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June 11, 25
スライド概要
情報処理学会全国大会「どうする? 研究室運営 理想と現実のはざまで見つけたメソッドとは」(中村聡史)
明治大学 総合数理学部 先端メディアサイエンス学科 中村聡史研究室
中村聡史(明治大学) • 明治大学総合数理学部 先端メディアサイエンス学科 https://nkmr-lab.org • HCI、情報探索など – 学生の興味により研究領域が変化 • 2025年度の研究室 – 教員: 1人 – D1: 2人(研究室運営10年目で初のD進) – M1, M2: 16人 – B3, B4: 16人 – (B1, B2: 17~18人)
研究室年間スケジュール 月 実施内容 4 研究室始動、新B3研究テーマ割当、新歓、個人MTG祭り 5 個人MTG祭り、合宿(今年度の研究テーマ確定)、グループ編成 6 お茶大伊藤研究室との合同研究会 7 B4大学院入試 8 関西大松下研との合同研究会(東京)、ハッカソン、OC 9 M2修論中間発表会(公式)、研究室進捗発表、アイディアソン 10 11 関西大松下研との合同研究会(関西) 12 卒論・修論研究室〆切、忘年会、研究室内査読期間 1 修論〆切、卒論発表会&成果発表会、打ち上げ、M1コロキウム 2 修論発表会(公式)、M2打ち上げ、B3M1ハッカソン成果報告 3 卒業式・修了式、卒論修論送付、追いコン
研究室の主な方針 • 研究テーマの決め方 – B3はテーマを与える(継承) – B4~は自由に新しいことに取り組む(開拓) • 研究室の指導体制 – 4~5月は1対1 – 6月~は学年混合のグループ制(1学年1人ずつ) – 週1のBゼミ、Mゼミ、全体ゼミ
研究室の目標 • トップを育てるのではなく、落ちこぼれを 出さないことを本線とする • ノルマ – 1年に1回対外発表すること – 発表したら研究室サイトに記事を書くこと • https://nkmr-lab.org/news – 修士は国際会議か論文誌に投稿すること • 進学率: 私学にしては高い89.9%(62/69) https://nkmr-lab.org/docs/
心がけていること • できるだけ戦術的解決の場面を減らす – 子どもが3人(内1人は重症心身障害児)おり、 研究室にフルコミットできないため • 問題を戦略的に防止する – 〆切を随時設定(〆切は急に入れない)、男女 学年を超えた連携を図る、発表報告記事やデジ タルライブラリの整備など • できるだけ手を抜くために組織を整える – 学会発表相当を卒論に、修論は成果の集約で – 競争的資金は最小限に、共同研究を重視 https://note.com/nkmr
難しいこと • 1年1回のノルマの問題 – 研究の進行が遅れ、年度末の学会への投稿が増 えると1~2月が完全に破綻する – ノルマ達成で満足してしまう学生も • グループによる進度や深度の問題 – 隔週で参加し把握はするものの十分ではない – 適宜グループ編成が必要だが、なかなか手が回 らずあの時こうしておけばと反省も多い • Wordpressに侵入されてテンヤワンヤ – 独自サーバはリスクを伴う – noteとかにする方が良いのかも?
宣伝 • 研究室のデジタルライブラリお勧めです – https://dl.nkmr-lab.org – サーバ代(年1~2万程度)+導入費 – 必要な時にスライドなどを参照可能(Word/PPTX もあるので便利) – これを見て共同研究の依頼が来た – Google Scholarに捕捉してもらえる – 導入実績 • 関西大 松下研、はこだて未来大 角研、北海道情報 大 湯村研、青学 伊藤研など