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January 28, 25
スライド概要
日本大学 文理学部 情報科学科 北原研究室。 「Technology Makes Music More Fun」を合言葉に、音楽をはじめとするエンターテインメントの高度化に資する技術の研究開発を行っています。
Jpopのラテン風ピアノ編曲 システムの試作 5418044 阿久井愛 1
背景 たくさんの 音楽ジャンル Rock R&B ジャンルの違う ピアノアレンジ 演奏しながら 楽しく ラテン に pops 触れてほしい 2
制作結果 3
関連研究 曲構造とメロディーのリズム解析による自動編曲 メロディを 変更してない • 新井肇 情報処理学会 1992 • メロディーとコード進行・セクション・曲構造を入力 • ロックバンド風の編曲を出力 重要な音楽要素を使用した ピアノのための 自動アレンジ楽譜 原曲を保つため のルールが多い H. Takamori Sound and Music Computing Conference ルールを作り,他編成の譜面をピアノ譜にする 4
提案システム メロディ・コード・曲構造 ⇩ 1,前奏:入力したコード進行から生成 2,伴奏パート(左手):伴奏パターンから選択 3,メロディパート(右手):メロディをラテン風に変換 ⇩ 五線譜 5
前奏 ・テンプレートを用意 ・音はオリジナルの前奏 or サビ 【選択可能なもの】 ・オクターブの有無 ・タイの有無選択可能 →シンコペーションを自由に作れる 6
伴奏パート(左手) ・既存のラテンピアノ楽曲(13曲800小節)で 頻出するリズムパターンを用いる ・「Aメロ・Bメロ・サビ」としたとき [Aメロ・サビ]と[Bメロ]で異なるリズムパターン を用いる ・音高は選択したリズムパターンの 音高配置を利用する 7
伴奏パート(左手) 十分異なるリズムパターンを選ぶ 類似度 1 1000001000101000 2 類似度:2 4 1000000010001000 3 8
メロディパート(右手) データセットからリズムを選ぶ 音符数の比較 Xポップス yラテン のリズムを比べる 音符数が近いものを選 ぶ S(x,yi)=w1×D(x,yi) + w2×Sn(x,yi) + w3×P(yi) DTW距離 ラテンリズムの出現率 発音時刻が近いリズム を探す よりラテンで使われて いるものを選ぶ 9
メロディパート(右手) 音高の設定 Latin 変 換 pops DTWパスを見ながら音高を 決める ・複数と対応する際は最後 の音を採用する ・音を増やす際は,前後の 遷移確率が最大になるも のを選ぶ 10
評価 対象:プロの音楽家1名 評価対象:年代・ジャンルばらばらのJpop14曲 評価:市販の編曲譜と相対評価 10点満点 11
考察 前奏 ・使用したテンプレートで一定の評価を得られる. メロディパート(右手) ・ラテンらしく編曲できたものが多かった ・音を増やした際に調声を外す場合がある →経過音に関してはデータを増やすなどの対応が必要 12
考察 伴奏パート(左手) ・ラテンらしさと曲構造のメリハリについて一定の評価が得られた. ・音高の配置についての評価が大きく下がった. →曲中の転調に対応しきれていない 13
まとめ ・ラテンのリズムを多く利用し,ラテンらしい編曲ができるシステムを作れた. ・左右を合わせて弾いたり,音を増やした場面で調声を外したり 不協和音がなることがあり,評価が大きく下がった曲が多い. →改善が求められる ・装飾音や和音などを加えることでさらに良いシステムになる. 14