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October 31, 24
スライド概要
第5回 Power BI LT 会(https://powerbi.connpass.com/event/332363/)での発表資料です(投稿用に編集しています)
「60分で Power BI を教えて」 ― 講習内容をゆるく話します ― 2024年10月31日 (木) 於 Power BI LT 会 5
自己紹介 kuro. : https://kuro.myportfolio.com : https://twitter.com/eigogakuto 広島在住 ・ 個人事業主 (2023~) Power Platform 講習/内製開発支援/ヘルプデスク Power Platform を起点に、市民開発者の養成を支援しています。 自身が非開発者の出身であることや、非IT部門の方々に対する技術・教育支援の経験を活かし、 みなさまの 「できるようになりたい」 という声に (ほどほどに) 応えます。 職歴 : 高校教員 (外国語科) → 求職者支援事業 (コンピュータ) → 現職 趣味 : 読書、旅、写真撮影 (風景、野鳥、動物ポートレート)、他 (そろそろバイク欲しい…) 近況 : 11月9日 (土) 開催予定の Power BI 勉強会 in 広島 でお会いしましょう! 2
「何を話さないか」 を考える 3
目次 01. 要件定義 02. 講習内容 03. まとめ
01. 要件定義 A) 発端 B) 何を話さないか 5
できる人が社内にいないので、60分で基礎的な講習はできませんか? 6
A) 発端 • 困ったことは講習時間ではない (1) ➢ 「社内で扱える人がいない」 のは、発言者自身も含めている点 ✓ 質問や依頼の焦点が定まらない。 発言者自身も Power BI に不慣れであり、具体的な質問やアプロー チがない状態では、ツールの導入・活用を推進するための足掛かりが見つからない ➢ ツール導入ありきで話が進んでいると考えられた点 ✓ BI ツールは、ドラゑもんのひみつ道具ではない。 「これを使えば何とかなる」 とツール自体が目的化して いる状態で、本来達成したい業務/事業目標に対して適切な手段かどうかの検討が不足している ✓ 結果として、ツールの有効性や必要性を評価する機会を逃してしまう 7
A) 発端 • 困ったことは講習時間ではない (2) ➢ 何が知りたいのか、何を実現したいのか、といったことが不明瞭 ✓ 「使いたい」 という漠然とした要望では、具体的な問題解決策や学習計画を立てるのが難しい ✓ 何を学びたいのか、何を実現したいのかを明確にしないと、学習は成立しない ➢ 期待と現実のギャップ ✓ データの知識や分析手法が必要になるため、ツールの基本操作だけでなく、それを活用するための背景 知識の習得に時間を要する (いや、マジで何も分からん) 8
A) 発端 • 困ったことは講習時間ではない (3) ➢ 実際の業務に即したシナリオが用意されていない ✓ 何のために Power BI を使うのかが不明確だと、学習の方向性が決まらず、ツールの効果的な使い方 が身につかない ➢ データ準備やインポートにかける時間の認識不足 ✓ Power BI はデータの取り込みと前処理が重要なステップだが、この部分に時間がかかることを理解し ていない可能性がある ✓ すぐに結果を得るためには、データのクリーンアップや構造化が必要だが、それに対する準備ができてい ない気がする 9
ここまで0.5秒 10
概要説明と体験でよろしいですね? (笑顔) 11
B) 何を話さないか • 概要の範囲でさらに絞る ➢ 分析を省く ✓ 今回は、傾向や決断を導き出す方法論ではなく、画面を開いて実際に触ってもらうことを目的とする ➢ 「費用がいくらかかるか」 という情報は省く (※部分的には話す) ✓ 会社によって必要なライセンスは (数も種類も) 異なる ✓ コンサルティングの領域になる。 収拾をつけるために話さない ➢ AI 活用の情報も省く ✓ Power BI を扱えるようになった未来の話なので省く (自分が明るくないというのもある) 12
B) 何を話さないか • 体験の範囲でもさらに絞る ➢ Power Query を省く (データの取り込み時) ✓ これを使うのは 「最終手段」 という個人的な思想もある ✓ 整形された Excel テーブルを用意する ➢ リレーションシップを省く (データモデリング時) ✓ 単一テーブルを用意する ✓ 日付テーブルも作成しない ➢ 列とメジャーの設定 (DAX関数) を省く (データモデリング時) ✓ マウス操作で完結できる内容にする 13
02. 講習内容 A) Power BI の概要説明 B) 画面説明と事前準備 C) Power BI を体験 14
出典 : https://kohacu.com/20170721post-11499/ 15
03. まとめ よい経験を積ませてもらいました 16
よい経験を積ませてもらいました • 興味の芽を摘まないためにも ➢ 「自分にもできるかも」 と思ってもらうための伝え方がある ✓ 初回に関しては 「靴を履けてエラいね~」 くらいの温度感でいい ✓ 「ぶつかった壁を乗り越えられた」 という成功体験を積ませるのは後回しに ➢ いかなる学習も、自分の懐に落ちた瞬間が楽しい ✓ 面白くないことはやりたくないのが普通 (ぼくもそう) ✓ 教える側だけでなく、学ぶ側にも責任はある → よりよい講習のためにも、何を実現したいのかを明確に 17
おしまい 18