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March 21, 24
スライド概要
2024年3月21日開催の第47回 Tokyo Jazug Night「年度末はお金が大事!Azureコストコン」の登壇資料です。
Microsoft MVP for Microsoft Azure/ Azure, .NETのWebアプリケーションエンジニア / 技術情報発信・勉強会実況アカ /
2024年4月Azureコスト値上げ & コスト最適化最新情報 第47回 Tokyo Jazug Night 「年度末はお金が大事!Azureコストコン」 2024/03/21(木) 御成門プログラマー(Tomotaka Suzuki)
自己紹介 名前:御成門プログラマー(Tomotaka Suzuki) 受賞: Microsoft MVP(Microsoft Azure) 2023年6月~ 技術: Microsoft Azure(コスト周り多め), .NET, Angular X(Twitter) : @onarimonprogram 技術ブログ : onarimon.jp グルメブログ: food.onarimon.jp
「Azure 値上げ」で検索すると? Bingでは公式に続く2番目 Googleでは公式を超えて1番目に登場!! 自称「Azure値上げの伝道師」 ※検索順位は個人差があります
Azure コストが2024年4月から値上げ?
昨年末、少し話題になったこちらのニュースリリース 2024年4月1日よりクラウドサービス の価格が改訂され、20%引き上げの ニュース →Azureも対象となり最終的に 17.1%の引き上げになるみたいです。 価格改定の対象はサブスクリプショ ンの契約形態によって異なります →詳しくはMSの課金サポートもしくは販売 店に問い合わせてみてください。 関係があるアカウントには2024年2 月29日ぐらいに Azure公式からメー ルで連絡が来てる? 法人向けソフトウエアおよびクラウドサービスの価格改定につ いて - News Center Japan (microsoft.com)
純粋な値上げではなく、為替レートによる価格調整 もしかしたら、今後価格が下がる可 能性も0ではないかも…. 今回もちゃんと値下げの価格調整が 入っている国がありました ブラジルレアル(BRL) が -7% Consistent global pricing for the Microsoft Cloud - Stories
実は2023年にも価格調整が発生していた 実は2023年4月にも同様の価格調整が 起きていて15%の価格引き上げが発生 しています 今回の価格調整と合わせると 15%↑× 17.1%↑ で掛け合わると34% 近くの値上げに… 今回参加の皆さまもこのニュースに興 味があって参加されている方も多いの では? 日本マイクロソフト、法人向けライセンスおよびサービスの価 格改定について - News Center Japan (microsoft.com)
暗い話ばかりしていてもしょうがない 値上げの解決法を著名なあのお方もこう発言されていました。 https://twitter.com/shibayan/status/1734422549038260327
Azure コスト最適化情報 2024 ~コストが上がったってもっとAzure使いたい~
そもそも「コスト最適化」って何か? コスト最適化 ≠ コスト削減 コスト最適化にはトレードオフ が伴う セキュリティ スケーラビリティ 回復性 操作性 コスト削減だけを考えて しまうのは危険 コスト最適化の設計原則 - Microsoft Azure Well-Architected Framework | Microsoft Learn より引用
Azureコスト節約オプション ハイブリッド特典 Azure 予約 (Azure Reservations) Azure Spot VM (Azure Spot Virtual Machines) Azure 節約プラン (Azure Savings Plan) 2016年2月 2017年9月 2020年4月 2022年10月 特徴 既存のオンプレミスのライセンス を適用することで割引 事前にリソースを予約することによ る割引 Azure 内の余剰リソースを使用すること による割引 時間単位の固定金額の支払をコミットす ることによる割引 割引対象※ ・Azure VM ・Azure SQL Database ・Azure Stack HCI ・AKS ・Azure VM ・Azure SQL Database ・Azure Cosmos DB ・Azure Synapse Analytics ・Azure Storage ・Azure App Service ・Azure VM ・Azure VM ・Azure App Service ・Azure Functions ・Azure Container Apps ・Azure Container Instances ・Azure Dedicated Host ・Azure Spring Apps Enterprise リリース日 (GA日) 割引率※ 最大85% 最大80% 最大90% 最大65% 支払方法 毎月払い 毎月払い or 一括前払い 毎月払い 毎月払い or 一括前払い 購入単位 従量課金 1年 もしくは 3年 従量課金 1年 もしくは 3年 ※割引率はリソースやプランによって変わります
Azure SQL Databaseに 無料枠 が登場 SQL Database の Free Plan が プレビュー開始(2023年9月28日~)。 「100,000仮想コア秒のコンピューティングリ ソース」と「32GBのデータ容量」という制限範 囲 無料制限に達した場合は「停止」もしくは「追加 料金課金」が選べる サブスクリプションごとに1つまで SLAなし 制限はあるが、期間なしの無 料のプランなので色々試せそう。
Azure SQL Database ライセンスフリー スタンバイ レプリカ SQL Database にて普段使用しないスタンバイレプリ カ側のライセンス料金が不要に(2023年11月15日~) それによりセカンダリのスタンバイレプリカの料金 は40%ほど安く使用可能 “スタンバイ”レプリカとなるため、運用アプリケーショ ンからは接続できない サポート対象はサービスレベルが General Purpose もしくは Business Critical のもののみ。 Hyperscale, SQL Database サーバレスやエラス ティックプールには対応していない 普段使用していないリソースに純粋 に2倍かかるコストが削減可能
Azure SQL Managed Instance 無料オファー(プレビュー) Azure SQL Managed Instance(2023年12月21日~) 従量課金制 もしくは CSPのAzure サブスクリプション限定 12か月間無料 最大100個のデータベースを持つ General Purpose インスタンス限定 毎月720仮想コア時間のコンピューティング 64GBのストレージ サブスクリプションあたり1インスタンスまで SLAなし 使えるサブスクリプションや期 間の制限があるがとりあえず 試してみたい方におすすめ。 無料バージョン→有料バージョングレードアップ不可 その他いろいろ制限ありなので注意 無料で試す (プレビュー) - Azure SQL Managed Instance | Microsoft Learn
Azure Advisor のコスト最適化ブック(プレビュー) Azure環境のコスト最適化の手助けとなるような分析情報を提供(2023年7月31日~) レートの最適化・・・節約系のサービスで節約できる可能性のある金額、リソースを抽出。 Azure ハイブリッド特典 Azureの予約 コンピューティングのためのAzure節約プラン 使用状況の最適化・・・リソースごとのコストを節約できる使用状況の最適化の提案 Compute ストレージ ネットワーク その他の一般的なAzureサービス (Web Apps, AKS, Azure Synapse, Azure Monitor) 自分の環境のリソースが コスト最適化案に則って いるか確認できる
Azure Advisor のコスト最適化ブック(レートの最適化)
Azure Advisor のコスト最適化ブック(Azure App Service)
Azure Advisor に Azure Monitor の コスト最適化案が追加 Azure Advisor と Azure Monitor Log Analytics ワークスペース が統合されてコスト 最適化案を提案してくれるようになった 基本ログプランへの変更提案 価格レベルの変更を提案 未使用の復元されたテーブル(料金が発生し続ける)の検出 意外とコストがかかって いるログのコスト最適化 の提案ありがたい まだ提案の種類が少な いのでこれからに期待
Microsoft Copilot for Azure(プレビュー) 実はまだ触ったことがない。 承認されたエンタープライズの企業やパートナーでしか使えない。 申請してみたけど承認されない… 日々の運用の中でこういう いった分析して報告されてい る方も多いのでは? Azure Portal から対話式にAzure コストの分析ができるらしい グラフィカルにまとめ てくれたりするとより便 利になりそう。 Microsoft Copilot for Azure (プレビュー) を使用してクラウド コストを 分析、見積もり、最適化する | Microsoft Learn
まとめ 2024年4月にAzureの日本円価格が17.1%の引き上げ (一部対象外の契約もあり、詳しくは課金サポートに問い合わせを) “値上げ”ではなく”価格調整”。上がる場合もあれば、下がる可能性もある。 コスト”削減”ではなくコスト”最適化”を。下手なコスト削減はリスクがある。 コスト最適化に関連するアップデートもたくさん出ています。 Azureが値上げして使用を控えるのではなく、コスト最適化しながら上手く使っていこう。