさうさ研修工房 3 / 10
FRAMEWORK 02 多角化戦略の4類型 分類軸は「技術の関連性 × 市場の近さ」。リスクの大きさが段階的に変わる。 ① 水平型 リスク 小 関連性の高い新製品を、類似した市場に投入 例:自動車メーカーがバイクを生産。技術・設備・販路を流用でき 、シナジーも期待 ③ 集中型 リスク 中 ② 垂直型 リスク 中〜大 関連性の低い新製品を、類似した市場(川上・川下)に投 入 例:スーツ販売店が製造も行う。技術習得・新設備で負担大 ④ 集成型 リスク 大 関連性の高い新製品を、異なった市場に投入(同心円的多 角化) 技術・市場とも全く関係ない事業に進出(コングロマリッ ト型) 例:カメラメーカーが医療用レンズ。強みを軸に同心円状に拡大 シナジーが期待できず最もハイリスク。FC加盟等でリスク抑制も 企業の成長戦略とマーケティング・フレームワーク|うさうさ研修工房 4 / 10
ANALOGY 比喩で覚える:ラーメン店 の多角化 「技術=麺とスープの技」「市場=お客さま」と置き換えると、4類型は一気に身近になる。 ① 水平型 つけ麺を始める ② 垂直型 自家製麺工場を持つ ③ 集中型 秘伝スープでレトルト商品 → スーパーへ ④ 集成型 突然、不動産業を始める ── 麺とスープの技をそのまま生かし、近いお客さまへ ── 市場は近いが、製麺は別の技術(川上へ進出) ── 技術は同じ、お客さま(市場)はまったく別 ── 縁もゆかりもない新天地。シナジーなし ★ D社の発毛剤=③集中型の動き:「コア技術はそのまま、市場だけ新しい」 企業の成長戦略とマーケティング・フレームワーク|うさうさ研修工房 5 / 10
KEYWORD シナジー効果(相乗効果) 事例での登場シーン(2回) 1+1=3 過去の成功要因 事業間で生産設備や技術を共用 → シナジー効果が成功を 後押し 以上を生み出す掛け算の効果 未来への布石 (単純な足し算 1+1=2 を超える) 発毛剤は医薬品の分類。将来の治療型医療事業とのシナジ ー効果にも期待 マーケティング視点:販売網×技術、ブランド×新製品など「強みの組合せ」がシナジーの源泉 企業の成長戦略とマーケティング・フレームワーク|うさうさ研修工房 6 / 10
FRAMEWORK 03 クロスSWOT分析 S・W・O・Tの4要素を掛け合わせ、戦略を具体化する。組合せごとに戦略の性格が変わる。 強み S S×O 攻めの王道 弱み W W×O 強みを成長機会に活かす 機会を活かすため弱みを補強 S×T W×T 強みを活かして脅威を乗り切る 弱みを理解し、脅威の影響を最小化 機会 O 守り 脅威 T 読み解きのコツ:問題文の「脅かされつつある=脅威」「差別化できる=強み」など、形容詞がSWOTのラベルに対応する 企業の成長戦略とマーケティング・フレームワーク|うさうさ研修工房 7 / 10
CASE APPLICATION 事例適用:D社のクロスSWOT S×O S×T 外部環境 再生医療市場の拡大・ヘアケア市場の成長(機会) 内部環境 コア技術を応用した新製品(抗酸化技術の再生医療向け製品/ナノテク発毛剤)を投入 → 新規事業の柱に 外部環境 素材市場で日本の優位性が脅かされつつある(脅威) 内部環境 最適化された生産プロセス(強み)で、最先端の機能性素材を短期間で開発・製造 → 他社と差別化 多角化の狙い=事業環境の変化による事業リスクの分散・軽減。これが「安定成長」への寄与ポイント。 企業の成長戦略とマーケティング・フレームワーク|うさうさ研修工房 8 / 10
EXAM RECAP 設問ふりかえり(解答の方向性) 過去の成功要因(内部環境) 強みになり得るコア技術の維持。本文の字句どおり拾う 空欄a:◯◯効果 シナジー(設備・技術の共用/発毛剤×治療型医療の2か所) 空欄b・c:組合せ 脅威 × 強み(S×T)。「脅かされつつある」「差別化」が手がかり 再生医療事業を導く戦略 拡大が見込まれる再生医療市場(機会)×コア技術応用の新製品(強み) ヘアケア多角化の類型 集中型多角化戦略:技術は近い・市場は別、の組合せで判定 安定成長への寄与/再編施策 事業リスクの分散・軽減/映像関連事業の売却で投資資金を確保 外部調達(M&A)のメリット 対応スピード。急速な環境変化に自前育成より速く対応 ※ 演習検討に基づく方向性メモ。最終確認はIPA公式の解答例で。 企業の成長戦略とマーケティング・フレームワーク|うさうさ研修工房 9 / 10
TODAY'S TAKEAWAY 多角化は「技術の関連性 × 市場の近さ」で4分類。 コア技術を軸に別市場へ踏み出すのが「集中型」。 その根っこには、機会×強みのクロスSWOTと、リスク分散の発想がある。 成長マトリクス うさうさ研修工房 多角化4類型 シナジー効果 |「面白きこともなき世を面白く」|2026.06 クロスSWOT リスク分散