高校生起業家教育プログラム「エヌイチ道場」 インパクトレポート vol.1

>100 Views

March 27, 26

スライド概要

高校生起業家教育プログラム「エヌイチ道場」のインパクトレポート vol.1

高校生起業家教育プログラム「エヌイチ道場」
公式サイト
https://n1dojo-shiojiri.studio.site/
公式Instagram
https://www.instagram.com/n1dojo.shiojiri/

profile-image

長野県塩尻市シビック・イノベーション拠点「スナバ」が主催する高校生起業家教育プログラム「エヌイチ道場」の公式アカウントです!

シェア

またはPlayer版

埋め込む »CMSなどでJSが使えない場合

ダウンロード

関連スライド

各ページのテキスト
1.

高 校 生 起 業 家 教 育プ ログラム Impact Reportvol.1 イン パ クトレポート 事業者:シビック・イノベーション拠点「スナバ」

2.

01 ご 挨 拶 ・ ス ナ バってどんなところ P03 02 エヌイチ 道 場って 何 ? P04 03 社 会 的 イン パ クトマネジメント P05-06 04 私 たちが 解 決した い 社 会 課 題 P07-08 05 ロジックモデ ル P09 06 本 事 業 を 評 価 するた め の 重 要 な 指 標 P10 07 初 期 ア ウトカム P11 08 中 期 ア ウトカム P12 09 長 期 ア ウトカム P13 10 要因分析 P14 11 学 生 たちの 声 P15 12 今 後 の 活 動 に 向 けて P16 ©2022 シビック・イノベーション拠点「スナバ」

3.

ス ナ バってどんな 場 所? エヌイチ 道 場ってなに? シビック・イノベーション拠点「スナバ」 は、2018 年 8 月に長野県塩尻市にオープンした、市民によ 塩尻市が主催する「高校生起業家教育事業」の一環で令和2年度からスナバが始動した高校生の る、市民のための課題解決や新しい価値創造を行うことを支援・加速するための場です。 「誰かに解決してもらうのを待っているのではなく、自分の住む地域の課題は、自分自身が解決の担 い手になれる。」 事業伴走プログラムです。 エヌイチとは、ビジネス用語の N = 1 に由来し、高校生が「本当に喜ばせ たい誰か (N=1)」のことを考え、 自分なりに解決策を考え、事業化を目指すプログラムです。 約 4 ヶ月のプログラム期間の中で、高校生は 「なぜ」 自分がやるかを突き詰め、本当に喜ばせたい誰 こうしたカルチャーが広がっていくことで課題が少しずつ解決されていき、自由で多様な未来が広が っていきます。 「スナバ」という名前は公園の砂場に由来します。 そこへ行けば誰かがいる。 そこであれば新しいコト やモノを試行錯誤しながらつくっていける。新しい挑戦を後押しするようなコミュニティがある。 スナバ かのことを想い、仮説検証をおこないます。早い段階から資源を集めながら仮説検証を行うため、事 業のピッチの機会は二回。中間発表と、最終発表があります。 社会を変えるのに大人になるまで待っている必要なんてない!エヌイチ道場は、高校生たちが本気 で考える事業に伴走しながら、社会を変える人たちを増やします。 を通して、挑戦する人が仲間と出会い、動きを加速させていく。 そんな場を目指して運営をしています。 施設概要 施設名:シビック・イノベーション拠点「スナバ」 URL:https://www.sunaba.org/ 正式名称:松本広域圏イノベーションプラザ 住所:長野県塩尻市大門八番町 1-28 延床面積:約 797 ㎡ 施主・施設管理:一般財団法人 塩尻市振興公社 事業運営:塩尻市役所 ©2022 シビック・イノベーション拠点「スナバ」

4.

エヌイチ 道 場 の カリキュラム 前半 - 着想 - DAY DAY DAY 1 2 3 事業アイディア発表 ・チームビルディング (やりたいことと理由、今回の参加理由、お互いの特性を知る) ・社会人の起業家プログラム参加者と合同で開催し、お互いにどんな人が参加しているのかどんなアイディアがあるのか知る機会とした。 事業アイディアの WHY、深堀 顧客の同定(N=1は ? cc 誰に届いて欲しい?)、ソリューションの同定(上記を実現・届けるためにはどんなプロダクト、サービス、事業にする?)について仮説を設 定→この仮説を叶えるためにどんなアクションをするかを検討 公開プレピッチ(オンライン配信) 、フィードバック ・仮説検証フェーズにおける協力を募るために公開イベントを実施(各学生から 3 分ピッチ&事業フィードバック) ・地域の視聴者や先輩起業家と参加者とのマッチングなど、今後に向けたネットワーク形成 後半 - 仮説検証 - DAY 4 メンター A からのインプット回 ・各学生から 3 分ピッチ&事業フィードバック ・各メンターそれぞれの経験・知識に基づいたテーマにまつわるインプット DAY DAY 5 6 最終 - 発表 - メンター B からのインプット回 ・各学生から 3 分ピッチ&事業フィードバック プログラムの後半からは、多様な伴走チームによる、仮説検証の伴走が 週一回のペースで発生します。 ・各メンターそれぞれの経験・知識に基づいたテーマにまつわるインプット ・スナバコミュニティが有する社会資本を活用し、地域の事業者や 起業家などと接続し、実証の機会を創出します。 メンター C からのインプット回 ・週一ペースでの壁打ちを経て、本質的に大事している軸や課題の 本質を掘り下げ、考えさせるプロセスとなります。 ・各学生から 3 分ピッチ&事業フィードバック ・各メンターそれぞれの経験・知識に基づいたテーマにまつわるインプット DAY 7 最終発表会(DEMODAY) ・プログラムの集大成として各学生から 5 分間の 最終ピッチ DAY 8 振り返り&フィードバック ・参加した高校生の振り返りをチームごとに実施、 半年後の在りたい姿などを共有し、 目標を設定する ・全体セッションでの意見交換・ディスカッション ©2022 シビック・イノベーション拠点「スナバ」

5.

社 会 的 イン パ クト 評 価とマネジメントとは 1. 高校生が見つけやすく、参加したいプログラムへ 私たちがプログラムを実施しながら実感しているのは、地域にはたくさ 社会的インパクト 短期、長期の変化を含め、当該事業や活動の成果として生じた社会的、環境的なアウトカム (内閣府、2017) これまでのインパクト評価は経済的な指標に重きがおかれる傾向がありました。 しかし、教育分野や 社会解決型の NGO や NPO などの活動では必ずしも経済的指標だけでは、評価できない価値が あったり、長期的な視点を持ったインパクト評価の在り方の重要性が説かれるようになりました。 そこ で、近年では、経済指標だけではなく、人々とのつながりに基づく社会的関係資本や、地球の自然環 んの想いを持った学生たちがおり、挑戦する機会を欲していることで す。社会的インパクト評価・マネジメントを行っていく過程は、高校生 の本質的なニーズや、彼らが手にした成長を客観的に評価し、分析す る過程でもあります。 エヌイチ道場を必要としている高校生たちに届き やすいプログラムのデザインと、プロモーションの方法を探っていきた いと考え、選んでもらえるようなプログラムづくりを目指します。 境資本などといった 「非経済的資本」 も加味しながら、 トータルでインパクトを測定していくことの重要 性が叫ばれています。 さらに、本事業は行政機関が運営に関わる事業だからこその、幅広い評価の 切り口、 そして長期的な視点に立ったインパクト指標の設定が重要だと考えています。 2. 価値を可視化することで、共感していく仲間を増やす そのため、本評価における社会的インパクトとは、参加高校生自身の変化と、それがもたらす地域内 事業が目に見える形となって生まれるまで、葛藤や孤独など、たくさん の人々・環境への影響の総称として定義します。 の紆余曲折があります。事業プランとして発表する頃にはそれらの試 行錯誤の痕跡は消されてしまい、 あまり語られることはありません。 しかし、他の起業家と同じく、高校生が事業を起こすにはたくさんのハ 社会的インパクト評 価 / マネジメント 上記を測定する手法が社会的インパクト評価であり、その評価プロセスと結果をもとに、目指すイン ードルが立ちはだかります。金銭的なリソースだけでなく、特に、社会的 パクト量の増大をねらって事業デザインをすることを社会的インパクトマネジメントといいます。 なネットワークが学校や家庭に固定されてしまいがちな彼らは、何かを なぜ エヌイチ 道 場 ( ス ナ バ ) が 、 社 会 的 イン パ クト 評 価とマネジメントを 行うの か そのような環境では、彼らの想いに共感し、リソースを提供してくれる 私たちが「社会的インパクト評価とマネジメント」 という手法を使って実現したいのは「想いを持って社 会を変えていく高校生たちの支援体制の充実」そして「高校生たちの事業を一緒になって支えてい く地域の仲間の増加」 です。 これらを通して、誰もが挑戦しやすい地域と未来の創出を目指します。 プロジェクト組織図 形にする際に協力してくれる仲間の存在を必要としています。 地域の大人の存在は彼らの 0→1 のフェーズに強力な追い風となり ます。 エヌイチ道場に参加するプレーヤーの紹介やプログラムを通し て生まれている価値の可視化を試みることで、 より広範囲に支援者の ネットワークを広げ、 プログラム中、 プログラム後も彼らが事業を進めて いく支援の体制がつくれたらと考えています。 3. 挑戦者を応援する地域へ ・データ収集(アンケート等) ・データ提供 ・インパクトレポート公開 ・事業企画 / 運営 高校生が挑戦しやすい未来を実現することは、誰もが挑戦しやすい 未来の実現とニアリーイコールです。挑戦しやすいと思った時に、サポ ートしてくれる人たちのネットワークや、リソースを集めやすいような体 制の整備がなされていることで、挑戦者を応援する風土をつくり、さま ざまな事業やプロジェクトが立ち起こるワクワクする未来を塩尻を起 [ 外部人材 ] 社 会 的 イン パ クト 評 価 の 実 績 ・評価全体設計 ・データ収集 (インタビュー) [ 外部人材 ] 点につくっていくことを目指します。 デ ザ イナー ・インパクトレポート ・デザインディレクション ©2022 シビック・イノベーション拠点「スナバ」

6.

ス ナ バ が 取り組 む 地 域 / 社 会 課 題 塩尻市の抱える課題 総人口・年齢区分別人口の推移 合計 ( 人) 合計 7万 老年人口 年少人口 生産年齢人口 年齢別 (人) 6万 住民 5万 企業 4万 5万 現在地 3万 4万 3万 市民団体 自治会 都市像 ( 地 域ビジョン ) 行政 2万 2万 1万 1万 1980 年 1985 年 1990 年 1995 年 2000 年 2005 年 2010 年 2015 年 2020 年 2025 年 2030 年 2035 年 2040 年 S55 年 S55 年 H2 年 H7 年 H12 年 H17 年 H22 年 H27 年 H32 年 H37 年 H42 年 H47 年 H52 年 6.6万 66,494 ら実現を目指してきました。 その文脈の中で重要視されているのが、これからの都市像を一緒になって描き、実現してしていく多 持ったプロフェッショナルな人材と関わっていくことも大事ですが、地場で生まれ、生活する人たちが 64,928 6.5万 く、地域の多様な主体とともに実現を目指すことを目標とし、塩尻市の総合戦略の中に入れ込みなが 様な主体の創造、つまり 「人創り」の部分です。地域課題の解決のためにはさまざまなスキル、経験を 総 人 口 の 推 計 ・ 政 策 誘 導 の目 標 6.7 万 塩尻市では、こうした現状を踏まえて、 「これからの都市像」 を行政が単独で達成を目指す目標ではな 本来持っている個性や才能を伸ばし、未来を形づくる主体として育っていくフィールドが地域に用意さ 63,763 れていることが求められます 6.4万 6.3万 政策誘引する目標人工 平 成 2 7 年 策 定 『 塩 尻 市 第 5 次 総 合 計 画 』から抜 粋 2015 年に 67000 人ほどだった人口は年々減っており(総人口の推計・政策誘導の目標のグラ I OJ 人工推計 IRI 2015 年 2016 年 2017 年 2018 年 2019 年 2020 年 2021 年 2022 年 2023 年 H32 年 H35 年 H27 年 SH 6.2万 フを参照)、また総人口内における生産年齢人口・年少人口は減少傾向にあり老年人口は増加 傾向にあることから今後高齢化が進むことが考えられます。高齢化が進行するにつれ、複雑化、多 様化する地域課題や市民の価値観などに対して、行政だけで対応することが年々難しくなっていき ます。 ©2022 シビック・イノベーション拠点「スナバ」

7.

スナバの存在意義 「エヌイチ道場」として何ができるか スナバは、 「市民の」 「 市民による」 という意味のある 「シビック」 という単語と、革新的な動きを表す「イ エヌイチ道場では、ビジネス用語の「n=1(エヌイチ)」に由来した自分が本当に喜ばせたい相手のこ ノベーション」という単語を掛け合わせた「シビック・イノベーション拠点」として 2018 年 8 月長野 とを真剣に考え、彼らが持つ欲求や課題の解像度を本気で高めていくことで、 「自らのアイディアや 県塩尻市に誕生した施設です。 課題感をベースに、商品やサービスを作って社会や地域にインパクトをもたらす」という起業家体験 企業、起業家、教育機関、農家、生活者、 そして行政など。地域に暮らす、すべての人を 市民 ととら え、持続可能性と社会的効果を両立する事業や、新しいしくみを、 ともに生み出し、 ともに育てる場。 それがスナバです。 「 生きたいまちを共に創る」 ことをスローガンに、多様な主体が混ざり合い、新たな を行う機会を提供しています。 それによって「自分ごと化」したテーマを通じて高校生たちが地域の 人々と能動的につながることを支援し、その過程において彼らの進路や生き方の幅を広げるととも に、塩尻市(や長野県)の良さを実感するきっかけの提供を目指しています。 価値をまちに生み出していくムーブメント、 それがシビック・イノベーションです。 このムーブメントを創り出すための 3 つの要素が、 「人創り」 「 事業創り」 「 場創り」 です。特に、 「人創 り」においては、課題が発生した時に誰かに解決を委ねるのではなく自ら解決の主体となろうとする ような起業家精神 = アントレプレナーシップや、アクションを自ら起こしていくリーダーシップ、問題を 他人事とせずに自分ごととして捉えて解決を目指すオーナーシップの精神を醸成することを目指して います。 その「人創り」のカルチャーを土台に、地域課題を持続的に解決するような 「事業創り」や起 業家人材への支援、多様な人が共創していくような機会創出などの「場創り」 を行っていきます。 高校生を取り巻く状況や地域課題 こうした 「人創り」 「 事業創り」 「 場創り」の活動を絶えず行ってきた私たちは、令和 2 年度から塩尻市 が主催する「塩尻市高校生起業家教育事業」を受託することになりました。高校教員のみなさまや、 高校生たちにヒアリングを行う中でいくつかの地域課題が見えてきました。 まず、総合大学が少ない 塩尻市において、多くの学生が高校卒業や大学進学を機に県外へ転出してしまう状況があり、且つ 大学卒業時の就職時以降も地元に帰る人が少ないこと。 また、高校生活においては学校と自宅の 往復をしている学生が多く、地域との接点を持つ機会が少ないことから、地域への理解や愛着の醸 成がうまくいかない例が多いことなどが見えてきました。 さらに、選択した高校によってある程度のキャ リアパスの固定化なども地域特有の課題としてあげられ、進学・就職以外のキャリアの選択肢を知 らないまま進路選択をせざるを得ない心理的な状況も考察されました。 ©2022 シビック・イノベーション拠点「スナバ」

8.

エヌイチ 道 場 に おける 社 会 的 イン パ クト アクティビティ アウトプット (活動) 短期アウトカム (活動目標 ) 01 ①事業委託 06 地域起業家 地域課題や からのインプット ニーズの認識 02 との交 流 ④参加者の募集 ⑤プログラム運営 ・講演会・WS 講演 WS の実施 個別ヒアリング ・アクセラレーター プログラム ・ピッチ運営 ・その他の高校生との 関わり PBL の壁打ち 進路相談 ⑥事業報告 11 同世代からの刺激 08 地域課題や ニーズへ当事者 意識が芽生える 毎 週の振り返り、 現状把握 16 大学進学への プラス効果 課題に向き合う やりたいこと・ 根源的興味の発掘 23 「 不 」が 25 シビック イノベーションが 勃 発する街 24 街がアップデート 18 09 失敗・課題感の発現 参加高校生の経験・変化 場面を減らす 19 起こす 提供コンテンツ ニティの創出 参加者の起業 ワンアクションを 壁打ち 挑 戦 者を応 援するコミュ 17 14 アウトプット 運営メンバーへの イキイキと 生きる人が多い できないこと・ 多様な社会人への 05 22 解決される街 13 04 持 続 可 能な ビジネスを 生む人が増 加 20 チャレンジング精神 を持つ学 生の 居場所確保 自分や周りの インパクト (社会的な影響) 地域への愛着醸成 19 12 03 (成果目標) 15 社会人への興味 07 高校生メンバー 長期アウトカム ( 成 果目標 ) 10 ②運営チーム組成 ③事業ゴール /KPI の設定 中期アウトカム ( 成 果目標 ) される 起業家精神の会得 塩尻市の変化 ©2022 シビック・イノベーション拠点「スナバ」

9.

重要業績評価指標(KPI) カテゴリー モデル内の要 素 1 .地域起業家からのインプット 2 .高校生メンバーとの交 流 アウトプット 初 期アウトカム 中 期アウトカム インパクト 3 .毎週の振り返り、現 状 把 握 4 .多様な社会人へのアウトプット 5 .運営メンバーへの壁 打ち 6 .地域課題やニーズの認 識 7 .同世代からの刺 激 8 .自分や周りの課 題に向き合う 9 .失敗・課題感の発 現 1 0 .社 会 人への興 味 1 1 .地 域 課 題やニーズへ当事 者 意 識が芽 生える 1 2 .チャレンジング精 神を持つ学 生の居 場 所 確 保 1 3 .やりたいこと・ 根 源 的 興 味の発 掘 1 4.ワンアクションを起こす 1 5 .地 域への愛 着 醸 成 1 6 .大 学 進 学へのプラス効 果 1 7 .参 加 者の起 業 1 8 .起 業 家 精 神の会 得 1 9 .持 続 可 能なビジネスを生む人が増 加 2 0 .挑 戦 者を応 援するコミュニティの創出 2 1 .街がアップデートされる 2 2 .イキイキと生きる人が増 加 23. 「 不」が解決される街 2 4 .できないこと・ 場 面を減らす 2 5 .シビックイノベーションが勃 発する街 収 集するデータ 収集方法 プログラム回 数(メンターの講義・WS ) プログラム回 数 ( 全 体 ) チーム M T G 回 数 プレゼン練 習 回 数 振り返りシート( 進 捗 記 録) ピッチイベントへの参 加 回数(2 回の合計) 運 営メンバーへの壁 打ち回数 地 域についての理 解 度 ・興味の内容 他 参 加 者との関 係 性 ・ 学びの内容 W H Y の深 掘りの内 容 、達成度 失 敗したこと、現 状の課 題感の内容 社 会 人への興 味 関 心の変化 地 域へ興 味 関 心の変 化 居 心 地 、学 校や普 段のコミュニティとの差異 スタート時からの考え方の変化 活 動 回 数 、内 容 地 域への興 味 関 心の変化 進 路 選 択 時に持つ選 択肢とその背景 開 業 法 人 数 ・ 個 人 事 業数 起 業への印 象 変 化 現 時 点では測 定 不 能 参 加 者に対して応 援したいという感情を持った人数 / 内容 現 時 点では測 定 不 能 現 時 点では測 定 不 能 現 時 点では測 定 不 能 現 時 点では測 定 不 能 現 時 点では測 定 不 能 業務データ 業務データ 業務データ 業務データ 進捗記録 業務データ 業務データ インタビュー、アンケート インタビュー、アンケート インタビュー、アンケート インタビュー、アンケート インタビュー、アンケート インタビュー、アンケート インタビュー、アンケート インタビュー、アンケート インタビュー、アンケート インタビュー、アンケート 1 期生へのインタビュー 業務データ インタビュー、アンケート 省略 アンケート 省略 省略 省略 省略 省略 ©2022 シビック・イノベーション拠点「スナバ」

10.

本ページからは、ロジックモデルの中でも特にエヌイチ道場として アメリカ人作家であるサイモン・シネックは 2009 年の『TED talk』の『How Great Leaders Inspire Action(2009)』において、 強調したい 3 つのアウトカムについて紹介していきます。3 つの 優れたリーダーはたちの共通点として what(何をやるのか)や how(どのようにやるのか) よりも、why(なぜやるのか) が重要であると はロジックモデル内(p.6)において、それぞれ短期・中期・長期 説いています。 に位置しています。 エヌイチ道場のカリキュラムにおいても、具体的なビジネスモデルを考える前に、徹底的に自分自身に向き合います。 これまでの人生 の中で、何にワクワクしたのか、あるいは違和感はどんなものか、内省と他者との対話から、自分が軸とするものは何か、徹底的に深堀 短期アウトカム していきます。 また、本プログラムのネーミングの由来になっているエヌイチ (n =1 の略称)は、参加する高校生たちが喜ばせたい誰かを意味して 08 自分や周りの課題に向き合う います。自分の大切にしたい軸の延長線に、一体誰の顔を思い描くか?自分が事業をする中で笑顔になってほしいひとは誰か? 高校生が自分のエヌイチを見つけていく過程は、彼らの当事者意識の醸成を促進し、目の前の課題やニーズに向き合っていく姿勢 を一緒につくっていくことを意図しています。 【エビデンス】 1. 参加者へのヒアリング設問『プログラムでの気づき、学んだこと 軸やエヌイチを見つけることに苦労する参加者もいますが、この試行錯誤の時間が参加者にとって最終的に気づきや学びに繋がっ た最大の契機であり、本事業が参加者へ提供する価値の中でも重要な役割を担っています。 (自由回答)』への回答 自分に向き合う機会が増加した、またはその機会が自身に変化を 与えたという回答数 =5/8 人 参 加 者の声 振り返りヒアリング設問『気づき、学んだこと』への回答より抜粋 自分のことを振り返るのは、人生で一番やったと感じた。 「自分が何をしたいか」 「能力って何?」 「高めたいこ と」と向き合ったのは良かった。 自分を掘り下げるのが、自分の中では大変。最終的に少しずつ掘り下げられ て良かったけど、 それまでの過程がつらい。 自分を改めて分解できた。 なんとなくやりたいなーでやってたことを考えるきっかけになった。 想いみたいなものは強くなったのでは。企画書書くときも 「その想い」みたいなものを表現するようになった。 ©2022 シビック・イノベーション拠点「スナバ」

11.

中期アウトカム 14 ワンアクションを起こす 【エビデンス】 4 ヶ月間のプログラム期間中に、 プロトタイピングとして 5 事業が動きはじめました。 「起業」に対して、難しく考えすぎるのではなく、 まずはやってみるというマインドセットのもと、小さくても確実な一歩をそれぞれが踏み出し ました。 取った行動へのフィードバックは事業への自信や、やりがいを得ることもあれば、失敗の経験や改善の余地を見出すこともあります。軌 道修正を繰り返すことで、事業の実現可能性が高まっていきます。 現状では、 まだ具体的なアクションを起こしていない参加高校生も、関係各所へのヒアリングや、事業プランの提案を行っており、今後 も、協働先を巻き込みながら、 プロトタイピングを進めていきます。 事業プロトタイピング実施 =5/7 事業 起業に対するイメージの変化 起業に対するイメージの変化 <内訳> お金持ちになれる WEB メディア、 サービスの開発 =3 件 プログラム参加前には、多くの参加者が起業に対して 景気に左右される マイナスのイメージ(責任が重い、やり方がわからな (WEB メディア、探求活動支援サービス、SNS を活用した ムーブメント) イベント開催 =1 件(プログラミング教育イベント) 有休不動産活用 =1 件(高校生の居場所づくり) い、失敗するかもしれない)を感じている。参加後はプ 責任が重い ラスのイメージ (やりたいことができる、多くの人と繋が やり方がわからない ることができる) を持つ人が増加している。 失敗するかもしれない 『参加者の声』 からも見られるように、ワンアクションを 社会に貢献できる 起こす経験が起業へのイメージに変化を与えているこ やりたいことができる とが予想される。 この意識変容がスモール・ローカル 多くの人と繋がる ことができる ビジネスの開業への心理的ハードルを下げるきっかけ 0 1 参加前 2 3 4 5 6 7 8 になるだろう。 参加後 参加者の声 市外高校生 [ WEB メディア事業 ] プログラム参加前は起業は「良いことをしなければならない」と考えていた。運営メンバーや仲間との対話を 通して、やってみることが重要ということに気づき、始めることのハードルが下がった。 市内高校生 [ プログラミング教育事業 ] イベント開催前はモチベーションが下がることもあったが、開催してみると、参加者の好反応がダイレクトに 感じられて、 自分はこの事業を続けなければ、 という感情が生まれた。 ©2022 シビック・イノベーション拠点「スナバ」

12.

インパクト 20 挑戦者を応援するコミュニティの創出 本年度はピッチイベントを 2 度開催することで (前年度は 1 回)、参加者の事業に関わりを持つ人数を意図的に増やしました。最終ピ ッチの事後アンケートでは、観覧者から、事業への共感や、今後の関わり方についてのアイデアや意欲的なコメントを数多く頂くことが できました。 しかし、現状では参加者と支援者間の個々の繋がりしか生み出せていません。今後は、今回のプログラムで生まれたコミュニティを可視 化できる組織整備や、持続・発展させる仕組み作りをエヌイチ道場のコンテンツとして提供していく予定です。 【エビデンス】 1. 最終ピッチ事後アンケートデータ 最終ピッチの観覧者数、属性 設問「事業に協力できること」に回答した人数・内容 =20 人 2. 関わった社会人の数 ピッチイベント観覧者(再生数合計 738 回) 中間ピッチ =304 回 最終ピッチ =434 回 運営メンバー =4 人 師範(講師)=3 人 ※2022 年 6 月 1 日現在 ピッチ観覧 者の声 個人的に経験してきたことや、興味のあるテーマであったことと、具体的な箇所が少しでもあると、自分が関 わるなら?を想像できて、興味を持ちました。 私の事業の中でもコラボしたい、アイディアがほしい事業がでした。高校生の時だからこそ生まれる考えや 思いがあって、 それってすごく貴重な気がするので。 そのパッションを貸してほしいです! 事 業に協力できること (一例) ● 事業へのフィードバック、出資協力、確定申告やお金の仕組みのレクチャー ● モニターやアンケートの協力、関係先の紹介 ● 一緒に活動したい ©2022 シビック・イノベーション拠点「スナバ」

13.

要因分析 岩佐 岳仙 プログラムファシリテーター これまでエヌイチ道場が生み出すアウトカムやインパクトを紹介してきましたが、それらはエヌイチ道場 自転車競技から建築デザインに転向し、百貨店でのインテリアデザイナーを経て、フィ 塩尻市地域おこし協力隊。 ンランド人、デンマーク人とともにデザイン会社を設立。北欧文化の研究やデンマーク を運営するメンバー、 そしてシビック・イノベーション拠点「スナバ」の特性と密接に関係しています。 の自転車の輸入、自転車とまちづくりに関する講演活動も行っている。塩尻ではアー ティストインレジデンスの運営やイノベーションツアーを実施している。 ①運営メンバーの多様性 エヌイチ道場は 5 名の運営メンバーで事業企画・運営を行っています。運営メンバーは、大手民間 企業で新規事業立ち上げの経験を持つ行政職員や、起業家やスタートアップの伴走支援やコミュ ニティ運営のスペシャリスト、地域の経営者との繋がりを活かしマルシェイベントを運営する起業家や 嶌本 真澄 プログラムファシリテーター 新卒でパーソルキャリア株式会社に入社。顧客の課題解決を採用面からサポートす 都市工学のバックボーンを持ちながら多様な事業運営経験のある地域おこし協力隊といった、それ ることをミッションとし、法人営業を経験したのち営業企画、育成企画、新規サービス ぞれ異なるバックグラウンドを持っています。 それぞれの経験から生まれる視点が、参加者の内省や 開発などの企画業務を担当。 事業に対して、多角的な気づきを与える要因になっています。 2022 年 2 月より長野県塩尻市に移住、地域おこし協力隊としてシビック・イノベー ション拠点「スナバ」の運営スタッフにジョイン。 コミュニティ運営やイベント運営を行 う。今度は人材活用・チーム作りの観点から地域の起業家や企業の活動に伴走す 三枝 大祐 プログラムディレクター 京都大学経済学部卒業後、AGC 株式会社自動車ガラス部門にて新規顧客開拓に ることを目標に日々勉強中。 おけるバリューチェーン構築等を経験。2017 年に塩尻市役所入庁。 シビック・イノ ②地域起業家コミュニティの運営 ベーション拠点「スナバ」の立ち上げから運営・経営をメイン業務としながら、官民協 今回の参加者は地域起業家からのインプットや、社会人へのアウトプットを通じて、気づき・学びを 働での地域課題解決事業開発等にも携わる。2022 年 4 月より (一財)塩尻市振興 公社に出向し、自営型テレワーク事業「KADO」のマネージャーにも参画。同時期に 地域資源開発を主とする株式会社たのめ企画を創設した他、長野県立大学ソーシャ ル・イノベーション研究科にて経営学を学ぶ 草野 エリ プログラムファシリテーター 東京生まれ、長野県安曇野出身。社会人 13 年間は大阪で飲食やコワーキングス ペースでの仕事など。 深めました。 その人々との接点を作ることができたのには、 スナバが地域起業家のコミュニティを運営 しているからに違いありません。起業家の事業に対する理解と、参加者が持つ課題を理解するため のコミュニケーションを密に取ることで、参加者の興味・関心や事業フェーズに適切な人選を行い ました。 ③長期的視点の事業目的 ロジックモデルを見るとわかるように、本事業は参加者の変化はもちろん、それを起点とした関わる市 2019 年 5 月にフリーランスになり、大阪より塩尻がおもしろそうと移住。現在の仕事 民の変化、市全体の変化を最終的なゴール(インパクト)に設定して運営しています。 これはスナバと は、スナバ運営チーム/大門マルシェ代表/高ボッチ高原 FM パーソナリティなど。 いう事業の運営に行政が関わっていることで、短期的な収益や個別の利益に固執することなく、長 手の届く範囲の地域に入りこみ、どうしたらひとりひとりが町の中で楽しく生きられるの 期的な視点と広い視野で本事業を設計することが可能になっています。 かを模索している。 塩尻市役所 高校生起業家教育事業委託 先端産業振興室 産業政策課 (一財)塩尻市振興公社 岩井 美咲 プログラムディレクター 新卒で株式会社 Hub Tokyo に入社後、起業家のコミュニティづくりや事業伴走を 行いながらプログラムやイベント運営を経験する。2018 年より長野県塩尻市のシ ビック・イノベーション拠点「スナバ」の立ち上げに参画し、2020 年に塩尻市に移 住&独立。屋号の由来である「鼓舞する」をテーマに、向き合う人のビジョンや課題を 掘り下げ、必要な伴走を提供しつつ企画を一緒に実現する。事業内容はインタビュー やライティング、 ブランド立ち上げから経営伴走まで多岐にわたる。 市役所職員・ 地域おこし協力隊が 運営に関与 事業運営 建物管理 ©2022 シビック・イノベーション拠点「スナバ」

14.

学 生 たちの 声 エヌイチ道場に参加した学 生たちの声を集めました。 ※ 学 年は 2 0 2 2 年 4 月時 点のものです 事業内容 事業内容 地域で活躍する起業家の人生や事業をやるための背景 (WHY) を深掘り、その内容を記事にして note というサ 松本に高校生が気軽に寄れる拠点『みんなのぶしつ』 イトを通して高校生・大学生に発信。高校生・大学生 を作る。 この拠点は高校生にとってのサードプレイス、そ が地域で活躍する起業家を知り、起業を身近に感じ、将 して地域活動の拠点としての役割を果たす。拠点を通 来をよりよくデザインできる環境を作る。 して高校生の居場所、活動のフィールドの二つの面で 身近に感じられる松本の実現を目指していく。 感想 「事業プロトタイプを始めるまでには、様々なことを悩ん 感想 で、ハードルがあったのですが、最初の取材・記事制作 「事業そのもの以上に、自分自身の成長を感じることが によって、自分について最もよく知ることができる機会と できました。特に自分に向き合うことで『想い』が強まり、 なりました。 また、そのアクションが『起業』への精神的ハ ードルを下げたと思います。」 14. ワンアクションを起こす へ。 松本深志高等学校 2 年生 上條 奏 さん 企画にも表現できるようになっていきました。」 8. 自分や周りの課題に向き合う へ。 松本県ヶ丘高等学校 3 年生 田口 壱星 さん 第 1 期卒業生 事業内容 「小学生に自分の好きを見つけて欲しい」 という思い 事業内容 から、プログラミング教育に着目してイベントを中心に 『視覚障害者の娯楽』をテーマに漫画を音声で読 活動。 「好き」に繋がる楽しさをイベントや教材を通し み上げるアプリを開発。 て提供し、親子の交流や感動を得られる作品作りに 重点をおいた企画設計を行う。 感想 感想 2022 年から大学進学し、工学を専攻しました。 エヌ イチ道場を通して知り合ったセンサー関連の仕事に 「プログラミングイベントを開催するため、塩尻市内で 東京都市大学 塩尻高等学校 2 年生 塩原 麻由 さん イベント開催経験のある小学生の子や教育に携わる 社会人(ピッチ観覧者)の方々との対話を重ねてきま した。 エヌイチ道場が終了した後も小学生とイベントを 共同開催するなど、繋がりが広がっています。」 20. 挑戦者を応援するコミュニティの創出 へ。 東京都市大学塩尻高等学校卒 2020 年度エヌイチ道場受講生 藤井 にこり さん 従事する社会人との対話がきっかけで専門的な研 究への意欲が高まっくので、今の進路選択へとつな がりました! ©2022 シビック・イノベーション拠点「スナバ」

15.

今後の活動 結びに 本インパクト評価 / レポート作成を進める中で、エヌイチ道場というプログラムが参加高校生、ひい 令和 2 年度より、シビック・イノベーション拠点スナバで始動した 「エヌイチ道場」 は令和 3 年度末 ては塩尻市全体に社会的な便益を与えることを私たち自身も再認識することができました。 さらに までに、2 期、計 17 名の高校生や高専生が参加しました。 は、プログラム設計段階には想定し得ないような成果が高校生や地域起業家、事業に関わる全て の方々の手により、生み出されていることにも気づきを得ました。 その一方で、私たちが描く塩尻市の未来を実現するためには、まだまだアップデートしなければなら 学習指導要領の改訂により、令和 4 年度から高校での「総合的な探究の時間」 が必修化している ことを踏まえ、高校生が課外活動に取り組む機会は増加傾向にあります。 しかし、その多くはカリキュ ない部分も可視化されてきています。 ラム内での実施や検証可能な内容であることが前提におかれ、地域との継続的な関係性構築や 例えば、『20. 挑戦者を応援するコミュニティの創出』 ( p.10)におけるコミュニティの可視化や持 いようなものが散見されています。 続性もその一つです。 さらに、 『要因分析』 ( p.11) ではスナバが事業運営をする中で、地域起業家との密接な関係性が 重要な要因として列挙しました。次年度以降はその輪をより広範囲に拡大し、エヌイチ道場内外に おいて、地域企業や学校との連携プログラムの実施も検討しています。 以上のような新たな取り組みを導入していくためにも、私たちのビジョンに近い想いを持つ方々や 組織のみなさまと何らかの形で関わらせていただけるような仕組みづくりにも励みます。 長期的な自己の成長や発見よりも、単発的な関わりや、学習内容もテーブルリサーチの域を超えな 「エヌイチ道場」では、地域の起業家が出入りするコミュニティ 「スナバ」が運営するプログラムなら ではの、多様な起業家や地域の人々との接点の創出や、長期的な個人の成長を視野に入れた面 的な伴走体制を組むことを心がけています。 しかし、課題もあります。高校生にとって最も大きな試練は、 「エヌイチ道場」終了後、いかに事業や 活動を継続させるかです。学業もあるなか、資金的・時間的なハードルがあるほか、スキルや経験な ども実践を通して身につけていく途上にある彼らは、金銭的なリソースをはじめ、仲間や情報など、多 様なリソースを必要としています。 これらのサポートする体制を地域内で強め&広げていくことは、高校生のチャレンジや挑戦を後押し するだけにとどまらず、 さまざまな人が挑戦しやすい地域を創ることにつながります。 第一回目のインパクトレポート作成に向けて、 ご協力いただいたみなさま、 そしてこれからつながっていく であろうみなさま。 「エヌイチ道場」 を通して、誰もが生きたいまちの未来を、一緒に創っていきませんか。 ©2022 シビック・イノベーション拠点「スナバ」

16.

主催:塩尻市 プ ログラム 運 営 : シビック ・ イノベーション 拠 点 「 ス ナ バ 」 連絡先:[email protected]